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朝2:30起床。起床時間も過去最早。4:00前にアストロマンバスがホテル前に迎えに来るので、この時間から準備を開始。朝飯はホテルが用意してくれたお弁当。ボディナンバーシール貼ったり、ワセリン塗ったりと準備。 アストロマンバス乗車するが車内はシーンとしている。なんなら寝てる人も(応援者の可能性もあるが)。4:30過ぎ、佐和田バスステーション到着、ここから徒歩で会場・佐和田海水浴場へ向かう。 まずは隣の体育館でボディナンバーチェックを受けてスイムキャップをもらう。バイクブースに、バイク・ランで使用するものをしっかりセット。近くの選手からクラゲ除け&日焼け止めのクリームを分けてもらい、顔に塗りたくる。うなじへのワセリンも7月のOWSに次ぐ史上2位の量を塗りたくる。軽く菓子パンとKODAでエネルギー補充。 5:15過ぎ、スイムチェックのためゲート通過して海岸へ降りる。今回はスイムだけは自信あるのでしっかりやっておく。っていうかウェット着て待ってるだけで汗ダクになってるので入水しないと耐えられない。その後上がってスタート地点へ移動。予想タイム85分くらいの位置、且つバトル嫌なので外寄りに陣取る。スタート列が幅広いので遠慮せず前ぎみでもいいか。スタート前セレモニーで松田丈志さんが再度登場。昨年はAタイプ、今年はBタイプ出場とのことで、 「昨年自分も完走したとはいえ、それでも、改めてAタイプに出る選手はホントすごいなと思います!」 とのコメント。自分も未知の距離になるが、「制限時間目いっぱい」を目標にしたので、緊張感は全然なかった。 さぁ始まる!! <SWIM> 2km × 2周 = 4km 朝6:00、先ずはAタイプが一斉スタート。長いレースなので焦っても仕方ない、周囲もいきり立っている雰囲気はない。海岸はけっこう遠浅で腰の深さまで来てもまだ歩いてる人も。コース幅も広いのでバトルも激しさはまったくなく、スムースにスタートできた。とにかくストロークを大きく。「隣の選手と同じスピードで、ストロークは少い」これを目安に黙々と進む。コースは沖合の2個のブイを回って戻ってくる三角コース。2個目のブイを回ると東向きになるため、朝日が眩しい。1周目ラスト、徐々に水深が浅くなりゴロタ石のとこまできたら突如として大量のクラゲが出現!顔をバリバリ刺されまくり。こりゃ初の体験。スタート前に「ウェット着用を強く推奨」とアナウンスしていたが、間違いない。最初の2qは36分台、スイップストリーム状態なのもあるだろうけど、想定外に早かった。 2周目。1周目楽々だったので自信を持っていけた。うなじズレも発生しておらず、ストレスなく泳げている。序盤より選手がまばらになり、斜めってしまうことが増えたか(俺が曲がってるかと思ったら実は隣の選手が斜めってるなんてこともしばしば)。2個目のブイを回ってまもなく、集団を抜けた形になった。前集団とだいぶ水を開けられている。フィニッシュまでに何とかアレに追いつくのを目標とする。終盤のクラゲに身構えたが、1周目で1,000人近い選手に掻き回されたためか、グッと数が少なくなっていた。1周目は周囲の選手に釣られて早めに立ち上がってしまったので、2周目は座礁寸前まで泳いでEXIT。 - Transit 1 - スイムアップ1時間14分台、予想以上の好調な滑り出し。疲労感も全然なし。足に響くので固い舗装面はあまり走れず。道路に設置のシャワーでウェットを全部脱ぐ。トランジションエリアに入っていくと、前方の選手がゴーグル落としたので拾ってあげる。エリア内の芝の上はやわらかいので走る。例によって相当数のバイクが未だラックに置かれている。ヘルメット、ゼッケンベルトと装着。そして今回はサングラスではなく眼鏡、これも初めて。ランゴールが日没後になりそうなのと、バイクコース中の佐渡の景色をしっかり拝みたいのが理由ね。トランジションタイムは7分ちょい。<BIKE> 190km 佐渡島一周の旅がスタート。レースでは走ったことのない距離、でも不安より楽しみな気持ちのほうが大きい!この日の風向きは朝方が北東風、徐々に北北東へ変わっていく予報。つまりバイクコース中盤、佐渡北端から南端の小木までの100km近くが追い風基調となる。神である。ってことでスタートから佐渡北端まではやや向かい風になるのだが、東側が山で遮られているためか、風のキツさはほとんど感じなかった。無理のないペダリングで30km/h前後をキープ。 