ツール・ド・オキナワ2009
(市民50kmレース)
2009年11月8日(日)
走行距離BIKE:50km
総合タイム
(Average)
1時間28分16秒
(33.98km/h)
天気/気温/風 /27℃/東?
− ENTRY −
秋のレース4連戦・第3弾。名護市を中心に沖縄本島北部を巡るツール・ド・オキナワ。自転車ロードレースは初体験なので、一番ビギナー向けな市民50kmクラスへエントリーした。元々はトライアスロンで一番苦手なバイクの克服のために、とか思ってたけど、結局まともに練習できたのはイメージトレーニングだけだった。コースは事前に2回走ってるのでほぼ把握はしていたが、前週に風邪引いて仕事早退したりで直前の練習は完全にゼロだった。加えて伊是名中止の翌週は尚巴志ハーフもあり長いこと自転車乗ってないし(おい)トライアスロンと違い集団で走ったりとか慣れない部分もあるし。いちおう目標タイム1時間30分としたが、それよりレースの雰囲気を楽しむのを目標としました。

・・・え?どうやってイメージトレーニングしたかって?
そんなの「シャカリキ!を読む」に決まってんじゃん。


− 1日目 −
前日の受付があるので土曜日に名護へ出向く。会場周辺には高そうなチャリを駆る者たちがたむろしていた。俺のチャリ本体より高そうなカーボンホイルを装備したやつがズラリと並んでるんですけど・・・(汗)せっかっく出るのだから走ってる写真が欲しいと思い、名護在住のゆ〜こりんにカメラマンをお願いしました。翌日は早いので受付ついでにカメラを渡しておく。
この日の目的は受付以外にもう一つあった。2009年のツール・ド・フランスに出場した2人の日本人選手の一人で、石垣島出身の新城幸也のサイン会が行われるのだ。この齢になるまで有名人のサイン会なんて一度も行ったことなかったのに。わからんもんですな。ステッカーとゼッケンにサインをもらい握手もしてくれました。そのルックスからイメージする通りの爽やか青年でした。

会場にはF1レーサー・片山右京氏の姿も。一選手として市民200kmレースに出るようだ。ゆ〜こりんの希望により、氏との2ショット写真を撮ってもらいました。この人、すごい脹脛の筋肉してました。


<写真1>チャンピオンクラス1stステージ・名護まちなかタイムトライアル。

<写真2>新城幸也選手のサイン会。ツール・ド・フランス日本人初完走&2ndステージ5位の快挙には超興奮しました。

さて、昼飯食べてるとチャンピオンクラスの1stステージ・タイムトライアルが始まったようだ。名護のメインストリート?をコースとして完全封鎖して、時間差で選手が激走していく。道路のど真ん中にあるガジュマルの木をロータリーに見立ててぐるっと折り返す直線コース一往復1.1km。折り返し直後は伴走のバイクも本気で加速しないと追いつけないほど、一気にスピードに乗る。観衆も早くも盛り上がってきました。


− 2日目 −
市民50kmのスタートは7:25。会場の名護まで2時間ほどなので4時過ぎに出発。ってことで3時起き(寝)会場の名護市民会館には続々と選手が終結してくる。

<写真3>市民50km、スタート直後。市民一般男子のレースでは一番ビギナー向けのクラスだが、それでもいきなり40km/hを超える。

スタートは後方1/4くらいの場所に陣取る。スタートはのんびり十分に間隔開けて走り出したが、すぐに40km/hを超える。ちょっ、ちょっと待て、みんなこんなんで走り切れないだろ?(笑)

R58から本部方面へ逸れ、あっという間に海沿いの広い道路に出る。と、何やら前方でバイクが激しくクラクション鳴らしまくっている。
落車だ!10人ほどの選手が路上に倒れ、チャリ&ボトルが散らばっていた。スピードダウンしてすり抜けていく。しかしこれを機に前方の集団に追いつけた。

少し疲れたら他の選手の後ろにつく。しばらくして後方から速い選手が来たら、多少無理してでもそっちに乗り換える。意外とついていけるもんだ。そうこうしているうちに更に前の集団が近づいてくる。余裕が出てきたら自分が前へ。しばらくするとまた後ろから抜いてくるので背後に付く。
瀬底島の橋の袂を過ぎ、市街地へ。集団を追い抜く。「なんだ、コイツら遅いじゃん」と思ったら、その先にある塩谷大橋に備えて溜めていた模様。橋を上り始めたら急にペースアップして追いついてきやがった。こっちはずっとコイツら追ってきて少し疲れてたので、上りで抜かされる。やはり集団のほうが有利なのねん。が、それも最初だけ。通勤チャリの効果か、上りではグイグイ前へ出られる。しばらくなだらかなup/downがあって、海洋博方面へ左折、また登り坂が始まる。この辺りから、先にスタートしたシニア&レディースの選手に追いつき始める。

海洋博前を過ぎると下り、そしてすぐに上り。突き当たりT字路を左折。ヘバリ気味の選手をポツポツととらえていく。が、後方から追ってきた5〜6名の集団に吸収された。やはり集団のが有利なのねん。そのままくっついて走る。ダラダラとup/downが続くが、骨盤走りでまだまだ行ける。

コープ前で大きくカーブ、その後集団のスピードが落ちる。この先にちょっとした上り坂があるので、また溜めてるんだな。上りに入ると一斉に立ち漕ぎ。距離は短いが傾斜的にはココが一番きつい。先発クラスのグロッキー選手はフラフラしており、追い抜くときにぶつかりそうになることも。そしてやはり俺は上りでは前に出てしまう。頑張り過ぎなんだろうか?そのままの勢いで下り、その先のup/down、長い下りも一気に走りきる。振り返ると先ほどの集団の姿はなし。チギったか?

