チャリダー旅行記

山また山またまた山山山・・・ 〜新潟県佐渡島〜


1日目
神奈川県厚木市
→山梨県高根町(道の駅:南きよさと)
2004年08月07日(土)
走行距離150km
最高標高1,050m(笹子峠)
朝4:00起床。部屋を片付けて、支度してイザ出発!
いつものマラソンコースをNTC方面へ向って進む。突き当たりを七沢方面へ右折、いきなり上り坂が始まる・・・ 今回の旅の峠っぷりは出発して10分後に既に始まっていたのだった。マラソンではいつも引き返す「歩道の果て」を 初めて越えて進む。周りは林が広がっているので、夜マラソンで来ていたら怖かったはず。来なくてよかった。
まもなく清川村に入る。少し下って、宮ヶ瀬方面へ向う県道に入る。ここからしばらくは何回か通った道。 チャリでもここを通って横浜→沼津へ走ったことあるしね。ここへ来るとバイカーもけっこう多い。 前回はラストを上りきれず、チャリを引いて歩いてしまったが、今回は違う。最初から低速ギアに入れて バテ防止。宮ヶ瀬ダムまでの上り坂も難なく登り切ってしまう。 そしてダムを見下ろしながらしばらくのんびり走る。ココ、何度来たことか・・・。
左折して橋を渡り、突き当たりを右折。トンネルを抜けてドライブインで初の休憩。ジュースを飲んで出発。 長い下り坂を下り、左折するポイントではMR2を煽る!!
坂を下って、宮ヶ瀬の集落を走る。郵便局のとこで左折、集落の中の細い登り道を走る。祭りでもあるのかな? しめ縄がいたるところにみられた。
少しだけ登って、一気に下る!すげえU字カーブが連続する。ドリフトのタイヤ痕がつきまくり。下り切ると青野原に出る。


<写真1>青野原から北上し始めた辺りで撮った写真だったかな。相模川水系でこういった谷川が多い地域。

地図で見ると直進に見えるが、左折してすぐに右折、ってのが正解。車がほとんど通らない道、一気に下って牧馬峠を目指す。 なんじゃこゃぁあ!?ある程度予想はしていたが、もんのすんげぇ急勾配!!ただの通過点と思っていたが、 恐ろしい難所だった。道も狭いし。峠を越えて下った後、左折するポイントがわからず少し迷ったが、発見。 その後も狭い道、小さな峠越えを繰り返す。とにかくすごい山奥&田舎。ホンマ神奈川県か、ここは?
県道に突き当たる直前のT字路の上り坂は特に鬼だった。T字路を上りきったところで休憩。ウィダーも飲んでENERGY CHARGE!! T字路を右に進み、まもなく相模湖にかかる橋を渡る。そしてR20に突き当たるT字路がまたふざけた急勾配。

R20は予想通り、チャリには最悪の道。歩道なし、あってもデコボコ狭すぎで使えず、尚且つ車がやたら多い。 しかも常に登りぎみなので、フラフラしてしまうし。途中、民家が全然ない山道っぽいところで高校生チャリを追い抜く。 なんでこんなとこチャリで走ってんだか? 登っては下るという嫌なパターンがひたすら続く。 VWビートルに煽られる場面があったが、追い抜かれた後は下り坂だったので逆に煽り返す。
お、チャリダーに抜かれた!「お先っす!!」でも、あれは旅人ではなく競技者だな。競技系の人で声掛けてくれる とはイイ人だ。 猿橋なんてのも見かけた(看板だけだけど)。日本三大奇橋、だとか。 目印である大月までが非常に長く感じられる。疲れが出始めたか。上り坂が多いためか、距離がなかなか稼げないカンジ。 大月のドラッグストアーの駐車場で休憩、そこから先はずーーーっと登り!!しかもかなり急だ。 休憩を繰り返しながら進む。峠が近付くにつれて笹子川がどんどんキレイになっていく。 お、さっきのチャリダーが折り返してきた。すれ違い様に軽く挨拶。 ホンモノの笹子峠はR20を左に抜けて、細いくねくね道を行くのだが、 ショートカットするためにR20を行くことに。それにしても・・・峠のトンネルは通れるのだろうか? トンネル方向へ直進する方向にも特に自動車専用とかの標識はないので、行けると判断。そこから更に登ると すぐにトンネルが見えてくる。この辺りで標高700m余り。サイクルピアスを付けてイザ突入!
うぉっ!歩道なしかよ!?ってあたりまえか、こんなとこ歩いて越える人、いるわきゃないし。 俺の右肩の5cm先をトラックが爆音轟かして走り抜けて行く。恐ろしいので車が後方から来たら左の壁際にギリギリまで身を寄せてやりすごしてから先に進む。それでも十分怖い。しかもトンネル長い。出口が見えないし。車が切れた瞬間にダッシュして 距離を稼ぐ。とにかく一秒でも早く抜け出たい。 出口が見え始め・・・やっと、やっと出た。死ぬ思いだったぜ

出てすぐにまた小さいトンネルがあって、それを抜けるとすぐに道の駅「甲斐大和」。ここで休憩、塩ラーメンを食べたが 店のねーちゃんがかわいかった。その後、外のベンチでコカコーラを飲んで休む。と、隣の屋台で餅を焼いているねーちゃんも 可愛かった(笑)
そして出発。目の前には甲府盆地が広がる。スゲースゲー!!ず〜〜〜っと下り坂だ!! 前を行く車を煽る快感!雪避けのトンネルもあり、さすが山梨。工事現場に警備のおっちゃんがいて、 この先は車道を行くより新しくできた歩道を行ったほうがよい、と教えてくれた。おかげでだいぶラクができた。 まだまだ下りは続く。対向歩道にチャリダーのオッサン、すれ違い様に手で挨拶を交わす。 下って下って、R20を右に逸れて県道に入る、が、まだまだ下る。この県道も道幅狭く、歩道なし、車多しのいやな道。 R52ではアルテッツァと競争になる。また曲がるところを間違えて迷う。 クランクっぽく曲がって直進。R20の立体交差のところでR20に復帰する。
雨がポツポツ来始めた。身体が濡れるのはともかく、寝袋が濡れるのはマズイな。。。 R20は相変わらず最悪、どれだけup/down繰り返せば気が済むんだか。しかも左に歩道がない場所もあり、やむなく 右サイドを走る場面も。左手を流れる釜無川の眺めはキレイである。晴れてたら、周辺の山並みとかさぞ美しかっただろうに。


<写真2>甲府盆地、笛吹川。雨が振りだし、ちょっとキツくなってきた頃。

さて、途中で右折する予定なんだが・・・「韮崎市街地」の指すところで右折、突き当りを左折。走ってるとアレレ? R20に戻っちまいやがった。う〜ん、と、同じ交差点にもう一つ、右へ行く道が。R141、コレだ!! トンネル抜けて進んでいくと韮崎駅前へ。複雑な交差点は・・・右?イヤ、地図で見る限り右へ行くのは駅を過ぎてから だから、ココは駅前を通過してまず南へ行くのか?う〜ん、県道に出て右折・・・違う!やっぱ駅の手前だ!駅前まで戻り、 線路をくぐる。このとき遠くに落雷が見え、少し不安になる。 T字路につきあたる、う〜ん左!十字路に出るが、須玉方面は右?え〜絶対おかしいって。清里ってのも知らんし。 エイ、左へ行っちまえ!アレレ?またR20に戻っちまうぜ?直進は静岡って・・・迷った。完全に道を見失ったが、地図で確認して ようやく自分の居場所を理解。標識通り、須玉方向へ進むのが正解とわかる。

