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目が覚めると3時半。予定より30分早く目が覚めたが爆睡できた。飯はいつも通り餅をメインに、菓子パン等も摘む。スタート地点の皆生温泉まではチャリで移動になるが、出発するときにはすでに明るくなり始めていたので問題なし。後ろから同じようにチャリで走ってきた選手が、場所わかってないみたいだったので、先導してあげた。
<写真1>スタート前トランジション。バイクはココからスタートしてココへ戻ってくる。
会場に到着、とりあえずバイクをラックに置き、トランジションバックを掛ける。隣に沖縄から参加の男子選手がいたので軽く挨拶。ちなみに沖縄からは男子2名・女子1名・宮古島からの招待選手1名のわずか4名。 <1st RUN> 8.3km 1st RUNはわずか8.3km、スタート直後でみんな元気もヤル気も満々なので、ペースが速いこと!つられて俺もグングンペース上げる。こんなん大した差はつかないんだから、バイク・ランのために脚を残すほうが良いに決まってるのに、みんな歯止め効かないんやな。海岸に突き当たって右折、日野川に突き当たったら川に沿って南下、住宅街をグルッと回ってまた海岸沿いへ。あちゃ、やっぱ腹下してるわ。気になりだすと、一気に集中力が乱れてペースも落ちてくる。トライアスロンの碑があるところを過ぎてしばらく行くと、唯一のエイドステーション(以下、AS)。まぁ帰りも立ち寄れるが。トイレもここ1箇所。でもこのときは「まだ大丈夫かな」って感じだったのでトイレは素通り。その後はトイレもなく、しばらく走ってやっと折り返し。かなり長く感じられた。まぁたかが8.3kmとは言っても40分弱はかかるんだから、一瞬で終わるってわけでもないか。腹がかなりやばくなってきて、さきほどトイレに寄らなかったことを激しく後悔。後続に抜かれることが多くなってきた。初っ端っからこのような困難が待ち構えていようとは・・・orz暑さの中でのロングレース、この先、水分も糖分も大量に取らなければいけないのに、こんな調子で大丈夫なんだろうか?楽しみにしていた大会だってのに、早くも暗雲が立ち込める。とりあえず復路のASのところでトイレに駆け込む。腹の中が空っぽになった。かなりの軽量化を達成(笑)腹の調子はすぐに回復するはずもないが、とりあえず立ち直った。しばらく走って、トランジションエリア方向へ右折。 - Transit 1 - タイムは40分程度だった。まぁトイレで数分ロスしたことを考えれば悪くない。この先、不安抱えたままで長い距離走るよりは、今行っておいて正解だ。バイクを押して乗車位置へ進むが、出口が狭いので大渋滞。止まってしばらく待つ。そんな感じで、緊張感なくバイクスタート。<BIKE> 145km 皆生大会は基本的に交通規制を行わない。従って、レース中も車はバンバン通るし、選手も交通ルールに従わなければならない。よって自転車にはベルを着ける義務がある(!)赤信号になったらたとえレース中と言えども停まらなければならない(!)。もちろん、交通量が少なく、信号や右折が極力少なくなるようなコース設定になっているし、どうしても右折が必要な箇所は警察官が立って交通誘導はしてくれるのだが。そんなわけで、地域の方々の理解と協力がなければ成り立たない大会。改めて、多くの方の尽力によって我々は楽しむことができているのだと感じる。さて、住宅街を走り国道をくぐるとすぐに日野川の土手の上の道路に上る。右折なので警察官が車を停めてくれているが、スタート直後で選手が絶え間なくなくくるので、かなり長い時間停めていたはず。土手に上ったらすぐに河川敷の道路へ下る。ここはフラットだが狭いし、小石とかも転がってる。パンクだろうか、早くも路肩に停まっている選手も。そして意外に向かい風が強い。