8th八丈島エコ・ジャーニーマラソン
2016年05月28日(土)
走行距離RUN:63.3km
総合タイム8時47分18秒
天気/気温/風 /最高21℃/北東

<写真>スタート直前。ゆるい大会なのでスタート直前だってのに写ってない人もいる。っていうかこの時点で島に上陸してさえいない人もいる。
 ※観光協会さんのFACEBOOKより写真拝借。

八丈島周回道路・約50kmに、八丈富士の鉢巻道路を加え、トータル63.3kmのコース。「ウルトラマラソン=100km」という印象があり、それと比べると今大会は微妙な距離ではありますが、フルを超えるからにはれっきとした「ウルトラ」初挑戦です。しかし十分な練習には程遠く、平坦ならともかくup/downオンリーなコースに終盤はグダグダになるのは必至。しかし、まず一歩踏み出さねば。
本大会は今年で8回目、申し込みは30人ちょいと少ない。そこへきて前日の羽田封鎖事件!前日のANA2便・3便で来島予定だった人たちが強風欠航で来られなくなり、出場者は更に減る。どんなタイミングですかと。特に2便搭乗者は八丈島上空まで飛んできたが強風で着陸できず。羽田へ引き返そうとしたところで羽田封鎖。羽田へ向かってたヒコーキが軒並みダイバートしたので、近場の成田も満パン。やむを得ず中部国際へダイバート・・・しようとしたら、ちょうど伊勢志摩サミット開催中の厳戒態勢で中部国際は臨時着陸を全てお断りの状態。八丈島へ来るつもりが関空まで連行される。どんな罰ゲームですかと。しかしそんな事件などもろともせず、大阪に着いたら新幹線に飛び乗り当日中に大阪から東京へ移動し、夜の東海汽船へ乗船、ランニングする格好で船から降りて下船とともに底土港からスタートを切るという変人超人がおられるとか。

前日夕方に大賀郷公民館で説明会があるので、仕事着のまま向かう。島からの参加者の方数名に気さくに話しかけていただき、初めて参加だが緊張もほぐれる。島外からの参加者でリピーターの方も何名かいるようだが、当然ながら高齢。参加者の平均年齢はかなりのものである。オサーンの仲間入りして久しい俺ですら、若手である。説明会が終わると「決起大会」という名の飲み会になだれ込むが、知らずに車で来てしまったので、水で済ます。

当初はランニング用の小型リュック(ベストタイプ)にデジカメとか積んで写真撮りながら走ろうかと思っていた。大会名に「ジャーニー」と冠している通り、この大会はレースというより旅である。が、みんなと話しているうちに、やはりタイムとか狙いたくなってしまい、いつも通りのボトル用ポーチに加え、ナンバーカードベルトにショッツを結わえるだけの軽装で行くこととした。



スタートは朝の6:00。5:30前に家を出て徒歩で大賀郷公民館へ。テキトーに支度してると、もう集合時間。公民館前に集まって集合写真。で、緊張感なくスタート。真っ先に飛び出す人なんて一人もいない。が、やはり島で一番と噂される夫婦が二人で先頭に出た。その後を俺含めて3〜4名が追うカタチ。が、それも徐々にバラけてきて、最初の信号・西見交差点に差し掛かる頃には俺一人が3番手になっていた。そのまま淡々と歩を進める。
南原へ下り、海沿いをダラダラ上る。朝の散歩してる方が挨拶してくれたりする。南原から島一周道路へ上るところはいきなりの激坂!まずここでへばる。が、距離は僅か。突き当りT字路を左折。緩やかにup/downを繰り返し、同じような景色がひたすら続く区間。先頭2人の姿は、長い直線にかからないと見えないくらい離されている。ついていくのは無理か。

永郷の休憩所が最初のエイド。お、トップ2人に追いついたぞ。ちょうど2人が出ていくのと入れ替わりでエイドへ。かなり離されている感じだったが、やはり十分に補給してるんだな。トイレ寄ってる間に1人抜かれた。あわてて追いかける。エイドを出ると間もなく八丈富士への上り口。行くぜ!!

