結婚してもうすぐ一年ですが、まだ一年未満。新婚です。今回は新婚旅行です。海外も候補にありましたが、イルカに集中するならやはりココ。野生のイルカと一緒に泳ぐってのは、もう覚えていないくらい小さい頃からの夢でもありました(注:自閉症じゃないよん)。小さな夢ではありますが、また一つ、叶えることができました。晴れの新婚旅行なのに何故か行き先がむしろ地元に近かったり、宿泊がホテルのスイートではなく何故か一部野宿だったりするのはツッコミ無用。そんな質問は野暮ってもんです。
ってことで、8泊9日の旅行へ出発。
大都会・トーキョー
御蔵島へ行くフェリーは本日の22時に東京を出港。ってことで、夕方の便で那覇から羽田へ向かう。羽田からはモノレールで浜松町へ。駅前はなんか見覚えのある場所だなって思ってたら、ちょうど5年前に従姉弟の結婚式で来たところだった。とりあえず夕飯を・・・しつこい客引きをする店は避け、テキトーな居酒屋に入って出発の酒盛り。外は大雨。
コンビニで夜食&朝食を買ってフェリー乗り場へ向かって歩いていると、何やらゾロゾロと人が歩いてくる。中には浴衣姿の人も。これ、東京湾遊覧納涼船の帰り客ですね。沖縄のモビーディック号みたいな。まぁ都会に住んでたらこんなのもありかと。値段そんなに高くないみたいだし。
ゲロ船・かめりあ丸
竹芝桟橋へ到着。もう9月だし寂れてるかと思ったらごった返してた。まぁ大学はまだ夏休みのとこもあるし、首都圏に住む人にとっては手頃なリゾートか。
船室は特2等。本来2等のザコ寝でも十分なのだが、御蔵に着いたその日の午前中にドルフィンスイムの予定なので、ゆっくり休めるようにとベッドが使える特2をとりました。一部屋に二段ベッド10個余りあったが、半分くらいしか埋まってなかった。とりああえず荷物置いて、船内探検&甲板にでて出航を待つ。海を覗き込むと真っ茶色。まるで泥水。
そして出港。また雨が降ってきた。大学生たちの一行、見送り組が展望スペースでハイテンションな見送りをしていた。雨の中ご苦労なこっです。そして出航といえば、いつも通り「ガンバの冒険」のエンディングが頭の中で流れ出す(笑)レインボーブリッジも、節電の為だろうか?なんか暗かった。東京湾を進むにつれ、徐々にうねりが大きくなってきた。台風12号のせいで海況は荒れ模様。ギリギリ出航可能、御蔵着岸はもはや賭けに近いコンディションである。俺は乗り物には強いほうだが、過去に船酔いしいたことがないわけではない。長い船旅、もし酔ったら地獄を見るので、そうなる前にさっさと寝込む。
航路彷徨
「三宅島到着」の船内放送で目が覚める。といってもまだ朝の5時。ちょっとだけ景色を眺めて、また船室に戻る。御蔵島は当然のごとく欠航。素通りして八丈島へ向かうようだ。そして二度寝。で、次に目が覚めたのは、以下の船内放送がされたときだった。
「本船はただ今より三宅島・伊ヶ谷港へ向かいます」
・・・
・・
・・・八丈島は?(笑)
困ったことになった。うねりが大きすぎて八丈島にすら着岸できないらしい(港がどうのこうのではなく、単純に島まで辿り着けない状態)。三宅島で降りてヘリで御蔵へ向かうか、一旦東京まで引き返して仕切り直すか。しかしこれ以上、船に揺られるの限界になってきたので、とりあえず三宅で降りることにした。後々のことはそれから考えましょうってことで。
三宅島・緊急上陸
というわけで、三宅島で下船。ふぅ・・・助かった。吐き気まではいかなかったが、かなりシンドくなってきていたし。港は打ち寄せる波がテトラポットと堤防を越えて、通路のほうまで海水が被ってる。相当にうねりが大きかったようだ。で、すぐさま三宅島のヘリポートへ電話し、御蔵島行きの便を予約。なんとか午後の便に乗れそうで一安心!
御蔵島が欠航になったため乗船券の払い戻しができるようで、ターミナル(ボロ小屋)へ向かうが、混んでいた。別にココでなくても払い戻しは可能とのことなので、待たずに移動開始。とりあえず、島の中心街へ向かい、温泉にありつきたい。バスかタクシーか・・・。すぐ脇に村営バスのバス停があった。ちょうどよい時間のバスは・・・あるわきゃねーよな。一日に数本しかなかった。仕方なくタクシーを呼ぶ。隣に同じくバスを待ってる感じの若者が2人いたので、彼らとタクシーを相乗り。彼らは八丈島でキャンプの予定だったらしい。タクシーの運ちゃんの計らいで「せっかくなんで、島内案内しますよ」ってことで、プチ観光。
三宅島といえば、1983年の火山噴火。俺が小学生の頃だったが、大規模な噴火で全島避難となったのはもちろん記憶に残っている。あれは・・・かれこれ25年以上も前になりますか。島の周回道路の脇には、溶岩で押しつぶされてぺちゃんこになった自動車が残されている。被害を受けた阿古地区は、当時の様子を伝えるためにそのままの形で残されている場所も多く、特に溶岩に飲み込まれた小中学校の校舎は圧巻だった。ニュースで見ているだけじゃ、とてもここまではわからなかった。今も硫化水素が発生しており、島の中央部の山は立ち入り禁止。また島の東側の地区は硫化水素の濃度が高く、危険区域となっている。まさに、自然と共に生きている島だ。
温泉・その1
さて、昨日は船中泊で風呂にも入っておらず身体も疲れていたので、早速温泉にありつく。カウンターのおばちゃんはなんだかそっけなかった。湯船に浸かっていたら先ほどの2人も入ってきた。風呂から上がってお蝶を待つ間、ロビーに置いてあった島の広報誌に目を通すと、トライアスロン大会の記事が目に付いた。「火の山からの挑戦状・三宅島トライアスロン」、つい先週行われたらしい。距離はショートやね。スイム15kmとなっていたが、1.5kmの間違えっしょ。バイクは島1周するのだろうか?この島、島全体が断崖絶壁でアップダウンが凄まじく、キツそうやな(※注)。次にまたドルフィンスイムに来ることがあったら俺はついでにこの大会に・・・なんてね。
※注:後々調べたら、バイク、ランは阿古地区を周回するらしい。が、バイクコースの登り坂は鬼だとか。そういや島の東側は硫化水素高濃度で危険区域なんだっけ。1周は無理か。
その後、温泉の隣の食堂で昼飯。で、早速飲む(笑)そういやこの辺りはクサヤの産地なんやね。旅の間に一度は体験したいところ。
さて、先ほどのタクシーへ電話して、今度はヘリポートまで連れてってもらう。ヘリポートは島の北西部だ。到着するもまだ時間があったので、更に観光。島の北側の大久保海岸まで連れてってもらい、そこでお別れ。あとはヘリポートまでプラプラ歩けばちょうどよい時間になるってことで。大久保海岸はキャンプ場があり、先ほどの2人がテント張っていた(何回会うんだYO!)。しかしココ、集落からかなり離れてしまって売店なんかも全くない。いくらキャンプとはいっても不便じゃなかろうか?