予報では前線が日本海に抜けたので、ここら辺は南風。大山からの吹き降ろしの風が吹き付けているのである。しばらく走ると、もう一度土手の上に上り、今度は右側へ下る。ここも車停め。そして非常に狭いクランク状の道を曲がり、集落の方へ。しばらく土手下の道を走る。腹の調子は以前として下したときの症状で、あまり積極的に水分を摂ることができなかった。が、ウダウダ言ってても仕方ないので、応援に応えたりして楽しんでいくことにする。再度、土手の上に出る。路肩は狭く、後ろからは車が来るので、前の選手を抜きづらい。前の選手の後ろにつかないように位置を横にズラすと、車の邪魔になってしまうためそれもできず、どうしてもドラフティングぎみになってしまう。まぁココは仕方あるまい。 しばらく走ると最初のAS。まだ10km地点だが、ボトル捨ててる選手がけっこう多かった。前方は混雑ぎみ・・・っと、転倒してる選手が2名ほど。とっさに「落車ぁ!!」と後方へ叫んでいた。まだ選手密度が多い上に、最初のASでタイミングとか慣れてないだろうからね。水のボトルをもらって少し口をつけ、先を急ぐ。 この先は馬佐良峠、ちょっとしたのぼり坂がある模様。前日の下見ツアーでは省略されたので、どれほどの坂なのか未知である。長めの坂が見えてきたら、早めにフロントをインナーに入れていく。が、ココは大したことなかった。上り坂苦手な人以外はアウターでも全然行けちゃうはず。で、あいかわらず下り坂の遅い俺。上りで抜いた選手に下りでブチ抜かれること多数。何度か橋を渡ったり、左折をしながら進んでいく。向かい風は強い。DHポジションはだいぶ前乗り姿勢になるようにしてあるが、上り坂をシッティングで上る場面が多くなるだろうから、疲労をリセットする意味でも可能なら積極的にDHポジションをとるようにしていく。他の大会なら逆なんだろうけどね。 左折して広域農道に入るといきなりの激坂。しかも見通しが悪く、曲がってみないと坂があることがわからないポイント。が、ここは前日の下見でチェック済みだったので事前にインナーにしてあった。キツイけど、こんなんまだまだ序の口だ。きれいな田園風景の中、up/downを繰り返し、住宅街に出て、鋭角に曲がる交差点を右折。その先が、出ました!皆生名物「地下道」。先にある国道を停めて突っ切るコースってのがどうしても無理があるため、地下道で対岸へ渡るようになったとのこと。ここも大渋滞。一旦降車し、一列になって整然と歩いて通過。地下道を出たらしばらく歩道を走って、また日野川の土手を目指す。橋を渡って対岸に渡り、右折、対岸の土手の上を走る。左へ鋭角に曲がりながら土手下の道路に下りる。その先、橋を渡ったりして、高速道路の下をくぐったらすぐに左折、側道へ入る。前の選手がスピード落さずDHポジションのまま颯爽と左折していったのを見て、角に立っていたボランティアのコが「ちょ〜カッコイイ!」って叫んでた。俺はビビリなんで、ブレーキ掛けながらじゃないと曲がれんかったけど(涙) 狭く、デコボコも多い側道を勢いよく走る。この先が伯仙しょうぶAS。ここは帰りにもお世話になる。そしてここから、いよいよ大山の山岳コースが始まる。往路のコースは狭くて下見のときはバスが通れないとのことで、復路コースを上った。なのでこの先もしばらく未知。交通量が少ない「裏道」みたいなところを使っているので、道は悪く、景観もよろしくない。デコボコや小石が多数。大山から下ってくるコースとクロスする箇所もある。心配だったが、さすがにまだトップもそこまでは来ていなかったので、普通に通過。しばらく走ると、グルッと螺旋上に回りながら大山道路へ上る細い細い道へ。大山道路を一旦くぐるが、そこは道路が濡れてるし暗いし下りだしで怖かった。そして左へ鋭角に折れ曲がると一気に激坂。短いが、傾斜的にはここが一番だろうか。ダンシングを使って上りきり、大山道路へ合流。下見で立ち寄ったどんぐり村の目の前だ。