標識に「韮崎IC」の文字が。ってことはR141に合流だ。走りながら右手を見ると、グランドキャニオンのような崖が。 ああ、見覚えありまくり。横浜時代に勤務していた会社の山梨工場がある場所だ。出張で何回か来たっけなぁ。 懐かしすぎる。ココを自転車で走る日が来ようとは、想像もしてなかったよ。
なんにせよ、やっと正規ルートに戻った。当面はR141を道なりに進むだけだ。 しかし、目的地までは時間的に厳しくなってきた。また、雨が降り出したせいで精神的疲労が大きくなって来ている。 今日の終着地点を清里手前の道の駅に変更するしかない。 雨はいよいよ激しくなってきた。しかも道はず〜っと登りっぱなし。しかもラクな登りではないし。 須玉ICを過ぎて少し行ったところで、建築中の家に非難させてもらう。ずぶ濡れだ。寝袋、大丈夫かな。。。 外は土砂降り、体力も限界が見え始めてきた。清里の道の駅まですらキツイかも。 道の駅まで3kmだが、登りが続き、果てしなく長く感じられる。


<写真3>消防署の軒先で勝手に雨宿り。雷が頭上を通過中ですぐ近くに何度も落ちた。

開けた場所に出たとき、雷が激しく鳴り始めた。山だけに、落雷の可能性は無視できない。左手に消防署があったので、 屋根付きの建物の前に避難。雷が過ぎるのを待つ。と、目の前の電柱がバチッとフラッシュする。どこかに落ちたんだ! 時間を置かず、轟音が鳴り響く。

その後10分ほど雷がならなかった。落雷があったことで雷は収束したと判断し、再出発。
と、100mも行かないところで、右手前方の山間にハッキリクッキリ3本の青白く極太の折れ線が描かれ、同時に、

ドンっっ!!!!

・・・怖かった。空気が振動したと感じるほどの凄まじい音だった。ソッコーで消防署に引き返す。くそ、あとわずか3kmなのに!!これじゃ進めん!!
その後もう一度、近くに落雷があった。黒い雲が、頭上を通り過ぎて行く。

静かになった。行こう!体力がヤバイ、早く安心できる場所で休まなければ。 気力を振り絞って走り出す。たった3kmだが、途中休憩が必要なほど疲弊していた。野菜や果物の直売所の駐車場で、オレンジジュースを飲む。
そして、更に前進。見えてきた・・・やっと、到着だ。初日からえらいハードだった。
時刻は17:00過ぎ。まずは今日の夕飯にありつこうと売店を覗いてみる。
看板:「売店は17:00をもって終了いたしました」
おいっ!早すぎねぇか?もう少し働けYO!!
どうにもならないので、少しでもエネルギーになるものを、と思い仕方なくラーメン屋で信玄餅を買い、道の駅の少し手前にあった喫茶店でハンバーグ&ライス&味噌汁を食べる。味噌汁は店員の強引な勧誘により半強制的にセットメニューを注文させられてついてきたのだが、どこぞの17時で店を閉める売店よりヤル気があって感心した。ふぅ美味い!疲れが癒される瞬間。

本日の寝場所は・・・道の駅に休憩室等はなかったので、屋根があるところを探す。建物に簾が斜めに立てかけてあったので その内側がベスト!野宿では人の足音や話声が気になって寝られないことが多いので、今回は耳栓を持参。効果的面でした。 が、それでもなかなか寝付けなかったが、メールを打ったりしながら、気づいたら寝てしまっていた。
何時くらいだろうか、ふと気づくと、いつのまにか人の声も、車の音も、雨の音も止んでいた。


2日目
山梨県清里村(道の駅「清里」)
→群馬県草津町(道の駅「草津」)
2004年08月08日(日))
走行距離130km
最高標高1,406(浅間峠)

<写真1>野宿した道の駅を出発直後、霧が立ち込める早朝に撮った写真。国道がカーブしているところにかかる橋から、谷川を見下ろす。

<写真2>清里の手前あたりで撮った写真だったかな?だいぶ標高が上がってきた。

AM5:00起床。朝飯は前日買った信玄餅のみである。駐車場の端っこでツアラーが1人テントを張っていた。 昨日はさぞかし大変だったことだろう。5:30出発。な〜んか雨っぽい空模様。もうやめてくれよ、頼むから。 道はウネウネと登っていく。急な登り坂もあるが、グングン登っていく。清里方面に向うにつれ、売店やホテルが 目立つようになってきた。うおっ登坂車線がある、ってことはかなり急ってことやね。犬の散歩してるおっちゃんと 話す。「イヤイヤ〜ご苦労さん」話によると、この先野辺山まではひたすら登り、その後、佐久まではずっと下りらしい。
登坂車線が終わったかと思うとまたすぐ始まる。もしかしてここってかなりの峠道なんだろうか? 地図で見た感じではゆるやかな登り坂を予想していたのだが。後ろを振り返って見ると、確かになかなかの急勾配だ。 周囲はどんどんリゾートっぽくなってくる。ペンションやらホテルやら、道路の左右に立ち並んでる。 そんなリゾート地のど真ん中に小学校が1軒。 汗だくになってきた。気づけば少しずつ晴れ間が見られるようになってきてるし。 だんだん頂上が近付いてるのが分る。周囲の山並みを下に見下ろすカンジになってきたし。 有料道路の入り口に消防隊員が2人立っていた。何かイベントがあるのだろうか? 標識をふと見ると、ウホっ?標高1334m、っていつのまにか最高記録更新してるし。
そして更に登り・・・JR線の電車が丁度通過してるのが見えた。ここはJR最高標高地点、1,375mの場所。ただの通過点のつもりだったのに・・・。その場所にも消防隊員が2人立っていた。


<写真3>野辺山高原の峠。標高1,375mはこの時点での自己記録。

<写真4>八ヶ岳を望む。まさに高原地帯といった感じ。


<写真5>千曲川上流域。前日の雨で濁ってるが、とてもキレイな場所。

そこを過ぎると下り。ひたすら下り続ける! 速ぇ〜〜!!左右に広がる高原の雰囲気を満喫。左手に見えるのは八ヶ岳だろうか?キレイだ。お、マラソンマンもいるし。

右へ大きくカーブすると、今度は尖がった女山。クランク曲がりには気づかず、ひたすら下る。そして一気に下りが急になる。まさにジェットコースター!カーブが気持ちいいぜぇ!!