海岸の砂は真っ黒。火山でできた玄武岩が砕けて、波に揉まれて丸くなったものだ。「砂」ではないため、海が濁ることがほとんどなく、透明度は抜群だとか。ヘリポートまでの集落を歩いてみる。静かだ。車の音など全くしない。しかしこんなところでさえ、発電所がある。今話題沸騰・今年のブレイク企業(笑)東京電力の火力発電所だ。やはり人が住む以上は、こういうものが必要になってくるのか。
御蔵島上陸
東邦航空のヘリポートに到着し、搭乗手続きを済ませて待つ。料金は5000円程度と意外に安い。っていっても僅か10分のフライトですが。ヘリは初です。乗り込むところからして恐ろしかった。プロペラが頭上5pのとこを6000rpmで回ってるし(ウソ)。乗り込んでからも、機体の外壁や窓もなんかガタガタいっててボロイ感じだし。なんで飛行機とこんなに違うん?離陸すると足がすくむ。グングン地面が離れていく。
山を見下ろすと、溶岩の流れた跡がクッキリと黒く残っている。「火の山」の名に違わない。三宅島を離れると、すぐに御蔵島が近づいてくる。断崖絶壁の島なので壁に突進していく感じでなかなか怖い。ヘリポートが見えてきた。山の斜面に町があるので、その真上に降り立つ感じ。眼下にグングン迫ってくる。そして無事着陸。
やっとこさっとこ、第一目的地に到着した。もはや根性。まぁでも御蔵・八丈が欠航になったおかげで予定に無かった三宅島へ立ち寄れたし、ヘリコプターも初体験できたし、結果オーライですな。
我々がお世話になる民宿スタッフのたまちゃんとバイトけいなちゃんがヘリポートまでお迎えに来てくれていました。若い女性2人だけで宿を切り盛りしてるなんて大したモンです。で、車で里を一周ご案内。って言っても数100mだけど。御蔵島は人が住んでるのはこの一角だけ。だから、というわけではないなんてことはなくだからなんだろうけど、この地域は地名が「里」そのまんまです。人口は300人程度と言われている。集落の道は全て凄まじい急斜面。車で坂道発進できんのか?っていうくらい。どっかの地中海岸の街のように崖に街があるイメージ。ボール遊びしてて後ろに逸らしてしまったら海に落っこちるまで転がって止まらないだろうな。あと、もし俺がここに何年も住んだら自転車乗れなくて発狂するんだろうな。
民宿・二郎丸
ってことですぐに民宿に到着。2週間くらい前に送ったスーツケースと感動の再会(長々とお世話になりました・・・)。で、まずはビール買出し。
さて、夕ご飯ですが・・・まず目に入ったのがアカハタの煮付け。この魚、名前の通り赤く、白身で味も抜群なので、おめでたいときに鯛の代わりに出されることも多いらしい。新婚ってことでこの魚を選んでいただいたのか?釣り師なら普通に知ってるだろうが、一般には馴染みの薄い魚。こんなのが食卓に並ぶなんて・・・。シブイ!シブすぎるぜ!
そういえば親切にも事前に「嫌いな食べ物」を聞いてきてくれて、俺は恥ずかしながら「肉(魚介を除く)」と答えていたので、そんなのもあってか料理は魚&明日葉のみ。ただしこの島の環境を考えると、普段から肉より魚メインになるのは当然なのかも。魚は島のまわりでいくらでも捕れるだろうけど、肉は本土から船で運ばれて来るのだろうから。しかもこのときは台風で1週間?くらい船が欠航続きで物資が届いてなかったらしいし。
今回の旅、飯に関しては連戦連勝の当たり続きだったが、それはまさに二郎丸でのこの夕食が始まりだったのでした。夜寝るときは俺たち2人しかおらず、建物が古いってのもあって、ちょっと怖かったな(夜中にトイレ行けなかったw)。
初・ドルフィンスイム
いよいよメインイベント、ドルフィンスイムです。ガイドはもちろん民宿「二郎丸」のお二人。客は俺たち2人以外に今朝到着した客3名のうち、ユミさんカオリさんの2人が早速乗船。計6人+船長。台風のうねりが今だ収まらず、港を出てスピードアップするとガッツンガッツン揺れます。むち打ちレベルです。これはこれで一つのアトラクションになるかと(笑)
御蔵島のドルフィンスイムは、ボートで島の周りを走って、イルカの群れを見つけたらエントリー。で、イルカが去ってしまったらすぐボートに乗って、また別の群れを探す。というスタイル。海に入っている時間は1回あたり数分なので、出たり入ったりが頻繁でけっこうハード。種類はミナミハンドウイルカ。普通のハンドウイルカと違い、腹に斑模様がある。
港を出てもイルカの群れがなかなか見つからず、島を半周ほど進む。島のちょうど反対側にある大きな岩「本根」の手前まで来て折り返す。この根の周辺は今日は波が荒くて近づけないとのこと。戻りながらみんなで群れを探す。しかし・・・見上げてみるととんでもない島やな、御蔵島。断崖絶壁オンリーやん。「秘境」と言っても言い過ぎではない。
と、ガイドのたまちゃんが群れを発見。いきなりの「坊主」は免れた。船長の合図を待ってエントリー。
エグジットはボートからハシゴを下ろしてもらうが、ここでフィンを脱いだりしてけっこう時間がかかる。で、「小さいボートなので、縁から登っっちゃってもOKですよ」
ってことだったので、その後はひたすら”垂直フィンキックジャンピングエグジット”。が、硬いロングフィンでこれほど蹴りまくることも最近なかったので、足首痛くなった。明日以降もあるから、傷めたらシャレにならん。様子見で行こう。
寒いかと心配していたが、どうってことはなかった。黒潮がまともにぶつかってるおかげか、水温は体感的には沖縄と大差ない。一本上がったら次入るの嫌になるんじゃないかと思ってたが、テンション上がってたのも手伝ってか、寒さは忘れてた。むしろ終わって港まで引き返すときが寒かったか。波しぶき被りながら風切って走るわけだから。
ってことで午前中終了。お昼は目をつけていた定食屋さんへ行ったが定休日だったので、カキ氷屋さんで昼飯。餃子がかなりイケてた。
ドルフィンスイム・2本目
午後はもう一人、チカゲさんも加えて出航。港を出て西側へ。
最初に遭遇した群れは凄かった。全員がめちゃくちゃ遊びたがっており、エントリーした瞬間、四方八方からイルカたちが向かってきて、どいつを見ればよいかわからないくらいだった。とりあえず、群れに紛れ込んでドルフィンキックで泳ぎまくる。
が、去るときはあっさり。ガリガリっという独特の声が遠くでしたかと思ったら、群れが一斉にそっちに向かってすごいスピードで泳いで行って、あっという間に見えなくなってしまった。
船に上がってみると・・・あ、まだ背びれが見えている。あ、すぐ近くにお蝶が泳いでる。お蝶曰く、このイルカはめちゃくちゃ遊んでくれたらしい。渾身の1本!