このあとのランコースにもなっている海岸線を離れると、早速緩やかなup/downが始まる。無理せず、えっちらおっちら登っていく・・・とリアディレーラが外れてしまいチャリを引いている選手が。見たことない状態だが、今ここで起きちゃうか。他の選手も190kmの序盤から無理はしないようで、けっこうゆっくり。早くも「上りでブチ抜き・下り&平地でブチ抜かれ」の様相。 20km、最初のエイドでアクエリボトルをもらう。ズンと重みが増す。約0.5kgアップ、現ホイールと旧ホイールの重量差くらいあるもんな。これは失敗。ここまで快調だったが、少し足取りが重くなる。 長いトンネル。中は空気がヒンヤリとしていて実に気持ちが良い。コース通じてこんなトンネルが何箇所かあるため、身体の冷却と、精神的にも気分転換になりよかった。 タイトなカーブも多く。ストリートビューで予習してあったのでけっこう助かる。19年前に上ったドンデン山。そのドンデン山から下ってくる川沿いの道路。うん、記憶にあった光景だ。その先の海岸線も、道路が広く新しくなっているが、当時の雰囲気のままだ。ここからしばらく、チャリダーとして走った道。 佐渡の北部に差し掛かり、沖縄のヤンバル、八丈の末吉にあたる地域。山・水田・漁村の雰囲気、所謂「日本の田舎」の景色が広がり、心が洗われる。前回に宿泊した民宿「源兵衛」、今は経営してるのか不明だが、建物はしっかり確認できた。また、ここをチャリで、しかもトライアスロン選手として走りに来ることになるとはねぇ、19年前には考えもしなかった。ホント、人生わからんものだ。スタートからここまで50kmちょい。 そのすぐ先がZ坂、忘れるワケがないポイントだ。ココを早く上りたいって思っていた俺はノノムラか?上り始めると、ソッコーで海が遥か下方になってしまう。まさに絶景。坂の途中、おばぁが路肩でゆる〜く応援している。 「来てくれて、ありがとう〜」 最高の場所で、最高のお言葉である。最初のヘアピンカーブ曲がるところで初めてペダルの上に立つ。ダンシングとシッティングを交互に使って上っていく。次のヘアピンではドローンで撮影が。この映像、見たかったな。その先はトンネル、これは以前来たときから新しくなっている。が、やはり細く、暗い。 トンネルから少し進んだところで「Z」の字は終わるが、まだしばらく登りは続く。峡谷に掛かる橋、右手の山間から小さな落水が。ココもよく覚えている景色。狭い山道でカーブが連続していることもあり、前後に誰も見えないことも。ちょっとキツくなってきたか、登坂でも他の選手を抜けないことが増えてくる。やはり、あの練習量では無理があったか?
<写真1>9:50頃、大野亀を通過。長いバイクコースの中でも特に印象的な場所。上り坂でキツいけど。
何度かアップダウンがあった後、一気に海まで下る。逆Z坂?
<写真2>11:20頃、両津港を過ぎた辺りかな?ここから水津まで、徐々にキツくなる。
<写真3>12:20頃、水津AS〜多田WSの区間。補給と追い風で息を吹き返したあたり。
- Transit 2 - 降車ライン手前で降り、バイク押しながら歩いてトランジションエリアへ。長かったし楽じゃないが、最後まで集中力は切れなかった。例によって相当数のバイクが既にラックに置かれている。トランジションエリア内の仮設トイレで用(小)をたす。事前に準備してあったポーチとキャップを忘れずに確認し、ランコースへ出発。スタートからまもなく9時間。ラン練習ゼロの状態で、この炎天下で、今からフルマラソン。でも、そこまでやってこそなんだよ。最後のランこそがトライアスロンの真髄なんだよ。ここで逃げてはトライアスリートは名乗れない! <RUN> 10.55km × 4周 = 42.2km
<写真4>ランスタート直後。15時前でまだまだ炎天下。この後しばらく歩いてしまい、リタイヤが頭を過る。
まずは本部エイドでお決まりの「行水」。早速、靴の中までずぶ濡れになる。頭・顔・身体、全てを冷却。この先、全てのエイドで1度も欠かさずコレをやることとなる。
<写真5>19時過ぎ、4周回目。最後の最後だ。
4周目、本部エイドで最後の黄色ゴムをもらう。 <FINISH> 4km + 190km + 42.2km = 236.2km 最後は落ち着いて歩いてゴールでもいいかなって思っていたが、やはり走りたい気持ちは抑えられない。ヘロヘロ走りから一転、快調な足取りに。アナウンスで俺の紹介がなされる。初の日没後フィニッシュ。何度も諦めかけた、アストロマンとなる瞬間!