下りきって川沿いに走る。この川は千曲川、濁流だが周囲の景色は超キレイだ。だがまたしても道が最悪。左サイドの歩道がなくなり、やむを得ず右サイド走るが、こちらも途中で歩道が途切れてしまう始末。でも、緩やかながら下り続けているので、疲労感はなかった。周囲の山が開け、道幅も広くなってきたところでセブンに寄り道。朝飯&金下ろし&ウィダー大量買い込み。暑くなってきた。しばらく走ると標識が「R299茅野 麦草峠」。いつだったか、バイクの日帰りツーリングで通った峠だ。感動的に美しい場所だった記憶がある。同時に、殺人的な峠道だった記憶もある。いつか、必ずトライしたい峠だ。

そこから少し走ったところで右側に渡り、千曲川にかかる橋を渡り、対岸の県道へ。これで車がほとんどいなくなり、一気にラクになった。田舎道をひたすら北上。県道との交差点は直進ではなく、クランク。道路沿いの用水路すらキレイである。ハグロトンボが飛んでるし。さて、少しだけ街っぽくなってきた。右折してR254に入り、跨橋を越えてすぐに左折。佐久市市街地へ。ここはかなり街っぽかった。んがしかし、人があまり歩いていないな。Y字路は地下道を通って渡る。昨日の疲れのせいか、はたまた緩やかな登りが続いてるせいか、スピードが出せない。その辺を走ってる女の子と同じスピードだし。佐久ICの入り口を目印にしようとしていたがよくわからないうちに通過してしまった。でも標識を信じて進んでOK。右へ折れるといきなりの繁華街。それを抜けるとまた周囲が開けていく。周辺は畑が広がり、遠く浅間山が見え始めた。右折して大通りを外れて抜け道を使うつもりだったが、右折ポイントがわからず、一つ先の道で右折。ココはできたばかりの新しい道だ。だが、軽井沢方向へ向う道は全て上り坂!しかもすげー急だし!エーゲ海?展覧会とかやってる場合じゃねぇ!(なんかアトリエみたいなとこで個展やってた。)R18ni突き当たり、右折、軽井沢方向へ進む。ウワォ!すんげー渋滞!チャリのがぜってー早いし。しばらく進むとスゲー急勾配、登坂車線まであるし。周囲は全く普通の住宅街なのに。少しだけ下ってまた直線の登り。その頂上はなんと標高1,003m!ふざけるな!!

しかしその後は下る下る!さっき抜かれた車を次々と追い越していく。その後R18は二手に分れ、俺は左、長野原方面へ進む。まだまだ下る。やがて軽井沢のリゾート地に入ると、歩道もしっかりしてきてGOOD。ローソンで腹ごしらえし、その少し先を左折、浅間山を登るR146へ。いきなりの急勾配!しかも渋滞&左サイドは歩道がなくなり右サイドを走るハメに。それも観光客が多くて走りづらいし。上りはドンドンキツくなってくる。ワインディングロードが始まる手前で左右ともに歩道がなくなるため、左サイドへ戻る。路肩無し、車多し、上り坂という最悪の組み合わせ。後方から車が来たときは路肩に寄って停止し、やり過ごしてから進むしかない。キツイカーブで後方と対向から車が来たときは、対向車も含め止まらせてしまったため、俺は左の側溝ギリギリまで寄って停止。後ろから来ていた高級車は2回クラクションくれて先へ行く。そんな感じで登っていく。登坂車線が始まると一気にきつくなり、頻繁に休憩を繰り返しながら進むことになる。

だいぶ登ってきたところで緩やかに道が下り始めた。有料道路の入り口が峠だと予想していたが、だいぶ手前に峠があったようだ。ちなみにピークは浅間峠、標高1,406m。数km走って有料道路入り口へ到着。道路脇の駐車場で長々と休憩。ベンチに座ってコーラを飲んだり。R146と有料道路2本が交差する地点は長野原方面へ下る。超急な下り坂!Yeah!!ジェットコースター!!こちら側はなんか売店とかも多いぜ。ソフトクリーム屋がたくさん見られて食べたかったが、観光客も多くて恥ずかしかったのでパス。地図ではすぐに平坦な道になるかと思いきや、んなこたぁない。ひたすら下り続ける!しかも歩道が立派なので言うことなし!ラクチン。んでラストは野辺山高原と同じく、ワインディングの超急勾配!コーナーがメチャ爽快。しかも長い長い。
・・・でR144にぶつかるのT字路の直前はいきなりの上り坂でノロノロ。

右折して草津方面へ向う。途中、道路脇の石段に腰掛けて休憩、ウィダーも飲む。少し進んだとこのセブンで買い込み。 そして左折してR292へ。しかし・・・本日3度目、いや軽井沢で標高1,003mがあったから4度目の上り道か。草津温泉までアタック開始!行くぜっ!!

・・・っとその前に。R292に入ってすぐの自販機で爽健美茶を購入中、アスファルトがほじくれてチャリが転倒する。アスファルトが新しく固まってなかったため、スタンドを置いた部分がほじくれたのであった。
そこから先、草津温泉までが長かったこと!長野原から草津まで9.5kmだったが、2時間かかった。R292に入ってすぐに急な上りが始まり、その手前で休憩。「遅沢川」の橋にたたずんで休む。
道路脇に「長野原から○km」という立て札が500mおきにあったので、500m進むのにどれだけかかるか計測を試みる。が、そんときだけなぜか1km空いていたため、失敗に終わる。休憩は1kmおきにとっていく。ここも車多し・路肩なし・急勾配の最悪道路。まぁ観光地である草津温泉へ行く道なので当然か。やはり車が来たら路肩によってやり過ごす。トラックやバスなどの大型車をやり過ごすと、その後に車が渋滞しているため、全てをやり過ごすのにエライ待たされるハメに。うぉ!フェラーリ??ではなかったが、真っ赤なスゲースポーツカーが後ろから抜き去っていく。進むに連れて、500mおきに休憩が必要になってくる。なんとかノンストップで1km進みたいが、ムリだ。セブンで休憩。お、さっきの赤いスポーツカーと再会、あれ?下ってっちゃった。
その先は道路工事までやっており、更に最悪度が増す。お、今度は赤いNSXだ。カッチョええなぁ。
路肩のスペースに桃の直売所などが目につくようになる。路肩になぜか石ころが大量に転がっている場所では何度か後輪がスリップ。登坂車線を登るときは車道にはみ出して走る。もう車に気を遣って路肩ギリギリを走る余裕はなくなってきた。
雷が鳴り始めた。・・・またか。それにしても上りがキツイ。一体、何度休憩をとったことだろう。もう少しで草津に着くはず、が、雨が来た。夕立だ。雷もひどくなってきた。前日の消防署みたいな建物はない。とりあえず路肩が広く木が大きくせり出した場所で雨宿り。雨が激しくなってくる。と、前方に落雷。あれって進行方向なんじゃ?また今日も雷で足止めを食う。が、さっきの落雷で雷は収まった模様。雨は土砂降りだが、行こう!