次に遭遇した連中も、先ほどの群れほどではないがそこそこに絡めた。で、あらかた去ってしまったのだが、赤ちゃん&お母さんのペアが残っており、俺のほうへ向かってきた。と、赤ちゃんがお母さんから少し離れ、キュキュキュと鳴きながら向かってきた。好奇心旺盛なんやねぇ。しばらく並んで泳いだあと、去って行ってしまいました。
このポイント、タカベの群れで海底が埋め尽くされたました。果てが見えなかったから、万はいたんじゃなかろうか。
2本目は遭遇した群れの数こそ少なかったが、なかなか中身は濃かったのでは。
ちょびっと山ツアー
ドルフィンスイム終了後、たまちゃんガイドにてちょこっとだけ山ツアー。民宿・二郎丸は「まるごと御蔵島ツアー」と謳ってる通り、イルカだけでなく山も案内してくれるんです。
里を出発し、島の東側の道路を車で進む。某民宿を過ぎるとその先には民家はなし。グングン標高が上がります。ちなみに御蔵島は島を一周する道路はなく、東西に伸びる道路はそれぞれ行き止まりになります。海から見上げた通り島自体が断崖絶壁、正に秘境といった感じ。途中、大きなスダジイの木の前でストップして見学。大きな椎の木です。写真だと大きさがわかりづらいけど、かなりデカイです。この先には更に島で一番でかい椎の木があるようですが、こちらはガイドの案内が必要なエリア。この木の根元に、天然記念物の鳥の巣穴が・・・そう、あのオオミズナギドリです。「ガンバの冒険」に登場する、ってことは日本人なら誰でも当然名前を聞いたことがある鳥だ(笑)そうか、このあたりが生息地だったんだね。
車は更なる高みへ。と、徒歩で歩いている女性の姿が。この方も別宿でイルカのガイドをやってる人で、今日は「ちょっと散歩に」ってことらしいが、これ散歩って距離じゃないやろ?マラソンでもスーパーハードコースだぞ。まぁ他に行く場所もないだろうから、運動不足解消しようと思ったら当然この道を歩くことになるんだろうけど。
もうしばらく進んで、沢に橋がかかってるとこまで行って終了。なんとこの沢で流しソーメンやるそうだ(笑)しっかしスゴイ景観だな。この先も更に道は続いているようだが、今日はここまで。
帰り道、路肩に生えている明日葉をみんなで採取。今晩のおかずです。
夕ご飯&サプライズ
今夜はお客さんが3人増えたのでだいぶにぎやか。この日もまたメダイのから揚げ等、シブイ魚が食卓に並ぶ。もちろん、みんなで摘んだ明日葉の料理も。連日の魚&野菜、もう俺ウハウハっす。
で、食後にデザートが・・・って言って音楽とともに登場したのは、なんとウェディングケーキ。そうです、俺たちが「新婚旅行」だったので、わざわざ手作りで用意してくれてあったのです!そしてメッセージカードも。スタッフお二人だけでなく、お客の3名もメッセージを添えてくれてあった。しかも秘密裏のうちに・・・ドルフィンから戻って山行って・・・一体いつのまに??
もう驚いたのやら、嬉しいのやらで軽く頭パニくりそうでした。ケーキ入刀までやらされるわで、ちょっと結婚式の記憶が蘇りました。ずっと憧れていたドルフィンツアーに来て、こんなことまでしてもらえるなんて・・・何度「ありがとう」と言っても言い尽くせないくらい嬉しかったっす。
その後は本日のドルフィンツアーのログ付け回し書き(スクーバでよくやるやつね)&本日たまちゃんが撮影したビデオの上映会。彼女は客と一緒に海に入るとき、デカイハウジングに入ったビデオカメラを持ってエントリーします。持たせてもらったけど、重さは20kg弱でしょうか?水中では安定しそうだけど、エントリー/エグジットを繰り返すスタイルだから、ボートへの乗り降りは大変なハズ。頭が下がります。潜ってるときは夢中でよくわからんかったが、ビデオで見てみると俺もそこそこイルカさんと遊べてた。あと、いろいろとアドバイスも。このビデオサービスは実にありがたい。
で、その後も飲みながら会話は盛り上がる一方だったのだが、途中からカオリさんのディープなハイパーマシンガン・エンドレストークが2時間あまり続いたところでお開きに。
民宿・マルイ
この日から宿は「マルイ」へ移動。二郎丸は今日来るお客がいるため、どうしても我々は延泊できず、こんなカタチになってしまいました。本当は御蔵滞在中はずっとお世話になるはずだったのだが、先週の台風で予約変更したためにとんだ面倒をかけることになり、ちょっと申し訳なかった。
マルイは沖縄でダイビングのイントラやってた”るぅさん”が今年の春から働いてる宿です。沖縄でのダイビングの仕事と比べると・・・そりゃもうかなり↑↑↑だとか(笑)
この日は波・風とも強まり、ドルフィンスイムはお預け。白波がかなり立っており、フェリーが着岸する桟橋も波を被っておりました。こりゃダメだ。もちろんフェリーは欠航。「イルカの見える丘」から海を見下ろしてみますが、既に二人とも「幻覚」が見えるほどイルカにハマっていました。これは「海面にちょっとでも黒いものがあると全部イルカに見える病」という心の病で、ドルフィンスイムを体験した人のほぼ全員がかかるとか。
ということで午前中は里を散歩。
午前中は里をプラプラと探検。資料館?にも立ち寄ってみる。ここ、イルカや山、植物に関する面白そうな本がズラリ。時間さえあれば一日滞在できてしまうだろうな。
二郎丸で一緒だったカオリさんとユミさんは今日の船で帰る予定だったが、前述の通りフェリー欠航。で、ヘリで八丈島移動するため、ヘリポートへお見送りへ。三宅島もそうでしたが、ヘリの到着・出発のときはセキュリティのため、島の駐在さんがターミナル小屋へ必ず来ます。少しでも不信な挙動をとると吹き矢で撃たれます(ウソ)。飛び立つ瞬間は風で帽子が飛ばされそうになりました。
長滝山トレッキング
船で今日到着する予定だったお客さんが船欠航で来れなくなり、空きができたので・・・ってことで、せっかくなんで我々2人もトレッキングへ同行させていただくことに。ガイドは一郎先生。面子は我々2人に加え、二郎丸にご宿泊のチカゲさんと、スタッフのケイナちゃん。御蔵島は山のほとんどがガイド付きでなければ立ち入りできない。ガイド料は半日コースで1人4000円程度。入山制限もあり、一日に入れる人数も決められている。ここにしかない貴重な自然を保護するにはやむなしか。