<写真2>この写真は大山道路を上ってるところ・・・だったと思う(汗)カメラマンに向って軽く手を上げたのは覚えてるけど、もはや余裕がなく、いったい何処だったか・・・
鳥取とはいえ(失礼!)三連休の中日、観光地である大山はさすがに車が多く、レースでの足止めもあって渋滞していた。車の左側の路肩をすり抜けて走る場面も多く、危険。と、渋滞にイラついた1台の車が引き返そうとUターンを始めた。一度では回り切れないので、バックで下がってくる。とっさにブレーキ。後方からも「ちょっとちょっとぉ!!」と選手の声が。後ろからは続々と選手が来るので停まるわけにはいかない。「後ろ、通りますっ!!」とドライバーに向って叫んで、左路肩の僅かな隙間を通り抜ける。迷惑かけてるのはこっちなんだけど、もう少し注意して欲しかったところ。こんな状態なんだけど、車からはたくさんの応援の声が飛んできた。ここは大山道路に出てから上り坂が休み無く数km続く、最初の難所。ありがたいことだ。 - Transit 2 - バイクを降りるが、とても走って押す気力はない。普通に歩いて、バイクラックまで移動。既にかなりの数のバイクが置かれていた。FP2、お疲れ。よく走り切ったわ。トランジションバックを掛けてあるラックまで行き、全然急がずに着替え&補給。今回はバイクパンツを2枚重ねて穿いていたが、RUNのときは1枚脱ぐ。補給も、予定していた通りにはとてもこなせないが、MEDALISTだけはなんとか摂った。あとはASでかなり暴飲暴食。この時点でRUNのタイムは既に6分経過。そして皆生温泉の「トライアスロン通り」へ出て行く。<RUN> 42.195km RUNコースも交通規制は一切無い。トップ選手も含め、赤信号ではしっかりと停められる。またバイクコースと違って市街地を長く走るので、信号はたくさんあるし、それ以外にも路地やら駐車場から車が普通に出入りしている。トライアスロン通りを少し走ったら、また海岸沿いの遊歩道へ出る。朝方には見られなかった海水浴客が遊歩道を歩いていた。うわ・・・すでにヘロヘロやん。記念碑の前を通ったのも気づかないほど余裕なし。そして観光協会のとこで左折、米子市街地へまっすぐ向う通りを進む。最初の信号でさっそく引っ掛かった。と、後ろからきた選手たちは少し下がった建物の影でストップ。俺もすぐ影の中へ避難。時刻は14時前、いよいよ炎天下となってきた。 先ずは天満屋&わこうの交差点を目指すのだが・・・既にまともに走れない状態。こんなんでフルマラソン走るの?絶望的な気持ちになる。最初の天満屋のASまでは4km程度だろうか、かなり長く感じた。この間にも民間AS(笑)や沿道の店など、ホースで水を掛けてくているところが数箇所あったが、これがなかったら最初のASまで持たなかったんじゃなかろうか? 天満屋&わこうの交差点を右折、ここからひたすら境港の折り返し地点を目指す。ASでは全身水浴び。靴に水が溜まると気持ち悪いから濡らさないように・・・とか言ってる場合じゃない。補給もコーラやレモンなど「摂り過ぎだろ?」ってっくらい貰って先へ進む。ドリンク飲み過ぎると腹がパンパンになって苦しくて走れなくなるから控えめに・・・とか言ってる場合じゃない。 ASを出発してしばらく走ると「次のASまで500M」の看板が。この先もほぼ全てのASで手前500Mの看板があった。これはありがたい。っていうか、これがなきゃ絶望して歩いてしまうわ。約2kmおきにあるASで毎度毎度冷水を浴び、コーラや塩、スポーツドリンクを暴飲していく。朝方、腹を下していたことなんて打ち忘れていた。しばらく進むと、出ました!皆生名物「歩道橋」。歩道橋を渡って左側の歩道へ渡るのだ。階段は小走りで上ろうと思ったが、そんな気力はナシ。周囲の選手もみんな歩いてたので、俺も歩く。 