するとまもなく晴れ間が覗いてきた。心配するまでもなかったか。しかし、小降りになっていた雨がまた激しくなる様相を呈してくる。雷もまた始まった。道路右手に使ってなさそうな建物があったので、軒先に避難。子供を含む女性3人の先客がいた。その直後、また恐ろしい土砂降りに。軒先は狭いので自転車は雨の中。ああ・・・また寝袋が・・・。通りかかった軽トラのオッチャンが女性3人に声をかける。
軽トラ「乗っていきますか?」
女性「イエ、迎えが来ますので」
迎えの車が来て、女性3人が乗り込むとき、あまりの雨の激しさに女の子が
「きやあぁぁ〜」
くそ〜目の前に「道の駅まで2km」の標識が見えてるってのに。

待つこと10数分、明るくなり始めた。そして一気に小降りに。行くぜ、ラストスパート!!と、ソッコーで道の駅に着いた。こ、こんなショボイとこなの?と思ったらただの売店だった。本物の道の駅はそこから僅かだった。よかったぁ、超豪華だ(笑)標高は1,200m余り。
激しい夕立だったので観光客は皆、屋根の下に避難しているが、そんな中俺だけはまだ止まぬ雨の中を平然とチャリを引いて歩いていた。とりあえず休息。ソフトクリーム「モカ」を食べる。ココは道路の両脇に道の駅があり、歩道橋 兼 展望台があった。展望台部分は野宿に最適!今夜の宿が確保できたところでフロ探し。まぁ日本屈指の温泉郷なんだから探すことはない。少し先へ下ったとこで右へ入る急な小道を進み、温泉街へ。東急なんとかホテルの日帰り温泉に入る。900円、さすがボッタ高級だ。ココの温泉は酸性。確かに酸っぱい味がするし、目に沁みる。特に尻にはスゲー沁みる!2日間で日焼けもしたのでこれも痛い。露天風呂はヌルヌル滑ってあぶにゃし。でもジャグジーが冷たくてGOOD!!1時間半ほど入り続け、手がふやけてしまった。まぁチャリ旅行の一番の醍醐味と言っても良いくらいだからね、温泉は。風呂から上がってジュースを飲む。土産物やも覗いたがイマイチ。ラーメン屋があったのでメシも済ませたかったが、8:00〜12:00という怠けっぷり。コインランドリーを探したがないっぽんで出ることに。SAVE ONで明日の最大の峠越えに備えてヴァーム等を大量に買い込む。あとは夕飯だが・・・メシ屋がない!先のT字路まで行ったがない!温泉街もトンカツ屋しかないという使えなっぷり。仕方なく道の駅方向へ引き返すが、途中にそば屋があった。ここは正解!
最初入ったときはオッチャン一人しかいなかったが、注文のときには幼い娘さんが来てオーダーを取ってくれた。 「あげもちうどん」と「うーろんちゃ」大変よくできました(笑)
後から老夫婦も入ってきてちょっと賑やかに。ココは美味かった。店員の人柄もよかった。TVでちびまる子ちゃんやってるし。

道の駅まで戻るのはかなりの急勾配なのでチャリは引いて歩く。チャリを展望台の最上階へ引きずり上げ、外に出ると、じーさん2人に話掛けられる。「今夜はここで泊まりですか?我々もなんで、よろしく」
仲間がいるなら心強い、これで安心だ。トイレの洗面台で洗濯をし、展望台の窓の隙間を開けたところに干す。残りはチャリを物干し竿代わりにして干す。あまり窓を開けると外の車の音がうるさい&虫が入ってくるからね。隙間しかあけられなかったため、暑い!プロテインを飲んで、歯磨きを済ませ、あとは日記を書く。爺さん4人はさっさと寝込んだ。鼾がうるさい。途中、観光客の女性3〜4人が展望台に上がってきたが異様な雰囲気に恐れをなして階段の途中で引き返してしまった。日記は途中で切り上げて寝袋に入る。暑くてなかなか寝付けず、トイレに出ることも。その後は寝袋から身体を出して寝た。


3日目
草津町(道の駅「草津」)
→新潟県佐渡市(フェリーターミナル)
2004年08月09日(月)
走行距離150km
最高標高2,172m(渋峠)
朝、寒さで目が覚める。そりゃそうだ、標高1000m以上の場所だし。あわてて寝袋に戻る。同じ場所で野宿したじーさんたちは 早々に出て行った。5:30起床、少し遅かったか。しっかりと腹ごしらえし、プレドニンも飲んで、草津を出発!

外はモヤってる。突き当たりのT字路のセブンでゴミを捨て、左折、R292を登り始める。T字路からすぐにあるホテルの自販機でお茶を買う。お、道路脇に牛(馬?)がいる。そしてすぐにワインディングが始まる。
草津白根山アタック開始!行くぜっ!!

朝だし、こんな険しい峠越えの道なので、全くというほど車は通らず、GOOD。が、かなり急だ、予想していたとはいえ。さっきまで走っていた道をすぐに眼下に見下ろすようになる。草津の町並みもすでに遥か下。晴れていれば遠くまで見渡せるんだろうな。「キジが降ります」などの標識もある。まさに原生林だ。まもなくスキー場も目に付くようになる。気づけば周囲の植生は白樺とクマザサに。キレイだ。いい調子でトコトコと登っていくと急に周りが開ける。森林限界を超え、高山地帯に入ったのだ。景色はますますGOOD。左脇に湿地があり、木道が備え付けられていた。スキー場のロッジも見える。周囲に人の気配はゼロ。後ろから車が来ればはるか前からその音を感じ取ることがでいる。
と、バリケード(閉じてないけど)があり、その傍らに標識が。

「これより先500m、硫化水素発生地帯につき危険。駐停車せずに通過してください」

・・・
・・
・・・・・

<写真1>殺生河原。

・・・えっと、チャリはどないすれば良いんでしょうか?(笑)このまま進んでも大丈夫なんだろうか?って今更引き返すわけにもいかんし、進むしかないんだろうけど。恐る恐る前進。地図で見た地名「殺生河原」、灰色の岩肌が剥き出しになっており、生き物の気配はゼロ。地名の由来はそういうことか。正面には更に岩だけの景色。でも、遊歩道みたいなのもあるし、そこまで危険ってわけじゃないんだろう。って思い始めた直後、強烈な硫黄の匂いが鼻をつく!これはマズイ。こんなときこそフリーダイバーの腕の見せ所、数分なら息止められるもんね。息を止めて突破してやる!
・・・無理!10秒も息止められない。上り坂をヒイヒイ言いながらチャリ漕いでるんだから当たり前だ。何度か硫化水素ガスを吸い込みながら、超ダッシュで走り抜ける。風が来た。もう大丈夫か?イヤ、まだ少し匂う。急な左カーブを曲がって
やっと平常な空気になった。でもハッキリ言って植物の匂いか硫黄の匂いか区別がつかない。さすがに少し休憩が必要だ。よく見りゃ前方にそびえる垂直な崖の中腹にでっかい黄色の塊がくっついてるし。しかもそのすぐ上を道が走っており、かなり急。あそこはさらにニオイがヒドイのだろうか。休憩を取り終えて出発、左のヘアピンカーブを曲がるとまた一気に標高が上がっていく。よく見りゃおそろしく急だ。さっきの硫黄臭がひどかったとこの上を通過、また少し匂う。そういや硫化水素は空気より重いのだろうか?分子量の計算を頭の中で始める。結論は、「空気よりわずかに重い」。やっぱ高校の化学は役に立つぜ!(笑)そんなことを考えながら進んでいく。先ほど下から見上げていた黄色の塊の上の道路を通過。やはり少し匂ってきた。道路の左路肩に煙が湧き出している場所が。標識:「駐停車厳禁」。だからチャリはどうすればいいんですかwww?近くにスキーのリフトとかあるけど、こんなとこにスキー場作って大丈夫なんだろうか?冬は雪に埋もれて硫化水素が出ないとか?雪避けのトンネルも錆だらけ。これもH2Sの影響なんだろうか?周囲の樹木は朽ち果ててるし。かなりの急勾配だが、超ダッシュで登りきった。やっと、清浄な空気にありつけた。道路わきに「長野原から○km」の標識があり、途中まではいちいちチェックしていたが、いつのまにかそれどころじゃなくなっていた。
山頂付近を見上げてみると、雲がかかっている。う〜もしここで雷が来たらどうしよう。木さえもないし、避難できる場所ないぞ?っていうか所々に見られる木が幹だけ残して立っているのは落雷の痕なんじゃ??お、右路肩の空き地に車が、そして人影が。かなり安心した。大学の研究室グループと見られるが、この辺りの火山の研究でもしているのだろうか?空き地には草津白根山の説明の看板が。硫化水素発生マップが描かれていた。さっきのデカイ硫黄の結晶が見られた場所の危険度は「B:危険」、そして殺生河原は「A:きわめて危険」。
でも硫化水素は「有毒」とは書かれているものの、発ガン性とかについては謳われてなかったので少し安心。まぁフツーに通っていいわけだしちょっと吸ったからってすぐどうのこうのってわけじゃないのか。ヴァームを飲んで出発。またひたすらワインディングが続く。