昨日連れて行ってもらった東側の道を車で登り・・・昨日とほとんど同じ内容の例のスダジイの説明を再度聞き(笑)更にグングン上る。途中の道路わきにある祠に葉っぱを備えて登山の無事を祈る。そして長滝山の登山口へ到着。ここで標高600m程度。
手作りの杖を一人一本持って入山。登山道はしっかり整備されているので安全そのもの。時折立ち止まっては、めずらしい植物の説明などをしてくれます。標高が高くなるにつれて背の高い木はなくなり、見晴らしが良くなります。ちょっとだけ高山の雰囲気。天気快晴で最高!無いものネダリなのは前々から分かってはいるが、沖縄にもこんな山があればなぁって思う。トレランにもうってつけやん。
三角点を通過、ピークは更に先。尾根を歩くと、下から風が吹き上がってきます。高所恐怖症にはちょっと怖かったようだ。左手の遥か下方には明太郎池が見える。あの池を目指すコースもあるらしい。しばらく歩いて長滝山のピークへ。御山が目の前に迫るが、今日のコースはここまで。御山へ行くには一日コースでなければならない。海から風が吹き上がっており、カラスがたくさん風に乗って遊んでいた。ここで写真撮ったりしてしばらく休憩。山頂はさすがに涼く、半袖では長時間は無理。先生がペットボトル「御蔵の水」を用意してくれてあったので、早速いただく。
帰り道。行きに安全祈願した祠に再度立ち寄り、供えた葉っぱを回収して終了。最高の山歩きでした。御蔵島の魅力はドルフィンだけじゃぁないってよく分かった。次来るときは是非とも御山縦走コースにトライしたい。
では最後は一郎先生のこの言葉でシメさせていただきます。
一郎先生:「いやぁ〜やっぱ山はイイよぉ〜」
Camburi
居酒屋・カンブリ。民宿マルイのすぐ上に建ってます。裏道を使えば徒歩1分です。夕飯もあるので、軽くビールを引っ掛けるだけ。のつもりだったけど、いくつかつまみも食べました。中でも「ヒラメ貝焼き」の美味しさは意外でした。「ヒラメの貝焼き」ではありません。「ヒラメ貝」という貝を焼いたものです。港の岸壁とかによく付いている傘状の貝です。あんなん食べるモンじゃないと思ってた。
座った席の壁際にある本棚には、マニアックな本がズラリ。何時間も長居できちゃいそう。
マルイメシ
今回の旅の間にどうしても食べたかったもの、それはキンメダイです。この魚はどう調理しても美味い。干物、煮付け、刺身・・・。マルイでは素茹で?に有り付けました。沖縄じゃ食べられない・・・たまにスーパーで売ってても高すぎて手が出ない・・・そんな魚が普通に食卓に並ぶ。帰りたくなくなります。
ドルフィンスイム・3本目
この回は客の人数が多かったので2隻で出港。ちなみに島に来てから同席したお客は俺以外全員女性。ドルフィンスイム、やはり女性人気が高いんだろうか?分かる気もするけど。
この回は残念ながらスルーしてしまう群れが多かった。イルカさんたち、あまり乗り気じゃなかったっぽい。見つけてボートで先回りしてエントリーして待ってても、船の近くまで来るとスーっと潜っていってしまう。明らかに避けられていた(涙)で、気づくと海底付近を通過してたり。水深はそんなにないんだけど、とにかく息が続かない。エントリー/エグジットを繰り返し、船移動中は波に揺さぶられ、イルカを見つけたら全速で水面移動。息が上がった状態では、10秒くらいで苦しくなってしまう。そのうち寒さで鼻が詰まって耳も抜けなくなるし。それでも親子連れのペアなんかは移動がゆっくりなのだが、みんなしてここぞとばかりに一斉に追いかけてしまうので、なんだかかわいそうな気が。このとき同乗してた客に若い女の子がいたが、この子はバタ足のピッチが凄まじく、もしこれがクロールだったら推定16ビートである(ウソ)。あのバタ足で追い掛け回されたら、イルカさんもちょいとビビったかも。
疲れたしイルカは遊んでくれないし、浅場では普通に魚とか見てた。あ、イシガキダイがいる。沖縄にもいるらしいけど、ほとんど見ない。やっぱこっちの魚やね。
ウミガメもけっこうな頻度で見かける。沖縄ではそれなりの人気を博しているが、ココでは完全に雑魚扱い(笑)イルカが少なく、みんなで目を皿のようにして探しているときに限って、ウミガメがちょくちょく海面に顔を出して、イルカの背びれと見間違えたりする。
「イルカだけじゃなくて、俺たちのことももっと見てくれよぉ」
というアピールに見えなくもない(なわけないか)。
お蝶が何やら小さな蟹を拾ってきた。生気がない蟹だった。あ、カンパチの若魚がいる。そういや水中で見たのは初めてやな。
ドルフィンスイム・4本目
この回は念願の”るぅさん”ガイド。山で散歩してたアイさんも同乗(久々なので「ならし」だとか)。あと、イルカの調査のために島に滞在中の女子学生さん2人も便乗。ビデオカメラ持って固体識別の調査だそう。この先、何度もご一緒することに。
この回も群れにはなかなか会えなかった。うねりが大きく、こういうときはイルカさんたちは「波乗り」に行ってしまうんだとか。小さなボートでは波の荒いポイントへ行くのは無理がある。
群れに会えた回数こそ少なかったが、渾身の1本があった。2匹のペアだったのだが、うち小さいほうの1匹が海底の小さな岩に鼻先を擦りつけるようにしてクルクル回っている。ひたすら同じ場所でグルグルまわってる。動かないので写真が簡単に撮れた(写真13)。るぅさん曰く、
「タコか何かを見つけて捕ろうとしているのではないか」
とのこと。みんな水面で待ってるだけなので、人間様に興味を引かせようと、間近まで潜って、手で煽るようなしぐさをしてみせたところ、こちらに顔を向けてキュキュキュキュっと声を発してきた。どうやら
「いま獲物とってんだから、お前はあっち行ってろ」
ってことらしい。あ、俺動物と会話する能力はないですよ、念のため。もう1匹は周囲をうろついていたが、呼吸で海面に浮上するついでに、みんなと遊んでくれた。
「チビが人間どもと絡む様子がないから、仕方なく俺が空気読んで場を持たせとくか」
って感じでした。で、ずっとそれの繰り返し。いやはや長かった。この2匹が去るまで、同じ場所で40分遊んだ。いくら水温高いとはいえ、最後のほうは身体が冷え切って指先の感覚がなくなっていた。
サンセット・御蔵島
さて、今日も夕飯前の生ビール・・・と思ったら、この日はCamburiは定休日でした。ザンネン!