絶望的な状態でスタートしたRUNだったが・・・ASで冷却・補給を繰り返すうちに、何となく身体が動き始めた。コーラとかガブガブ飲んでエネルギーが回復してきたか?こうなってくると、朝方の1st RUNで腹下して全部出しておいたのがプラスに働いてきてるとも考えられる。まだ、諦めるには早いってことだ。少しずつ、ほんとうに少しずつ、まともなフォームに修正していく。ASでは他の大会ではスポンジ2個受け取って自分で水を被るのだが、この大会はそれじゃ足りない。全っ然足りない。なのでASで待ち構えているボランティアの高校生たちにお願いして、3〜4名にスポンジで冷水を全身に掛けてもらう。つまり多いときはスポンジ8個分の水を浴びる。それくらい必要なのだ。 12〜13km地点だっただろうか、折り返してきたトップの選手とすれ違った。ゼッケンNo.8の招待選手、全員の名前まで記憶してなかったのでこのときは誰かわからなかったが、昨年のトップ3以外の選手のようだ。スゴイ。 一旦右折、すぐに左折、海岸沿いに松林が続く国道に出る。この国道沿いは歩道が狭く、折り返してくる選手とも多数すれ違うので走り辛かった。が、走りは徐々に良いフォームに戻りつつある。途中には今年から新設されたAS「まんが王国」が。巫女さんやメイド服のレイヤーさんたちがコップを渡してくれたり、水を掛けてくれたりしますが、ガン見できるような余裕はゼロ(ったりめーだ)。しばらく進むとまた左折。米子空港の道路を跨ぐ橋はRUNコースの数少ない「上り坂」。まぁ大したことは無いか。折り返しはまだか?境港は中海を挟んで対岸が目の前、要するに対岸の山並みが近づいてきたら折り返しってことだ。途中、右側の歩道へ渡る箇所があった。スタッフが車を止めてくれているので、通過するときに軽く手を上げてサンキュの意思表示。スタッフへはもちろん、停まってくれたドライバーに対しても。フラダンス?みたいな格好で応援しているおばちゃんたちの前を通過、もうそろそろ折り返し地点か?いや、もうしばらくの辛抱。同じような景色の直線が続く、苦しい箇所。20km地点の標識、ってことは折り返し地点では21km超えてるハズ。少しだけ、気が楽になる。 既に境港市に入っているようだ。「ここがお母さんの生まれた場所か・・・」と、感傷に浸る。なんて余裕はあるはずもなく。先ほどまでナカナカの調子で走っていたが、徐々に余裕がなくなってきた。周囲の選手、折り返してくる選手も含め、歩いてしまっている人がちょくちょくいる。 信号が多くなり、家や店が増えてきた。海岸沿いの公園に突き当たるT字路で信号渡って左へ。ここが有名な水木しげるロード、ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクターの銅像が歩道にいくつか立っている。が、そんなモン完全に忘れていた。そしてやっとこ折り返しのAS。まずは折り返しチェック用のリストバンドを貰う。で、早速、水をお願いする。ボランティアの高校生4名によるスポンジ8個分の行水。バケツをひっくり返したかのような水が降ってきた。やってた本人たちも、 「えぇぇぇー?」 (さすがにやりすぎっしょ?の意) の声。いやいや、それくらいで丁度イイ。サンクス!ここでは座り込んでしまい、脚にスプレーを掛けている選手が数名。キツいのはどの選手も同じだ。かく言う俺も、ここでMEDALISTを1本使う予定でいたのだが、そんなん忘れてました。 さぁ帰るぞ!・・・っとその前にトイレに立ち寄る。 復路に入ったが、明らかに勢いが落ちてきている。歩きたい気持ちが強くなり、赤信号で止まると逆にホッとしてしまう。青になって再スタートしてもすぐに諦めの気持ちが押し寄せてくる。おそらく歩いているのとほぼ同じくらいのスピードだったはず。しかし、それでも他の選手に抜かされることがほとんどない。みんなも同じようにキツかったということだ。リレーの選手ですら歩いてしまっている人がいるし。 