これから上っていく道路に目をやると、お、遥か上方に人影が見えたような・・・気のせいかな。しばらく進むと近付いてきた。
・・・ってマラソンかよ!!!?
ランニングウェアを着た、50代と見られる男性でした。 髪は白髪混じりである。すれ違いざまに挨拶。
Iron Gentl Man:「こんにちわ」
俺:「頑張って下さい」
・・・スゴイ。すご過ぎる。想像を絶する。尊敬致します。どこからどこまで走るのか知らんが、峠越えだけでも40km以上はある。峠越えったって標高2000mだぜ?きっと、ウルトラマラソンの上級者なのだろう。

観光バスが5台ほど連なって来たので、小石だらけの路肩スペースに降りてやりすごす。ギャラリーが多いのは良いことだ。それにしてもこれほどまで急峻で長い道のりになろうとは。下を見下ろせば登ってきた道はもう遥か彼方、視界から消え去っている。上はと見れば白っぽい山肌が見えている。あれが草津白根山の山頂だ。天国と見るか、地獄と見るか・・・。
お、さっきの研究グループが車を停めて何やら写真を撮っている。対向からマイクロバスが来た。ガキ数名が手を振ってきたので、こちらも振り返す。がぜんヤル気が出てくる。思い返してみれば、俺も強くなったものだ。これほど登り続けてもヘバらないなんて。上方にロッジっぽいのが見えてきた。あそこが頂上だな。そこからまだまだワインディングを繰り返すと、駐車場Pがあった。あと一息だ。第三Pは閉鎖されており、先へ進む。ここまで来るとさすがに人や車が目につくようになった。お、チャリダーのグループが右の売店の方に入っていった。俺も後に続く。4〜5名のグループだった。眼前に白根山2160mがそびえる。
到着だ!!!!!
長かったぁ〜。目の前には登山道が伸びている。下から見えた鳥居はこの先にあるものだったんだ。家族連れが登山道を登っていく。彼らに写真を頼まなかったがために、その後写真を頼める人を探すのに一苦労する。やっと見つけた中年夫婦のダンナに写真を撮ってもらう。


<写真2>草津白根山の登山道入り口。ここは標高2,000mの地点。一度は来るべし!チャリで、とは言わんので。

<写真3>登山道入り口と国道を挟んで反対側にある池。鴨の親子がいました。

そしてコカコーラを飲む。泡の出かたがいつもより激しいのは果たして気圧が低いせいか、単なる気のせいか。 それにしても幻想的な風景だ。日本にもこんな場所があるんだねぇ。
後方(進行方向左手)にも何やらあるようなので、行ってみる。看板には標高2000mの文字。そして石段を登り、その先に見た景色に 絶句。「神秘的」としか言いようがない。山頂付近の窪みに澄んだ水をたたえる小さな池。水は深い蒼、砂は白。 その周りに広がる湿地。少しモヤがかかっている ので余計に幻想的に見える。こりゃ降りてみねば。老夫婦が鴨の親子の写真を撮っていた。俺が通ったせいで子鴨が逃げちゃったね、 ゴメンなさい。池の向こうはモヤで真っ白だが、崖になっているのだろう。別世界だ。

立ち去るのが惜しいが、出発せねば。ココからは一気に下りだぜ!・・・かと思いきや。
さっきの場所は本当の峠ではなかったのだ。分かれ道、万座温泉方面は下りが続くが、俺が向う志賀高原方面はココからもう一度上り! くそ〜まぁココまで来たからにはやるしかないね。またまた急勾配を上り始める。霧が濃くなってきた。まさに山岳地帯。 小さなup/downを繰り返しながら徐々に登っていく。峠?いや、ただ看板、前にも見たやつだ。もう一丁、気合を込めるて更に進む。 右路肩に石碑が見えてきた。車が数台停まっている。今度こそ!
ついに本当の峠だ!そして石碑に刻まれた文字は・・・


<写真4>渋峠。石碑には『日本国道最高地点 標高2,172m』の文字が。

<写真5>渋峠から周囲の山を望む。朝早かったこともあり、幻想的な世界が広がっていた。

「日本国道最高地点 標高2172m」

・・・ついにやってしまった。地図で見て標高の高そうな道を選んだのだが、国道最高とは知らなかった。この先、俺は何を目指せばよいのだろう?近くにいた老夫婦に写真をとってもらう。道路右手には「その瞬間」を狙って、ひたすらカメラを構えている人も。眼下の景色はまるでパノラマ写真を小さく押し縮めたような不思議な世界だった。背の低い木がまばらに立っている。少しだが、光が射し始めた。この場所にはさすがにみんな足を止めていく。家族連れも、NSR250のにーちゃんも。ちなみにココにも「立入禁止」の看板が。こんな場所でも硫化水素が発生してるのか・・・。

しばらく景色を眺めた後、峠を去る。そして始まるウルトラワインディングスーパージェットコースター!って寒い!!この標高ならあたりまえか。速い速い!コーナリングの爽快さ!後ろに流れる景色!たまに後方からの車をやり過ごすために路肩に停止するが、一旦速度をゼロにしてもすぐまたMAXスピードに。うヒョ〜!!相当下ってきたところでドライブインがあった。けっこう人がいる。視線を感じながらultimate velocity で走り抜ける。草津白根山の登山道入り口で見かけたチャリダーのグループも休憩していた。 はい次。ライダーのにーちゃんが道路真ん中で写真を撮っていたが、俺のスピードに恐れをなして慌てて道を空ける。避けてくれんでも、こっちで避けるのに。スキーのロッジが目に付くようになってきた。気温もグッと上昇、日向に出れば暖かい。志賀高原だ。途中、交差点あり。路肩に綺麗な池が点在していたが、白根山山頂近くで見た池にくらべると全然大したことない。たまにup/downがくると上りがしんどい。植生が白樺からスギに変わった。元の世界に戻ってきた感じだ。だがジェットコースターは続く。カーブにはスリップ防止の溝がいくつもあり、怖くて必殺コーナリングができねぇぜ。また、路面に小さな黒いゴム片がたくさん埋め込んである場所も。これもスリップ防止。
特に「橋」の上はこのゴムの滑り止めが多かった。確かにこんなとこでスリップでもしたら大変!樹海に真っ逆さまだ。下を覘くと脚が竦むほどの高さだし。こうして、いったいどれだけ下り続けたのだろう。だが更に下る。