昨日に続き、パーフェクトな日没が見られました。御蔵島に住んでる人でもそうそう見られるもんじゃないそうです。マルイの玄関を出れば目の前が夕日スポット。他の宿のお客たちもこぞって出てきています。日が沈む瞬間の、緑色の輝き・・・見えたような見えないような。日が完全に隠れてからもまたいい。ものすごく深い朱に染まります。これを見るために、失礼にも夕食食べかけのまま外に出てしばらく空を眺めていました。
明日も良い天気になりそうです!
真夜中ドライブ
宿のご主人が「今日はめずらしく酒を飲んでないので・・・」ってことで、夜の御蔵島を車でご案内〜。長滝山とは逆方向、西側の山道を進む。東回りに比べこちらは道が悪く、車がすれ違うのも困難なほど狭い。少し走ると「里」の明かりが遥か眼下。道路わきは即、断崖。怖いッす。街灯などあるはずもなく真っ暗。とても一人では来られない。っていうか昼間でも怖そう。
さて、夜だというのに森の中では鳥が飛び交っています。間抜けな鳴き声もそこかしこでしています。これが例のオオミズナギドリ。前述の通り日本人なら知ってて当たり前(笑)の鳥だが、俺も見るのは初。感慨深いものがある。カラスが天敵なので、日没後に森に帰ってくるんだとか。着陸も下手なので木にぶつかって不時着するのが普通だって。確かに、たまに木の枝がゆれてるし。
ちなみに御蔵島では天然記念物であるこのオオミズナギドリを毎年何羽か捕まえては食bおあsk&こくPyぁsふ2q;wきゃjp
・・・失礼しました。
何はともあれ、大好きな小説に登場した鳥をこうやって実際に見ることができたのは感激ですね。
車道が続く限界まで上ったところで停車、皆で外に出て星空観察。ちなみにこの周辺、特に三宅島上空は飛行機の航路になっており、常に飛行機の明かりが空に見えています。UFO探すには紛らわしくてやっかいです。
その後、港の桟橋まで下る。海面を見るとオオミズナギドリが大量に飛んでいます。お宅ら、鳥目じゃないん??
当初は明日、八丈島へ渡る予定だったのだが、もう一日ドルフィンスイムをやりたいってことで、マルイに延泊です。
ドルフィンスイム・5本目
この日は早朝6:30に出港。今日の朝の便で到着するお客との兼ね合いでこんなカタチとなりました。しかし海はベタ凪、天気も文句なし。最高です。
出港し、時計回りに回る。もぉ波は全く静かで、両手離してても問題ないくらい。しかし群れにはなかなか遭遇できず。船長曰く「餌を捕りに沖合いへ出ている」っぽい。たまにトビウオを追いかけている姿を見かけては、エントリーを数回繰り返す。最初はそんな調子だったけど、そのうちあっちにもこっちにもイルカの背びれが見られるようになる。エントリーするときも「どっちに向かえばいいん?」って感じ。大きな群れになっておらず、バラけてたんかな。
船は更に進み、ついに「本根」を回る。最終日にして初。「うお?ここ通るんか!?」というような狭い岩と岩の間をスリ抜ける。船長、サービス満点っすね。本根を過ぎると、まもなく群れに遭遇。”アトカケ”さんがいらっしゃるとのこと。
この後数回、エントリー/エグジットを繰り返して終了。とにかく、波が穏やかで透明度も良く、イルカさんもそこそこ遊んでくれてヨカッタ。
港へ戻る道すがら、海の色がエメラルドの宝石のように輝いている。こいつはスゴイ。
ドルフィンスイム・6本目
さて、午後の便です。今回は港を出て西回り。いきなり本根に向かいます。・・・っと、沖合いに小船が一艘。あんなとこにイルカが出没したんかな?って思ってたら、船長の息子さんが釣りしてました。で、お弁当を届けるために向かったのでした。こうやって今晩の夕食を捕まえてるんやな。この辺で釣れるのは美味い魚ばっかだし、ホント贅沢だよなぁ。
さて、肝心のイルカは本根を回るまで遭遇できず。本根の先でそこそこの大きさの群れに出会うが、素通りしてしまうタイプ。先回りしてはエントリー/エグジットを繰り返す。近づいてきても海底付近まで潜ってしまう。こちらから積極的に潜って行かないと近づけません。近づいても2匹ペアで回っており、こちらには無関心って感じ。
島の東側に戻ってきた。小さい群れに何度か遭遇。少し島から離れた水深20m程度のポイント、海底はうっすらとしか見えない。イルカがかすかに下に見えているときは、頑張って潜るしかありません。それでも、沖に去って行ってしまいました。終了かな。
・・・と、沖を見ると数頭のイルカの背びれが。その後方に、猛ダッシュバタ足で追いかけるお蝶の姿が(笑)
そして・・・群れが戻ってきた!!これが最後と思って存分に遊びました。最後は鼻水詰まって耳が抜けなくなって潜れなくなってたけど、満足しました。
・・・っていうか普通一度に6本もやるんかい?一緒に乗船した客のほとんどが、多くて3本くらいだったんじゃ?