その後の平地は長いこと一人で走る。追い抜く選手もほとんどが先発スタート組、同じクラスの人は見かけない。と、沿道から声が。
「・・・あ、ゾンさんっ!」
だ、誰だっ?わからんけどとりあえず手を振っておく。まぁゆ〜こりんの友達だろうな、ってことは俺のこと知ってるのってアチャコさんだけか。ゼッケンNo.教えてあったのだろう。さて、R58が近づいてきたところで、先ほどの集団に再度吸収される。完全に置き去りにしたと思ったのに。やはり集団のほうが有利なのねん。
一人で頑張りすぎたのが災いしてかついて行くことができず、一気に差をつけられてしまった。

R58、あとひと踏ん張り。ひたすら骨盤で踏む。メイクマンまでのラストの上り坂。ここからラストスパート。フルダンシングで上って、そのまま勢いを緩めずに下りへ。いつも使うことのないドロップハンの下を持ってペダルを踏みまくる。 後ろから2選手が追いついてきて前に出た。後ろにつく。しばらく走ると先頭交代の合図。暗黙で3人でローテーション。シャカリキ!を読んでおいてよかった(笑)下りからゴールまでノンストップで行けるかと思ったが、やっぱ持たないか。R58が大きく左にカーブするとラスト500mの直線。FINISH LINEが見えてくる。ここからは勝負!追ってきた2人の様子をチラ見してグンと加速。追ってきたのは一人だけだったようだ。すぐ左後方に気配を感じていたが、これでもかとFP2にムチを入れて振り切った。FINISH!



<写真4>先にスタートしたクラスが集団でゴール。市民クラスでもトップグループのラストの競り合いは超スピードに。

<写真5>FINISH!最後は3人で競り合ったが、もがいて振り切った!

最後は息上がった。若干吐き気。自転車で力残さず走りきるってのはトライアスロンじゃ有り得ないからね。新鮮な感覚だった。ゴール後はラストで競り合った2人と握手を交わしました。一人は北大の学生。ツールド北海道も出たとのこと。今回は生活費切り詰めて旅費を捻出したと言っていた。日本の端から端まで、ご苦労なこった。再会を誓って別れました。


<写真6>ゴール直後。"Beast"は生きていた。

みんなと合流して、コーラをご馳走になり(笑)テントの下で寝そべって、他クラスのゴールの瞬間を待つ。ゴールから2時間ほど経過してからやっと空腹感が出てきて、そばを買いに行く。あ、お食事券持ってたのに金払っちまったい。

さて、チャンピオンクラスの先頭が帰ってきました。沿道は観衆で埋め尽くされ、場所取りも一苦労。幟がジャマなので自主的に縛って撮影に備える(笑)俺のとなりで高そうなカメラ構えてるにーちゃんは、すげーマニアでした。
「○○さん来てくれないかなぁ〜、いやぁしかし△分差はさすがに厳しいかぁ?」
トップは2人の争いになったが、ゴールスプリントで引き離してFINISH。大歓声になるかと思ったら意外とアッサリな感じでした。それよか市民クラスが熱い!特に200km。トップグループで帰ってきた選手はもちろんスゴイが、たとえ後方集団であっても関係ない。どの選手も、2度(3度?)の山岳横断を含む長丁場を走り切った達成感に満ちていた。そして直前まで協力し合い、競い合っていた選手と、FINISH後に走りながら手を取り合う姿に涙が出そうになりました。


今回は特にこのレースを意識しての練習はしておらず「とりあえず出るだけ」になったが、それでも出場して本当にヨカッタ。走るのも観るのも、メチャクチャ楽しかった。早朝から写真撮ってくれたゆ〜こりんにも感謝感謝。


<写真7>チャンピオンクラス2ndステージ200kmのトップがゴール!自転車レースファンが詰めかけて写真撮るのも一苦労。

<写真8>こちらは市民200kmのゴール。競い合ったライバルたちと互いの健闘を称え合う姿にはホント心打たれました。。。


自転車ロードレース。マラソンやトライアスロンにはない、この熱狂ぶりは何なんでしょうか?

F1レース等のモータースポーツの魅力は何といってもスピード感、魅力的なマシン、そしてチーム間・個人間の駆け引きでしょう。対してマラソンはスピード感はないが、歯を食いしばって走り競い合う人間の姿には誰もが心を打たれるはず。これはモータースポーツにはない魅力です。
自転車レースはどうかというと、上で挙げたモータースポーツとマラソンの両方の魅力を持っています。またツール・ド・フランス等の中継になれば、山岳地帯や古い町並みなどコース上の美しい景色もまた魅力的。この辺りが多くのファンを惹き付ける要因ではないでしょうか。そして誰しもが一度は自転車に乗ったことがあり、スピード出したときの気持ちよさ、上り坂や向かい風のシンドさを知っているというのもポイントでしょう。


俺はトップ集団に絡めるレベルとは程遠いが、それでも実に楽しかった&気持ち良かった。一回出たらとりあえず満足するかと思ってたが、覆された。さて、来年は峠越えのある85kmへ挑戦!・・・となるでしょうか。

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