八丈富士の中腹を一周する「鉢巻道路」まで、高低差およそ460m。これを5kmの道のりで上るので、ナカナカきつい。かの新里ビラがかわいく思えてくる。道は九十九折りで3往復半するが、最初のきつい傾斜のとこで、さっき抜かれた選手を追い抜く。リピーターのベテラン選手のようだが、負けちゃおれんぜ。自分も歩くようなペースだが、ほどなくして後ろから姿が見えなくなった。俺も練習で何度か走ったが、止まらずに走り切れたことは一度もない。途中で立ち止まり、少し歩いたりもするが、後ろから他の選手は追いついて来ない。ここをノンストップで走りきれるような人は今回の出場者にはほとんどいないか。
鉢巻道路。T字路なので誘導員がいるかと思ったが、無人。なんか寂しい・・・。鉢巻道路は最初は下り基調なので快調に進み、ほどなくして『ふれあい牧場』へ到着。ここはいったん道路から逸れて、牧場のほうへ入っていく。エイドで必ず通過チェックを受ける必要がある。と、トップ2人がまた出ていくタイミング。軽く挨拶を交わす。
富士山の上りで追い抜いた選手にエイドで追いつかれる。スタッフともノンビリ会話。
「なかなか良いコースでしょ?」
確かに素晴らしく楽しいコース・・・上り坂がオニだけどね。

ふれあい牧場出発して富士山登山口の先までがややきつい上り。既にここで立ち止まる始末。その先はやや傾斜が緩くなるのでラクに走れる。が、既にきつくなってきた。鉢巻道路一周して下り。すぐに1名の女性選手とすれ違う。ヘアピン回って長い直線下ってると、昨日の決起大会でお話しした島民選手とすれ違い、挨拶。が、すれ違ったのは彼が最後。他の選手は既に鉢巻道路まで上ってるということ。あまり差はついていないのか。だがこの辺りは一番楽しく走れていた。下りで景色もいいし。が、これが失敗だった。八丈富士からの460m急下降を調子に乗って下ってしまった。気づいたら左足首が痺れてきている。下りきったところで、簡易エイド。ふれあい牧場から底土まで、エイドの間隔が17km以上あってキツイ区間なので、スタッフが水だけ提供してくれいてる。が、疲労に加え左足首の痛みが気になり、一気にペースダウン。山道のような上り坂もきつく、この辺りからちょくちょく立ち止まるようになる。とにかく、底土のエイドまで粘らねば。幸い、後ろから追ってきている選手はかなり離れているようである。

底土のエイド。朝飯は早かったしこの先まだ長いので、バナナとか梅干しとか食べておく。ここでまた4番手の選手に追いつかれた。出発は俺が先。が、底土から供養橋までの裏道のような急坂。もう既に走れない状態。供養橋のとこで、先ほどの選手に追い抜かれ4位に後退。ここから登龍峠まで約7kmの登坂、まずは5km先にある展望台のエイドを目指すのだが・・・走れん!全く走れん。ここは何度か練習でも走って、緩やかな坂だから何とか走れると思ってたのだが、全くだめ。走って・歩いて、を繰り返す。先ほどの選手はしっかり脚を止めずに走っているが、ほとんど差が広がらない。やはりみんなキツイのは同じか。姿が見えている間は頑張って走るようにしていたが、ストレッチとかで立ち止まってる間に置いて行かれ、姿が見えなくなると気持ちも切れ、歩きが多くなる。
登龍峠の展望台。頂上ではないが、一先ず息をつける。塩オニギリとコーラをいただく。 ボトルを満タンに補充したが、失敗。この先、少し上ってピークを越えたら次のエイドまでずっと下り。距離も8km程度。満タンにしなくても十分持つ。むしろ重くなるだけ。疲れた身体にはズッシリくる。 展望台から先は一部を除いて比較的緩やかな上り。ほどなくして最高点へ到着した。 下りに入るが、力が入らない。下ってるのに息が切れてきて、休憩が必要になる。ちょくちょく歩いたり、停まってストレッチをする。これだけ頻繁に停まってるのに、ぜんぜん後ろから選手がこない!
女性が路肩に車停めて私設エイド。氷をいただく。靴紐結び直して止まっていると後ろから一人選手の姿が。快調に下っている。抜かれて5位に後退。
末吉の浅沼商店のエイド。貧血のような症状が出たのでしゃがんで頭を下げる。少し良くなったかと思ったが、立ち上がると更にヤバい状態。とっさに、目の前の鉄柱に縋りついたが、そうでなかったら卒倒してた。何度も立ったりしゃがんだりを繰り返す。最後に梅干しを2個いただいて出発。
下りきったらすぐに上り。しかもかなり極悪な傾斜。島民はわかってるだろうけど、初めてで知らなかった人は絶望だろう。最初から歩く。末吉から先は車も増える。歩いてるとダサいので車が来たときだけ走ってるフリをする(せこっ)。
仲之郷。次の大里のエイドまでまだしばらくある。ショッツなど甘いものばかり摂取しすぎて気持ち悪くなっていたので、自販機でペットボトルの冷たいお茶を買う。再スタートするときに振替えると、後ろから黄色いウェアの選手の姿が。抜かれまいと走り出すが、無理である。ほどなくしてまた歩いたり止まったりを繰り返すようになる。
三原小・中学校前で後ろから来た選手に追いつかれる。その選手が追い抜きざまに
「ロキソニン持ってるので、飲みますか?だいぶラクになりますよ」
と、声を掛けてくれた。ありがたくいただく。いつぞやの伊是名を思い出す。薬飲んですぐ効くわけではないが、彼の後ろ姿が見えているあいだは釣られて走る。樫立との境の工事現場のとこは坂がキツく絶対歩いてしまうと予想していたが、走って上った。が、徐々に姿が遠のいてしまうと目標を失い、また歩き・走り・止まりの繰り返し。しかし、坂上地区は小さいup/downのみなので、他より走りやすく、脚が動くようにはなってきた。
樫立の市街地を過ぎ民家がなくなると、大坂トンネルまでの長い上り坂。緩やかだが、終盤なのでキツイ。上り切ってトンネル手前にある空地で休憩してストレッチ。立ちくらみで何度もぶっ倒れそうになり、電柱に掴まってこらえる。意識がこんな状態なので、歩道のないトンネル内はふらつかないように気をつけて走った。