コンビニが左手に1件、やっと普通の街になってきた。中野市だ。が、下りは終わらない。道路は広くなり高速道路っぽくなる。I.C.まであったので一瞬、高速に入ってしまったかと思ったが、歩道もあるし大丈夫だろう。跨橋も越える、まだ下る。歩道は広いところと路側帯しかないとこがある。お、対向にチャリダーが。これから登るんだな・・・頑張りたまへ。その直後にももう1人チャリダー。俺は下りっぱないしだけど、彼らはキツいだろうなぁ。
道の駅で休憩。桃がすげー売っていた。自販機でジュース買おうとしたが、先客が。子連れのオッチャン、茶買うのか買わんのかさっさと決めぃ!俺様が先ほどからお待ちかねだ!!ヴァームも飲んでしっかり疲労を取って再出発。で、まだまだ下り!かなり街っぽく(田舎だけど)なってきた。さて、そろそろ飯山市方面へ右折するポイントのはずだが・・・。立体交差をくぐって、そろそろ曲るはず・・・と思って地図で確認すると、なんか行き過ぎたかな?でも右折するそれらしい道なんてなかったし。地図と照合してもよくわから・・・はい、迷った。実は地図で見るとただの交差点っぽかったが、ぐるっと回って立体交差の上に乗るのが正解でした。戻って右に渡ってからすぐ左折、すぐ右折。新しい道路だったみたい。わかりにきぃっつーの!
新しい道を北上、広く車も少ない田舎道で遠くの山も望めるなかなかのポイント。突き当たりT時を左へ。いきなり狭っ!廃線の踏み切りを越え、R117へ突き当たり、右折。更に北上する。ここは路側帯がメッサ広くてGOOD。少し行ったセブンで朝?昼?メシ。野菜スティックが瑞々しく美味かった!この先も基本は下りで結構ラクチン。千曲川を渡ると道路工事中で迂回路あり。だがチャリは直進OKでした。更に行くと左にカーブしてすぐ交差点。ここは右へ。更に街っぽくなってきた。その先、飯山市街地を避けるため、Y字路は右へ、千曲川沿いの道路を走る。土手の下の小学校では子供たちがプール遊びしてる。う〜俺も水に飛び込みてぇ。R292のとこで左折、ここから少しずつ上り坂。線路を超え、トンネルの直前で自転車のチェーンが外れやがる。掛けなおすのに手が油で真っ黒になったが、幸い近くに軍手が落ちてたので、これで手を拭う。トンネルを過ぎて少し行ったとこ、道端に神社だか公園に上る石段があり、そこに腰掛けて休憩。しばらく進むと登りが始まった。登坂車線もあることからなかなか急っぽい。名も無い峠だがナメたらアカン。まぁ本来なら余裕なんだろうけど、さっき2000mの峠越えてきたばかりの身体にはキツイ。左路肩の砂利道の降り口のとこで休憩。と、そのとき大きな昆虫の羽音が。スズメバチ!こいつはマズイ、仲間を呼ばれでもしたら大変だ。逃げても追ってきやがる。黒い色に集まると言うが、チャリの荷台につけたバッグが黒だし!ウェストポーチも黒に近い紺色だし。執拗にまとわり突いてくる。とりあえずチャリを車道に放置して砂利道まで逃げる。やっと去った。
冬場の雪避け用のトンネルが多数見られる。しかも長い。まぁ日焼けがきつくなり始めてたので日陰が多いのは嬉しかったが。左手に売店があったのでジュースを飲み、近くの立体交差?みたいなとこの下の日陰で休憩。風が通り過ぎるとホント気持ちいい。だんだん脚の疲労も限界に近付いてるな。その先、すぐに登坂車線が始まる。こんな地図にも載らない峠の分際で!第二のトンネルはそこから意外に近かった。ここが峠だな。トンネルは極めて狭く、暗く、細長くてちょっと怖かった。狭いけど車なんて全く通らないので堂々と車道を走る。
抜けるとすぐに下り。っつーかこれ国道か?狭いし田舎だし車が全然通らないし。雨がポツポツ来た。あぁ・・・これで3日連続!ここも長い長い下りが続きラクチン。田舎の野球少年とすれ違う。こんなとこにも学校が・・・。雨脚が強くなってきたので道路右サイド、大き目の木が数本立っている下で雨宿り。川を眺めながらしばらく待つが、さっさとフェリー乗り場に着いたほうが得策と思い、出発。しばらくして雨は止んだ。ここら辺もかなり田舎、右手は田んぼが広がる。歩道も広いのだが車が全く通らないので車道走行。上越市に入った。新しく広いトンネルの入り口には朱鷺のマークが付いてたりして、目的地へ近づきつつあることが感じられる。このあたりはずっと下りでラクラク、休憩いらず。R18に合流、喉渇いてきたので何やら怪しげな宗教の建物の横の自販機でジュース休憩。R18は歩道が狭く段差が多く、車道は交通量多いというBADコンディション。でも途中から側道が出現してラクラク。デカイ交差点は横断歩道がなく地下道で渡るようになっていたが面倒なので車道走行。側道をずっと走ってたらIC入り口でT字路に突き当たってしまう。ひたすらまっすぐ進めばよいと思ってたのに、一体どっちへ進めば・・・。頭上を走ってるのがR18だから、それに復帰するには・・・理解に苦しみながらも左方向へクランクぎみに進んだら正解。R18へ復帰、でもそのまま側道走行。かな〜り進んだところで直江津フェリーター埠頭の標識が。R8を越えてキタナイ関川も越えるとフェリーターミナルに到着。


<写真6>直江津港を出発、いよいよ目的地へ。チャリ旅行で、グッとくる瞬間ですね。

シャワー浴びないまま船に乗ることになるが、まぁいいか。ターミナル内では原チャラー5〜6人が昼寝しながら、出港時間を待っていた。16:10出航の小木行き、まだ時間余裕ありそうだったので、ソフトクリーム食べたりジュース飲みまくったり、土産物屋のぞきまくったり(でも買わず)。佐渡島の地図も売ってなかったし。15:40頃にフェリーが入港して、続々と車が降りてくる。それが終わってから俺も車の乗船口へ。船員たちが無線でいろいろやりとりしてたがなんか上手くいってないみたいだった。そのうちバイク、原付とともに中へ誘導される。船室でソッコー場所取りしてから、甲板へ出てみる。作業を見てると、ヤンキーネーちゃんの運転するトレーラーが乗船し、その後乗船口にロープが張られ、艀がたたまれる。が、後からバカやろうがもう一台車がきやがって全てやり直し。で、船の係留ロープが外されると即出航、岸壁を水流で押して離れていく。追ってくるカモメたちを眺めていたら、耄碌じーさんに話しかけられる。中野市から来たらしいが、
じーさん:「あんたどこから来た?あ?神奈川?私も昔、川崎の三菱重工で働いてたんだ。あんたどこだ?厚木?厚木ってのはわかんねぇなぁ。小田原のほうか、へぇ〜。私も昔、川崎の三菱重工で働いていたんだ。あんたどこだ?厚木?厚木ってのはわかんねぇなぁ。小田原(以下同文)」