Camburi
はい、また来ました。夕食前の生ビール。行ったときはまだオープンしてなかったのだが、店の人が来たので早速入れてもらう。そしてつまみは2日前と同じヒラメ貝焼き。後から入ってきたおっちゃんがクサヤを注文してた。奥で焼き始めたのだろうか、独特の匂いがしてきました。酸っぱい感じの腐敗臭、ってところでしょうか。ただ、食欲をそそるのは分かる気がします。
ひとまず、旅の一番の目的は達せられました。
御蔵島のドルフィンスイムは、船1隻につき1日最高3回まで、客は一人につき1日最高2回までと回数が厳しく制限されているそうです。イルカは野生であると同時に、島の数少ない大切な観光資源。回数を制限することはイルカへのストレスを軽減する目的も当然あるでしょうが、そんなことより大事なのは、少ない資源をみんなで分け合っていること。島の住民同士で限られた資源を取り合えばどうなるか・・・それは世界を見渡せば一目瞭然。ここに無意味な競争を持ち込んだら、またたくまにこの島から人がいなくなってしまうことでしょう。世界中のバカな政治家たちよりも、この島の人たちのほうがよっぽどよくわかってる。
いざ、八丈島へ
今日は御蔵島から八丈島へフェリーで移動。御蔵到着は6時なので、早朝に出発です。宿のご主人にターミナルまで送っていただき、お別れ。あっさりしてたが、それがまたいかにも「海の男」って感じでよかった。二郎丸のたまちゃんも、今日来るお客さんのお出迎えに港に来ていたので、お別れの挨拶を。一組送り出したら、また次の客の世話・・・華やかに見えて、大変な仕事です。
フェリーが着岸し、客が乗り込むと即出航。いつも通り、ガンバの冒険のエンディングが頭の中で流れ出す。鳥が飛んでいる。先日見せてもらったオオミズナギドリだろうか。
ふと、気づいた。ガンバの冒険の舞台である「夢見が島(アニメではノロイ島)」って八丈島がモデルなんじゃなかろうか。根拠は・・・島の形がひょうたん型、島の北部が火山(八丈は南側も火山だけど)、すぐ隣に小島がある、オオミズナギドリの生息、イタチの生息、フェリーが夜出発して翌朝に島に到着、都会に比べて南国という扱い。あとはソテツの木が生えてれば完璧か。これは調査してみる必要がある。
今回は2等船室。いわゆるザコ寝です。まぁ客も少ないので、広々使用できましたが。朝早かったので、軽く寝ておきます。
御蔵からは3時間程度、八丈島が見えてきます。御蔵島に比べると巨大です。「八丈島は都会」と言ってたのがよく分かります(笑)下船し、レンタカー屋に拾ってもらい、決して広くはない道路を80km/hで店へ連れていかれ、車を借りる。レンタカー屋のおっちゃんが地図を広げて店の場所やら何やらいろいろとスーパー早口でアドバイスしてくれました。ちなみに車は品川ナンバーです!!ここはれっきとした首都・東京なのです。
とりあえず、面倒なテントの設営だけは済ませておくため、底土野営場へ向かう。
ハネムーンスウィート・底土野営場
テントが10個余り設営されていた。見た感じ、学生のグループ等が多いようだ。テキトーに、風の当たらなそうな場所を選んで設営。2人用のテントであるが、ギリギリ2人が中で横になれる広さしかない。今まで1人でしか使ったことがない。最後にテント使ったのがいつだったかも覚えていないくらい前だったのでカビてないか不安だったが、大丈夫だった。ビニールが劣化してペトペトになってたけど。設営は問題なく完了。これから2泊3日、ここで野宿です。・・・あ、いちおうコレ、新婚旅行なんだけど(爆)
このキャンプ場はトイレもシャワーもかなり清潔。特にトイレはすごい。☆三つ贈呈いたします。
八丈島富士・ふれあい牧場
八丈スーパーで買出しし、町役場行ってキャンプの申請(たぶんやらなくても全く問題ナッシングと思われ)。で、またスーパーの方へ戻って、八丈富士の登山道路へ向かう。こちら側は道はかなり悪い。アスファルトがボコってたり、茂みが道路にせり出してたり。グッと標高が上がって、山の中腹の周回道路に出る。左に向かうとすぐに「ふれあい牧場」へ到着。
ふれあい牧場。あまり広くはないが、牛が20頭程放たれている。フェンス越しに触れ合うことも可能。血迷って突進してこないかとちょっと心配になるけど。端っこに展望台があり、島の南側、市街地と空港、三原山が一望できる。ちなみにかつて噴火したのは「大島の三原山」。こことは別です。
ちょうど牛たちの移動の時間で、職員が来てフェンスを開けて、牛たちを別のフェンス内へ移動させるのを見ることができた。建物にある自販機で八丈牛乳が売ってたので、当然トライしてみる。まぁ・・・スーパーでよく買うのよりは美味いかと。
さて、この先トイレはないとのことなので、ここで済ませてから登山道入り口へ向かう。
登山道入り口には駐車場もないので普通に路駐。さて、いざ行かん!って、え?進入禁止??と思ったら、扉が開くようになっていた。どうやら野山羊の侵入を防ぐためにフェンスが張り巡らされているようだ。で、登山者はフェンスの扉を開けて通過し、ちゃんとカギを掛けて閉めて行くように、と。入り口の看板に書かれていた落書きによると、階段は1260段。稜線を歩く個所もなく、ひたすら同じ傾斜で上りつづける。高低差は400m程度だろうが、こいつはキツイ。
途中、女性2人を追い抜くが、お蝶が早くもへばってきた。50段ほど登っては休憩を繰り返す。腰にきてなければ良いが。中間地点を過ぎてしばらくいくと、また入り口と同じようなフェンスがあった。後ろから走って登って来る若者の姿も。プチトレイルランやね。登るにつれ、傾斜がキツくなる。登り始めた頃はまだ周囲に木が茂っていたが、それも少なくなり、景観が広がる。下ってくる人に聞いたら、まもなく階段は終了だと。あと一息。
階段を上りきると平坦な道が100mほど続き、ようやくお鉢へ。無事、登頂です(まだ最高地点ではないけど)。登山道入り口から1時間掛かってないかな。
火口の中はジャングルのように木が茂っている。人の手が加えられた気配はなく、原始の森って雰囲気。神秘的な池も見える。御蔵に続き、「もののけの森」再び。火口に下りていく道もあるようで、居合わせたカップルが下っていった。
我々はとりあえずお鉢周りをスタート。ただパンフレットによると「1周50分」、ちょっとキツそうなのでピークまで行って引き返すことに。
火口の周回道は、出始めこそしっかりしていたが、そのうち獣道になりどこがどこだか分からなくなってくる。草が深く背の低い木を掻き分けて進む必要があったり、ぬかるんでる場所も多く、道ではなく草や岩の上を歩くほうがマシだったり。で、進むのが困難になってきたので、ある程度の高みまで行ったところで諦めて引き返しました(笑)で、お鉢に到着したポイントまで戻ってお弁当。う〜ん、美味い!単にスーパーで買ったオニギリだけど、遠足やピクニックで食べると10割増しだから(笑)
この山、家族連れで幼稚園くらいの女の子も来ていたので、天気さえ良ければ全く安全に登山を楽しめそうですね。この子たち、姉妹でカナブン捕まえて遊んでました。命名「虹色カナブン」だそうで(笑)ちなみに、八丈は島全体的にカナブンが多いらしいです。