そろそろ日が傾きだした。もうタイムなんて見てる余裕はなかったが、この分だとRUNは4時間半は超えてしまいそうだ。不甲斐ない・・・なんて気持ちは湧いてこない。とにかくゴールに辿り着きさえすればそれでいい。ってことでひたすら次のASを目指すことだけを考えて走る。沿道で応援していた男性が俺に声を掛けてきた。 「リラックス、リラックス!まだ固いよ〜」 その声に、力みを抜いて肩をダランとさせる。 「OK、OK。ナイスラン!」 少し、楽になった。限界に達する前に、と、ここまであまり口にしてこなかったカフェインショッツ(コーヒー味)を1本使う。こいつが効いてくれることを祈る。頭の中は「次のASは?AS手前500Mの看板はまだか?」ってことのみである。っていうか2kmおきのASでも足りず、その間にある民間ASでも必ずお世話になる。マジでこういった助けがなければ歩いてしまったハズ。 ASでのサポート、応援も後半になるにつれて熱さを増してきてるよう。 「ゾンさん、頑張ってください!」(ゼッケンと名簿を照らし合わせて) 「さぁ後少し!帰りましょうよ!!!!」 ・・・いったい、俺は今日一日で何人の方に助けてもらったことだろう。それでも、歩くのを我慢するだけで精一杯の状態。 国道から右折し、すぐまた左折。あとは直線だ。少しずつではあるが、ゴールが見え始めた。と、前方から大声が。 「あ``あ``あ``ぁぁぁぁーーーーっっっ!!!!」 何だ?何が起こっている??赤信号で止まると、その横の電柱に掴まって立っている外国人選手が。 「あ``あ``あ``ぁぁぁぁーーーーっっっ!!!!」 と、また2回ほど悲鳴とも叫びともとれない大声を上げる。おそらく脚が攣って治らないのだろう。そうなってしまうのも何も不思議ではない、それほど過酷な大会だ。信号が変わり、苦しいが、走り出す。前の選手を追う。それが切欠だったか、少し走り方が変わってきた。もはや意識朦朧状態なので意図してやったわけではないが、先ほどまでの歩いてるのに等しい走りではなく、気づいたら練習で走ってるときのようなフォームになっている。あと10km。日が傾き、少しでも雲に隠れると、たいぶ涼しく感じる。日中の暑さはだいぶ和らいだようだ。これもラクになった一つの理由だったかもしれない。 35km地点通過、ここで前の選手をまた一人捕らえる。 「残り僅かだよな・・・」 この選手を追い抜くのを切欠にペースを上げた。イケる!キタ!!セカンドウィンド!!!いや、もうこれは「ラストウィンド」と言うべきか。1秒前とは別の身体、別の脳で走ってるような状態。完全にラストスパートのときの走りになった。終盤になり選手がかなりバラけているため、道路が緩やかにカーブしてる箇所では、前方に誰も見えない状態が続く(選手数が宮古島の半分だから、密度も半分、全然雰囲気が違う)。歩道を走ってるってこともあり、なんか練習で一人で走ってるんじゃないかと錯覚する。それくらい前の選手と差がついていたが、あっという間に追いついてくる。サングラスが邪魔になったので、手に持って走る。ASに立ち寄るも、先ほどまでは、行水・コーラ・スポドリ・塩・レモンetc、出発前にもう一丁行水と、長々と居座ったが、今はもう行水・コーラorスポドリを1口だけ口をつけてすぐに出発。ASでも他の選手を何人かパスしていたハズだが、全く見ちゃいない。 本当に、人間の身体ってのは不思議だ。さっきまでは歩く寸前、ラクをするための言い訳を考えながら走ってたのに、今はどこまででも走れてしまうような感覚。むしろ一人でも多くの選手を抜かすために、あろうことか「ゴールまでの距離がなるべく長く残っていて欲しい」という気持ちすら出てくるのだ。考えてみれば、そもそも朝の1st RUNの時点で、腹の不調によりスタートから僅か30分程度で既に諦めの気持ちが過ぎり、バイクは最初から最後までただただシンどいだけ。