トンネルを抜けると、八丈富士と小島を望むお馴染みの景色が広がる。あぁ、やっとこ帰ってきた。。。
この辺りから、通過する車は知り合いが乗ってる可能性が高くなってくるので、情けない姿を見られまいと立ち止まる頻度は下がってくる。と言っても下り区間だけど。

大里公民館前に設置された最後のエイド。ボトルの補給とコーラ軽く2杯をすすって、少しストレッチしてすぐ出発。あと僅かである。微かな上りすらキツイが、走る。河口交差点を左折、誘導しているスタッフにお礼を返すだけの元気は戻ってきた。急な坂道を下ると、ずっと前方、エース釣り具の付近に蛍光イエローのシャツを着たスタッフらしき人が見える。が、徐々に先へ行ってしまった。巡回してるのかな、と思っていたが、良く見るとスタッフじゃない、さっきロキソニンくれた選手だ。こんなグダグダ走りなのに追いついてきてるじゃん。やっぱり、ちょくちょく休んでしまうのと止まらず走り続けるのとでは、雲泥の差なんだな。すんげぇゆっくりでもいいから、走り続けること。他の選手もみんなヘロヘロなんだということが、改めてよくわかった。
八重根港の前、見覚えのある車が前方を通過するが手を振ったりする余裕なし。そしてやっとこ朝通った南原への分岐へ戻ってきた。ここから西見交差点までの上りが最後の難関。緩やかだが長い。普段の練習でもけっこう嫌な区間。走って前の選手が目前まで迫ったところで限界になりストップ、また距離を開けられる。これの繰り返し。西見交差点を右折。まだ少し上る。そこを越えたらほぼ下りになり、ゴール目前ということもあり、立ち止ることもなくなる。八高前は密かに上ってるが、もう立ち止まらない。前の選手が目前まで迫るが、当然ながらラストだけはスパートするものであり、僅かの差で追いつけず。POCKETの屋上から応援の声を掛けてもらい、大中上交差点の極小上り坂に苦しみながらも、スタート地点の大賀郷公民館へたどり着く。。。


練習の成果がそのまま結果に表れる、当たり前の結果に。練習した距離まではそこそこ走って行けた、そこから先はマトモに走れない。 当初、写真撮りながらノンビリ行こうなんて考えてたけど、とてもじゃないがンな余裕はなかっただろう。
終了後は大賀郷公民館で打ち上げ。最初は不参加のつもりだったけど、他の選手といろいろ話してたら面白かったので急遽参加費払って乗り込むことに。行って良かった。ベテラン勢は全員ヘンタイだった。ビギナーですら、各地のウルトラやトレランを既に色々と調べてるような人たちだった。久々にマニアックな話に没頭できて、かなり楽しかった。八丈にも、少ないながら同じ人種が生息していることも判明し、非常に有意義だった。参加してよかった。
大阪ダイバート組の女性3名も、フルコースではなかったものの、時間内に無事ゴールを果たしたとのこと。このエピソードは本大会の伝説として語り継がれることであろう。
ワンツーフィニッシュした島最強夫婦からは、ふれあい牧場まで俺が見える距離にいたので「あのトライアスロン系の人、要注意」と思われていたらしい。が、良かったのはそこまで。そこから先はグダグダで、最終的には1時間以上の差をつけられ全く勝負にならなかった。

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