桟橋の途中の階段からエントリー。既に日が山の陰に隠れる寸前で海の中は暗かったが、珊瑚の多さにびっくり。で、そっこーウミガメが居るし。ここが東京とはねぇ。2人についてテトラポッドの外側まで泳ぐ。日々海に潜りまくってるお2人、タフです。水面移動も早い。ダイバーたちの頭上を超え、数100m進むと3つのアーチがある。水深は一番底で13〜14m。日が陰ってるのでアーチは暗く、怖かった。初トライは勇気がいた。潜ってみれば水はキレイだし、大した深さも距離もないんだけどね。お蝶はビビって潜れませんでした。もぉ〜せっかくここまで連れて来てもらったのにぃ〜。ちなみに、アーチに潜ってまっさきに目についたのはテングダイのペア。このあたりでは普通にいるようだが、沖縄では見られないよね。あとレンテンヤッコ。想像してたのより2回り大きかった。
エキジットする頃には太陽が八丈富士の影に隠れ、既にあたりは夕闇が迫っていた。翌日はお二人の仕事の時間との兼ね合いもあり、早朝ダイブに連れてってもらうことに。
「5時15分にはエントリーしましょう」って話だったので、5時前に起床。眠すぎ。しかも寝づらい場所で寝たので肩が痛いし、身体も少し冷えている。機材は朝露がついており、濡れたままの海パンを着るハメに。正直しんどい。
底土まで迎えに来てもらい、昨日海況により断念したポイント・マチュピチュまで案内してもらい到着。でもちょっと荒れ気味。岩場だしエントリー厳しいんじゃなかろうか。呆然と立ち尽くしていると・・・なんかたまに波が収まる時間がある。タイミング見れば行けるんちゃうか?ってことでエントリー。
沖に見えている根に向かって一直線。地形は御蔵島に似ており、丸い石がゴロゴロ転がってる感じ。途中、”プチアーチ”もあり、お蝶はここでアーチくぐりの練習(笑)ウミガメもしょっちゅう出くわす。視界に一度に3匹を同時に捉えることも。
で、目的のポイントに到着。六角柱のカタチをした岩が上に向かっていくつも突き出ているようなカタチをしている。これも火山活動によって自然にできた地形とのこと。この周辺で潜って遊ぶ。アーンド、Blue Archのお二人は相変わらず撮影。この日は俺とお蝶はBlue Arch Tシャツを着て海に入っていたので、いろいろリクエストに応じたり、逆に俺がカメラ持って2人を撮影したり。こんな素晴らしいポイントに来られたのも、お二人に出会えたからこそ。
朝起きたときは眠いし寒いし全然疲れとれてねぇしで、
「誰か『中止』って言い出さねぇかなぁ」
って思ってたのだが(笑)、行ってみれば大満足。無理して行ってヨカッタ。が・・・ユウゼン見逃したぁぁぁ〜〜〜っ!!お蝶はシッカリ拝めたらしいのだが、俺に教えようとしたときには既に去っていたと。この魚を生で見られることも、今回の旅の密かな楽しみだったのに(泣)まぁいいさ。美ら海水族館で見たしィ。代わりにモンガラドオシを腐るほど見られたしィ。
ってことで一旦解散。ヒサヨさんはこれから仕事だってよ(笑)夜はアユミさん宅でBBQにお呼ばれすることに。
腹減り過ぎてヤバいのだが、まだ朝8時前でやってる店もない。八丈スーパーが開店するまでポテチで飢えを凌ぐ。スーパー開店と同時に向かい、パック入りのメダイの漬寿司を買ったが、これスーパーの惣菜ってレベルじゃないぞ、こりゃ。なんつー贅沢な。
寿司を頬張りながら車を南部へ走らす。こっちの道は見るからに険しそうだ。グネグネとワインディングロードがひたすら続く。カーブの見通しが悪く、速度を落さないとこわい。しばらく走って登龍(のぼりょう)峠に到着。お、チャリ(MTB)で来てるヘンタイツワモノがいるぞ。しかもよく見りゃ女性じゃねぇか。ここからの眺めは写真の通り。
登龍峠の先も、しばらく登り坂が続く。南部はかなり道が険しい。交通量も少ないのであまり整備されてないのか。あと路肩に見えづらい側溝があったりして怖い。ちなみに、これだけカーブの連続で走るのに楽しそうな道路なのに、ツーリングのライダーを見かけない。八丈行きのフェリーは車は乗船できず、バイク・自転車も限りがあるためだろうか。
末吉地区、島周回道路を左に逸れ、海のほうへ下っていく。昨日行った「みはらしの湯」の入り口を通り過ぎ・・・山と海に挟まれた場所だが、こんなとこの先に温泉なんてあるんか?どんどん寂れて、小さな集落を通過するとこれまた小さな港が見えてきて、どう見ても行き止まりな雰囲気になってきた。不安になってパンフレットの写真確認したら・・・ありました。
洞輪沢温泉。断崖絶壁の下に小さな漁港。人や車は皆無。その漁港の広々とした駐車場の脇に古びたコンクリの小屋が。ナニコレ?こんなところに温泉があってよろしいんでしょうか。勝手に入ってしまってよろしいんでしょうか。先客はいなかった。男風呂は、浴室も更衣室も窓が開け放たれており、駐車場から丸見え。風呂は苔むしていたが、更衣室は清潔だった。ちゃんと管理されてるんやね。近くにサーフポイントがあるらしく、サーファーが使用する程度なんだろうか(ウェットスーツのまま入らないで下さい、という注意書きがあったし)。
お次は中之郷温泉郷へ。こちらも周回道路から海のほうへ向かって激坂を下っていく。ほんとにココでいいんか?っていうくらい狭い道を通ったが、間違いではなかった。ここは・・・温泉たくさん入り過ぎてよく覚えていない。風呂上がって休憩所に上等なマッサージ機があったことくらいか。
少し戻って・・・昨日ちょっと気になっていた黒砂砂丘へ寄り道。看板の出ている入り口から少しわき道へ入ってみたのだが、何と工事で通行止め。路駐して歩いて進んでみたのだが、やはり進入禁止だったので、諦めて引き返す。
市街地へ戻り、昼飯へ。狙っていたそば屋へ行ってみるとなんと貸切!ありえん。ってことで、別のそば屋へ。目的は明日葉ソバ&うどん。判定は・・・そばに軍配。しかし一番印象に残ったのは海老天の太さか(笑)
キャッキャ・底土ビーチ
さて、あまりに暑いので、底土ビーチで軽くピチャリングしようかと。昨日と違い、日中なので観光客で賑わっていた。あ〜こういう「黒砂」のビーチ、懐かしいぜ。
朝方潜った後に洗ったフィンとウェットを使いたくないので、海パン&マスクのみのOWS。なんか無駄な力が抜けたのか、トレーニング欲が溜まっていたのか知らんが、ぐいぐい泳げた。このビーチは桟橋と沖合いのテトラポットに囲まれた湾内なのだが・・・隙間なく生えているサンゴ、抜群の透明度。沖縄にもサンゴはあるが、こちらは全く踏み荒らされていない。首都圏に住んでるならわざわざ沖縄へ行く必要ないやん。水温も温かい。なんたって俺が海パン一丁で入っていられるのだから。黒潮がぶち当たってる影響か。熱帯魚系(チョウチョウウオ、スズメダイ、ブダイ、ハギetc)のカラフルさはないが、十分でっしゃろ。あ、バカでかいダツがいる。あ、カンパチの若魚がいる。この魚は小さいうちから単独行動なんやね。