売店でポテチ&サドマップ&サドミンワの本を買い、客室に戻る。それにしても正面で寝てる女性が工藤研のS井さんにそっくりなんだが・・・まぁ気のせいか。そうこうしてると、早くも「本船はただいま小木港に入港しました」カーデッキへ降りると、グウォォ〜ンガシャーンギャインギャインシュ〜〜と、すごい音が。怖ぇえよ。グラッと船が揺れる。着岸したっぽい。バイクの後についてルートに沿って出口へ。佐渡島上陸。


とりあえずフェリーターミナルへ戻り、宿・観光案内所で風呂の場所を探そうと思ったが、前の奴がえらい長くて待ちきれなくなったので、周辺地図で温泉を探す。かもも荘?の小木の湯?が近くてGOOD。とりあえず基点となるR350を探す。走ってるのは「いかにも」って感じの田舎な市街地。こ、これがR350なんだろうか。「ハリカ」のところで不安になり、道路脇にあった地図看板で現在地を確認するが、見つからず。と、犬に吼えられる。う〜ん、とりあえず港前の通りへ出てみよう。スーパーの前でふと振り返ったらさっきのバカ犬がついてきていやがって、また吼えられる。まったくバカ犬が。海を右手に港前の道を走る。左手にそれっぽい建物はあるんだが・・・分かれ道に出た。R350は山を登る。海沿いの道は進むと隣町へ向かってしまう。戻って、さっき見た「それっぽい建物」まで行ってみるとビンゴでした。
バイク、チャリも何台か停めてあった。受付は耳の遠いばーちゃん。入浴350円、安くて最高、脱衣所に鍵付きロッカーがなかったが、まぁ許してやろう。風呂はやはり日焼けに滲みる。ジャグジーが温くてツボマッサージにもなるので快感。露天風呂にも出てみたが、でかいモスキートがたかってきたので×。風呂出てジュース2本くらい飲んでると、宿に泊まってるにーちゃんが自販機に来た。で、ダイエットコーク押したのに普通のコーラが出てきて、ブツブツ文句垂れながら去っていった。この風呂は近所の人も普通に来てるっぽいな。

次は夕飯&明日の朝飯の確保。さっきのスーパーまで行ったが、近所のおばちゃんが「ここは8時までですよ」。チクショ10分遅かったか。しかたなく「メインストリート」へ行くが、飲み屋しかない・・・。商店でパン&ジュースを買い、食堂がないか尋ねると、カドの店が良いと教えてくれた。入ってみると客が3〜4人。一番出口側に座ってた菊池弘59歳にいきなりつかまる。とりあえず俺はカウンターに座って親子丼を頼むが、氏の連れがけしかけて同席になる。そこから長かったこと。菊池氏の仕事やら息子の自慢話を延々と聞かされ、俺は「さわやかな男、人類みなさわやかでなくてはならない」等と独自の哲学を吹き込まれ、店の女将さんが気をつかってトマトやイイッコをサービスしてくれ、菊池氏の酒も3杯飲まされる。他の客が全員いなくなってやっと解放された。もう23時過ぎてるし。

寝床はフェリーターミナルの階段を上がったとこの通路。微妙に怖く、いきなりケータイが鳴ってビクッとすることも。まぁ寝床としてはけっこう贅沢やな。風が通らず、暑くてなかなか寝付けなかった。


4日目
フェリーターミナル→佐渡市(民宿)
2004年08月10日(火)
走行距離80km
最高標高900m(ドンデン山)
早朝、フェリー待合所のドアが開く音で目が覚める。もう職員が来たか、早いな。メシ食ってゴミ捨てにロビーへ行くと、確かにもう人がいる。公園でトイレに寄ってから出発。

R350はすぐに山道に。いきなりキツイ。車はほとんど通らない。おばちゃん2人が道路の両サイドに別れて空き缶拾いしてる。ご苦労様です。長い上り坂を上り切っても、頂上付近はup/downの連続。にしてもスゲー田舎。田んぼも多い。国道だってのに道幅はどんどん狭くなってくるし。山を越えて反対側の海まで一気に下る。右へカーブして海沿いに出る。海辺は道幅も広い。が、すぐにまた上り坂。なかなかつらいぜ。真野地区に入って少し街っぽくなった。が、歩道が超最悪。なんじゃぁこの段差は?っていうか歩道がガコーンと切れてるし!誰だこれ作ったのはー?バカもーん!!県道との分けれ道は右、県道へ。周囲が開ける、が、相変わらず歩道は使えんので車道走り。上りが多く、平野部に比べたらだいぶ標高が高くなってきた。T字路を過ぎ、右サイドの自販機で休憩。っと、新聞配達のにーちゃんの邪魔をしてしまった。スマネ。小倉川を越える。突き当たり、T字路の正面は神社だった。神社の東屋で一休み。T字路は右へ、学校前を過ぎたら左へ、一気に交通量が減り田舎っぽくなる。セミがうるさいほど鳴いているが、GOODな雰囲気。そして道幅は一気に狭くなる。観光バスが通過するときなぞ大変。up/downもあったがまもなくR350へぶつかる。ってこのT字路、信号なしかよ!しかもR350も歩道があったりなかったり、交通量がすげー多かったりと、サイアク。両津地区に入るまで、イヤな道が続いた。右サイドのSAVE ON で戦前の腹ごしらえ。レジのバイトのねーちゃんは態度もよく可愛かった。コンビニの駐車場でメシ食べてると、ヘリがすぐ近くに着陸。オイオイ、頼むからこっちに墜落して来ないでくれよ。

再出発。ドンデン山方向へショートカットする道を探す。Y字路のとこで少し左に入ってマップ見ながら悩んでると、信号待ちの車のオッチャンが「どこ行く?」と運転席から声を掛けてきて道を教えてくれた。「でも頂上まで遠いぞ・・・」わかってますって(笑)そのまま左へ。繁華街に突き当たる。案内標識を見ると、う〜ん、R350が予想と反対の方向にあるが・・・標識と地図を信じて左へ進むと・・・あった!ドンデン山登山道入り口・左折。いきなりの超上り!左折する手前のGSで給油してた大型バイクがスゲースピードで俺を抜き去って行く。両津高校前を通過、まだ登る。なんかノロイ車やスカイラインが停まってるとこ過ぎると、下り。そして田んぼの中に出る。工事現場があるらしく、ダンプカーが多い。右からの道と合流。ゆるやかに上り続けてるらしく、見た目に反してキツイ。ダンプばかり、路肩に停まってるのもいるし。
川を渡って右へ大きくカーブ、山が近付く。そして左へカーブするあたりから勾配がきつくなる。梅津川はキレイだ。ダンプが通りまくりなので、何度も左に寄って道を譲る。一般車はほとんど通らず。工事現場入り口でも少し停まって休憩。どんどん傾斜がキツくなる。そしてダンプ出入口の先から一気に道幅が狭くなり、ここからが鬼の急勾配!
今旅のラスボス、ドンデン山アタック開始!行くぜっ!!