up/downと向かい風のキツさに脚を残そうなんて余裕はゼロ、RUNもコースに出てから10m地点で歩きたくなるという絶望的な状態でのスタート。そんな状態でかれこれ10時間走り続けてきて、その挙句にこんな力が湧いてくるなんて・・・こんなこともあるんだから、苦しくなっても諦めるのはもったいないやね。 さて、往路でも通った皆生名物・歩道橋が見えてきた。その直前、歩道が狭くなってるところに自転車を引いて歩いてる小学生ぎゃるが3名、歩道をふさいでいる。「おぉぉぉい!通るよ〜!!」遠くから大声で叫ぶ。普段、練習で走ってて広がって歩いてる人たちを後ろから追い越すときなんて、直前になって小声で「あ、う・・・すいません、通ります」みたいな俺だけど、このときは相当な興奮状態だったのだろう。で、歩道橋の階段は1段抜かしで駆け上がる。上り切ったところで一人の選手に追いついたが、その選手が振り返って、 「ええっ?ココ走って上れちゃうの??」 って驚いてた。歩道橋を下って赤信号でストップ。4名ほどの選手が集まった。青になってみんなで一斉に再スタートするが、真っ先に飛び出して行ったら、 「・・・はぁ?マジ?」 って声が後ろから聞えた。残り4kmの表示。「まだ4kmも・・・」なんて気持ちは全く湧いてこなかった。ただ、ゴールまでこの状態が維持してくれることを祈るのみ。長くは続かないことは、過去の経験からわかっているから。ソフトバンクのショップ前では気ぐるみの店員さんとハイタッチ。民間エイドで水を掛けてくれているところも断るようになった。苦しい状況のときは、声援に対して応えたり手を軽く上げることができず、頷くことすらキツかったが、今はまた応援を貰うたびに手を上げられるようになった。歩道を右側へ渡るため、信号待ち。更に走ると、あっという間に「ホテルわこう」の青い看板が見えてきた。戻ってきた! 天満屋&わこうの交差点は右折、更にグルッと右に回って歩道橋を渡る。この歩道橋は階段ではなくスロープ。最後の最後でRUNコース一番の上り坂。前方の2選手は歩いてしまっていた。歩道橋を下り、住宅街を流れる川沿いの遊歩道にそのまま繋がる。かなり先に、もう一人選手の背中が見えるが、追いつけるかどうか。川に沿って遊歩道を1kmほど走り、山陰線の線路の下をくぐると目の前が東山公園・どらドラパーク米子陸上競技場の入り口。長い長い一日が、ついに終わる。 <FINISH> 8.3km+145km+42.195km = 195.495km 前方に見えていた選手との差が数10mにまで詰まっていたが、全力で追いかけるとフィニッシュが被ってしまいそうだったので、トラックでは差をキープして走る。その間にゼッケンを調え、手に持っていたサングラスをバイザーの上に掛け直し、撮影に備える(笑)前の選手は仲間たちとのゴールだったので、ラストの直線、フィニッシャーズストリート(赤絨毯)は更にゆっくり走る。ゴール前アナウンスで、俺の紹介が読み上げられる。自然とガッツポーズが出た。そしてゴール。。。感動の瞬間。
<写真3>ゴールシーン。頭の中が真っ白になります。
<写真4>ゴール後、しばらくたってから。まだ真っ白です。ギリギリ、日が沈む前にはゴールできたかな。
いやはや、キツかったぁ。宮古島のときは「キツいけど、これくらいならまぁ毎年出ても・・・」ってゴール直後に思えたけど、皆生はもうヤダ(笑)一説では「国内で一番キツイ大会」とも言われているようだし(汗)フィニッシュタオルを掛けてもらい、貰ったコーラは一気飲み。そしてお立ち台での写真撮影。完走者全員撮ってもらえます(写真はタダでは貰えないけど・・・)。撮影が終わると地元のケーブルテレビからインタビューを受けた; <リザルト>
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