テトラの手前にちょっとした砂地が。紋様が美しい。大度海岸の白砂ポイントを髣髴とさせる「銀砂」ポイントだ。火山岩の黒砂とサンゴの白砂が交じり合った結果だろうか。水深は7〜8m程度だけどね。ここでしばらく遊ぶ。
せっかくだからアーチへ行ってみたいというので、テトラの外までひたすら泳ぐ。途中、絡まって流れてるロープがあったので近寄ってみると、期待通り魚がついて擬態してた(ウスバハギの幼魚かな?)。昨日は気づかなかったが、テトラ周辺にはニザダイが大量に群れている。
アーチのポイントまで行ってみると、多くのスクーバダイバーに混じって、一人だけ素潜ってる女性が。ピンポイントでココへ来てるってことは、Blue Archの二人の知り合いでしょうか。俺はノーフィンでアーチくぐりに挑戦したが、海面で息整えてるうちに流されてしまってて断念。
ひとしきり遊んでエグジット。「海の家」でカキ氷食べたりと、マジメに観光客してきました。
ビーチのすぐとなり、底土港で「回遊魚まつり」をやっていたので見学。建物に入るなり、いきなり
「何名様ですか?」
と聞かれたので有料ボッタクリかと思ったが、なんと無料で料理が振舞われた。刺身(マグロにカンパチ!)、アラ汁、揚げ物、サラダ・・・試食用なので分量は少ないが、なんとも豪勢じゃないですか。こんなんタダでいただいちゃってホンマよろしいんか?さすがに飯だけ戴いて黙って出て行く気にはなれず、いくつか特産品を買っていきました。
さて、今日のうちに片付けられるものは全て片付けておく。翌朝は飛行機早いしね。底土ビーチの駐車場でスーツケース広げて荷物整理。長旅もいよいよ今夜でラストか。
も一丁温泉・温泉その5
片付けが済んだところで、本風呂。市街地から一番近い、樫立地区の「ふれあいの湯」へ向かう。こちらはなかなか大きかったが、今までになく駐車場から丸見えの男湯なのでありました。が、入り終わって車の座席に座ってみると、ギリギリ「見えない」ことが判明。人間工学に基づき完璧に計算し尽くされた設計であることに深い感銘を受けつつ、湯を後にするのでありました。
市街地に戻り車を走らせていると・・・前方に道路を横切るイタチの姿が。立て続けに2匹。こりゃいよいよもって「ガンバ」の舞台じゃなかろうか。あとはソテツの木があれば確定なんだけど。
明日は朝早くにレンタカー返さなければならないので、今日のうちにガソリン入れておく。リッター180円以上してびっくりだが、ガソリンが高騰してたときは240円したって!さすが離島。
サンセット・八丈小島 〜オレンジ色のダークネス〜
さて、ヒサヨさんが車で迎えに来てくれたのだが、BBQの準備がまだ完了してないとのことで、ヒサヨさんオススメの夕日スポットへ連れてってくれました。島の北西部、八丈小島を望むポイント。溶岩が固まってできた岩場・南原千畳敷きといわれる地形も有名。
到着したのは太陽が水平線の陰に隠れた直後・・・手前の岩場の黒・夕闇の深いオレンジ・ぼやっとした小島のシルエットの3段階コントラスト。じっと眺めていると、何やら不思議な感覚にとらわれました。この世はウソか幻か・・・?みたいな。
ランナーの姿も見かけた。こんな最高なコースがあるなんて、うらやましいぜ。
"Blue Arch"BBQ
アユミさん宅のBBQにオジャマさせていただきました。広いお家で羨ましいっす!ちなみにアユミさんはお蝶と同い年、旦那様は俺と同い年。更にはヒサヨさんも俺と同い年。いやはや、運命ですねぇ。
食卓にはBBQ食材のほかにもメジサバ、キンメ、カンパチ、他肉野菜モロモロ。ナニコレ?美味すぎ。サバの刺身は、どんな高級魚にも劣らないだろう。安い魚だが、刺身はなかなか食べられない。サバはアシが早いから、釣ったその日にしか刺身では食べられないのよん。話は尽きず、ノートPC持ち出してお二人が撮った動画の上映会も。後半は愛犬も登場してまた大騒ぎ。めちゃくちゃ人懐っこくてかわいかった。他にも盛りだくさんでしたがページ数も残り少ないので全ては書ききれませんが、まとめるとアユミさんの旦那の以下の言葉に集約されます;
「結局、みんな行き着くところは同じか・・・」(スクーバから入っても、いずれは素潜りのほうが魅力的であることに気づくって意味)
「どーでもいいけど、アンタら(海を)楽しみ過ぎ」
そういうことなんです。それ以外ありません。終わったの23時半。アユミさん、明日は朝から仕事だっつーのに。帰りは酒を飲まなかったヒサヨさん(っていうか飲めないらしい)に底土野営場まで送っていただきました。
御蔵島に続き、こちらもまた、何度「ありがとう」と言っても言い尽くせないくらい、感激の晩餐となりました。
撤収!
昨夜はソッコー寝入ったが、暑くて早朝に何度か目が覚めた。6:30起床。早速テントを撤収。2人で畳むとラクチンだ。見渡せば俺たち以外のテントは既に数張しかなかった。帰りも船の人は前日に発ってるからね。
全て片付いて車に引き上げようとすると、何やらホームレス風のお爺さんが話し掛けてきた。この方が噂に聞いた「ショウさん」らしい。軽く挨拶して野営場とお別れ。
最後に底土ビーチのシャワーで汗流して、飛行機乗る用のまともな服(Tシャツ&短パン)に着替えて終了。レンタカー屋へ向かい、乗ってた車で空港まで送ってもらう。
お別れ
八丈島空港。羽田からの便はプレミアムクラスへグレードアップ。新婚旅行なんだから少しは贅沢を、ってことで(なんたってテントだったし)。お陰で荷物の重量オーバーせずに済んだ。で、売店で土産物を漁ってると、ヒサヨさんが全身オレンジの姿でお見送りに来てくれました。っていうか現れたときから既に号泣やん。こちらももらい泣きしてまうわ。
それぞれの職場へのお土産に加え、クサヤ等を購入。ヒサヨさんのお友達で、今から沖縄へ帰るって女性の姿も。俺たち以外にもわざわざ沖縄から来てる人がいたとは。
で、早くも出発の時刻。お別れです。飛行機に乗り込んでターミナルの屋上に目をやると・・・あ、屋上で全身オレンジの人が手振ってるし。こちらも窓から思いきし手を振る。気づいてくれたかな(後のメールで気づいてくれていたことが判明)。羽田までは1時間たらず。あっという間に元の世界へ帰ってきます。
もう一丁!
今回の旅、飯に関してはハズレがついに一つもなかった。っていうかどれも大当たり・・・まぁ沖縄に住んでると、こういうの食べる機会がなくなるってだけで特別なわけではないんだろうけど。で、羽田第二ターミナルの魚河岸寿司で最後の贅沢。この寿司屋、本店は沼津港のすぐ隣に店を構えており、水揚げ直後の、これ以上ないくらい新鮮な魚使ってるので、味はもう文句ナシです。このあと機内食もあるっていうのに、ここでけっこう食べてしまいました。で、飛行機乗ったら乗ったで昼飯にシャンパン飲み放題に・・・何故かトイレが異様に込み合ってたのでかなり苦しかった。
遊び倒した旅もついに終了。現実に引き戻される。
沖縄に戻るのに「現実に引き戻される」って感じるのも滑稽な話だが。それだけ沖縄生活が長くなってきたってことですかね。