・・・ ・・・・・ ・・・終わった。よくやった、俺。 ゲートの先では佐渡市長がお出迎えしてくれて、両手タッチ、そして完走メダルを首に掛けてもらう。本当に、走り切れたんだと、ようやく理解する。が、周囲の様子が視界に入らないほど、限界突破していた。 フィニッシュゲートの先、椅子のある休憩スペースへ。タグを返却、メダルケースを受け取る。周囲のフィニッシャー、俺と同じように限界で立ち上がれない人、余裕で他の選手と談笑してる人、様々だ。しばらく座って休むが、RUNでGPR(←ナニコレ)しすぎたか若干の吐き気。水分とりたいが、飲んだら吐いてしまいそうな感じ。トイレで再GPRしたいが、両足のふくらはぎと脛が攣って立ち上がるのも無理。ちょっとヤバいかなと思って、周囲のスタッフに声を掛けると、 「救護スペースもありますので、行きましょうか」 ってことで、車椅子に乗せられ体育館の救護スペースへ連行される。トライアスロン20回目にして初めての体験である。体育館内の仮設ベッドに横たえられ、若い医師から色々説明される。熱中症・脱水症の症状でしょう、と。熱中症にも1度・2度・3度と段階がありまして・・・etc.。 「経口補水液を摂取してみましょう、それも吐いてしまうようなら点滴が必要なので病院行く必要があります。」 と言われ、それは困ると思い、頑張って経口補水液を少しずつ口にし、500mL飲み切る。吐き気は少し収まったか。脚の攣りについては温マッサージしてもらったら一気に楽になり、立ち上がれるようになった。落ち着いてきたところでお礼言って退出。 バイクブースへ戻り、荷物を袋に突っ込む。うわちゃ、バイクに取り付けたベントーボックス、KODAの残りが漏れ出して思い切りベトベトやん。ホテル戻ったら水洗いやな。袋3つ背負ってバイク引きながらゲートアウト、いよいよ終了。本当に、出場して良かった。今日を含めこの数か月間、諦めなくてよかった。
<写真6>大会フィナーレの花火。少し離れたバスステーションから。 ホテルまでの帰りはアストロマンバス。乗り場の佐和田バスステーションまでチャリ引いて歩く。到着したときはまだ選手の姿は1〜2名。1本前の便に乗れるかと思ったが勘違いで、残りは予約してあった最終便だけだった。チャリは輪行袋に入れろということだったので似非輪行袋にテキトーにブチ込んで終了。22:15まで、地べたに座り込んでダラダラ待つ。待ってる間に他の選手たちも引き上げてきて、グダグダとおしゃべりできたので、これはこれで心地よい時間だった。制限時間となる21:30、レース終了を告げる花火が打ち上る。感無量である。
バスが来て、降りる順と逆で乗車&チャリ積み込みが始まる。同じ宿の男性選手も同じバス。お互い、お疲れ様ですな。 <リザルト>
無事完走できた、それが全て。 この年齢になれば、タイムとか順位とかどうでもよくなってくる。という前提で、それでも次のための備忘録を残す。 スイム。トライアスロンとしては過去最長の4kmだったが、楽々フィニッシュ。海で何度も泳いで海慣れしてた・・・っていうかこれだけ海練して臨んだ大会は初めて。プールがなくて海で練習せざるを得ない不便な環境が、逆に功を奏した。スイムは今回と同じ練習で、負荷だけ上げていけば十分。大会では外寄りからスタートしバトルを避け、2周目とかでバラけてきたら曲がらないように内側のロープ沿いを泳ぐのが良さげ。 バイク。練習が最後は尻すぼみになってしまったが、それまでの土台は崩れてなかった。DHインターバル練も効果バッチリかと。練習で走った距離は最大120km程度だったのに、八丈島という、坂道と風から逃れられない環境が功を奏したか。高負荷なら距離乗らずとも何とかなるのかも。ま、当日は風向きが神ってたのも大きいから、早計は禁物。次は補給食をもっと丁寧に準備すること! ラン。練習ゼロで臨んだので、今回のは参考にならんな。暑さ以前に、この状態じゃフツーにフルマラソン走っても30km過ぎには歩き出してしまうのに。練習も含め、無理なスピードで通さずとも、チンタラペースで十分行ける。良く言えば俺の地力なのか。この状況で70人抜いてる。 サイッコーの大会だったのに「練習やり切って悔いなし」の状態で臨めなかったのが唯一の心残りか。逆に、たったアレっぽっちの練習でココまでできたんだから、故障が完全に癒えるまで、割り切ってRUNは1年でもストップしてもよい。次は全てやり切った上で臨みたい。 |