最低速ギアで立ち漕ぎでノロノロ進んでるが、キツイ!一旦停まって、走り出す瞬間に前輪が浮き上がりそうになる。そして突き当たりのヘアピンカーブでもう休憩が必要になる。沢が流れ出していおり、登山道入口がある。ベトついた手を沢の水で洗い、頭から水を被る。道幅は車がやっとすれ違えるくらい。

ヘアピンを過ぎるとその先はこれまでとは相対的にラクになった。一気に標高が上がってきた。トンボはなんか黒くてデカイやつが多い。カーブがくると勾配がきつくなり、それを越えるとしばらく楽になる。これを延々と繰り返して行く。両津方面が見渡せる路肩スペースで休憩してると、ブーンという音。またスズメバチだ!襲われたら大変、少し走って逃げて様子を見る。


<写真1>ドンデン山の登山道。写真のようにふざけた傾斜の道が延々と続く。体感傾斜75°。

その先、左へカーブすると急な坂道が。・・・この先、ウルトラ級の急勾配がひたすら続く。特にインカーブの傾斜はすさまじい。車なんて全くといっていいほど通らないので、インカーブのときは対向へ大きく膨らんでカーブを曲がる。そのうち路面はデコボコした石畳に。これ、スリップ止めだろうな、この急斜面だったらマジ必要だよ。頭上を覆っていた木はなくなり、周囲は岩肌むき出しになってきた。もう立ち漕ぎオンリー。ガードレールの下を覗くとマジで脚が竦む。今走った道がもう眼下に、それくらい急勾配で一気に登っているのだ。さっきダンプの出入りしていた工事現場がもう遥か下に小さく見えている。上は、と見ると、まだ少しありそうだ。ワインディングロードの直線部分がほとんどなくなってきた。これは写真に納めねば。

と、下からマイクロバスが来たので右に寄って道を譲る。バスガイドのおね・・・いや、おばちゃんが手を振ってくれて、乗客のじーちゃん・ばーちゃんも何人か手を振ってくれる。バス通過直後に俺もチャリを漕ぎ始めたのだが・・・なんとバスに追いつきそうになってしまう。車と自転車の速度差が最も大きくなるのは上り坂だってのに。こんなの初めてだ。車もスピードを出せないくらい、それくらい勾配がキツイってことだ。しばらく進むとやっと傾斜が少しだけ緩くなり、マイクロバスは先へ行ってしまう。上方を眺めると山荘が見えてきた。あそこが頂上だろうが、まだしばらくありそうだ。気づけば周囲はすっかり高山地帯。右へ大きくヘアピンカーブ。さすがにシンドくなってきた。ってかもはや呆れるほど長い。お、牧場?でも牛の姿は見えん。そしてその先にまた長く急な坂。さっきのマイクロバスがやっと山荘に到着するのが下から確認できた。もう一度右へカーブ。「ドンデン山」の看板、あと一息。山荘は頭上だ、駐車場から人が見てるからガンバらねば。けど、さすがに声が出てしまう。「ぐぁ!」「ククク・・・」いやはやシンドイ。山荘直下を通り過ぎ、右折して山荘へ。車が4〜5台とまっている。最後は超スパートして・・・


<写真2>ドンデン山の頂上から両津方面を臨む。この山をチャリで上り切れる人なら、他のどんな山でも登れることでしょう。

つ・・・ついた!


ってかありえねーだろ、この山!すぐさま、ライダーのカップルに話しかけられる。

女:「うわー自転車は大変だよね〜」
俺:「もう二度と登りたくないっす」


両津から2時間半、平均傾斜55°(ウソ)の山道を、一度も歩かず登り切った。標高は900mだが、海辺から登ってるわけだから高低差900m。眺めは絶景だ。この山を登りきれたなら、この先どんな山でも歩かず漕いで登れる。そんな気がする。他の観光客のグループからも何度も話しかけられる。ヒーローになれるひと時(笑)売店でジュース飲みまくり。山荘の碑のとこで写真とろうとして・・・コケた。

さて、非常になごり惜しいが先へ進まねば。道路へ出て、その先は当然・・・ウルトラハイパースーパーミラクルビッグバイパージェットコースター!!!!ブレーキ掛け続けていないとガードレール突き破って崖下へ一直線!お、チャリダー2人が路肩で休憩中。・・・なんか無愛想な2人だった。その直後・・・と、パンクだ。直すしかないか。思えばここまで非情な扱いだったからなぁ、コイツ。むしろ今までよく持ってくれたもんだ。右路肩にスペースがあるとこに陣取る。さて・・・

空気を抜き、タイヤレバーでリムからタイヤを外す。中のチューブを傷つけないようにせねば。とりあえずチューブを一回り見てみるが、傷が見つからない。もしかしてさっき山頂でコケたときの衝撃で空気が抜けただけか?と思って空気を入れてみるが、やっぱ抜ける。こういうときは洗剤液を掛けると空気が抜けてるとこから泡が出るのでわかるのだが、んなもん持ってな・・・あるじゃん、爽健美茶(笑)ペットボトルの茶をチョロチョロかけて穴を探す・・・ん〜ないな。と、「プスっ!」と音が。あった!典型的なリム打ちパンクだった。ヤスリを掛け、ゴム糊を塗る。乾くまでヴぉけ〜っと待つ。待つ間に、山頂で会ったライダーカップルが下ってきたので手を振る。登ってきたCHASERはジロジロ見ていきやがる。ゴム糊が頼りないのでもう一度上塗りして、パッチをあてがう。ブーン・・・またしてもスズメバチが。こぉんのクソ忙しいときに! さて、乾いてきたっぽいのでチューブをタイヤに押し込み空気を入れる。空気漏れはなさそうだ。タイヤもはめてもう一度確認。OKだ!

でわ改めて、ジェットコースター!!!!道が極めて狭い上に、カーブがきつく、パンクの不安もあるためスピードは控えめに。崖下の川沿いに下っているようだ。途中、道路工事現場もあり。入川沿いに下って行く。周囲を見上げると・・・スゴイ山並。秘境だ。空は晴れ上がり、深い緑とコントラストを成す。入川を覗いて見ると、魚が。あれは・・・アユだね。川沿いにどんどん下る。そして唐突に、海に突き当たる。

・・・何もないとこだな。しかし海はかなりキレイ。まぁ海中は寂しいんだろうけど。海を左手に、北上開始。海水浴客も多いが、閑散とした感じ。ボロい民宿も多し。いつか海水浴に来たいな。海は岩場が多い。右手の山も天気が良いためキレイだ。所々、民家があっても「部落」といった感じ。〒郵便局はあるが、銀行は全くないので、手持ちの金が少し心配になってくる。しばらく走って、民宿が何件かある場所で立ち止まる。
「今日はこの辺にしておくか。」
テキトーにほっついて、見つけた民宿・源兵衛へ。一泊2食付7350円、なかなかGOODだった。先ずはフロ入って、洗濯して、周辺の海を散歩。自販機を探すのも一苦労するほど寂れた地区だ。海岸にはイカの甲がたくさん落ちていた。民宿裏手の山に小さな社があったので、ちょっと失礼してみる。山から流れ出ているドブを覗く。湧き水だろうか、とってもキレイ。そして黒いハゼのような小魚が。これ、幻の魚・フゴッチョだよ、たぶん。俺は小学校2年生のとき、三島の山奥の田んぼの用水路で2匹だけ捕まえたことがあったが・・・こんなのがいるなんて、スゴイ。宿に戻って昼寝。気持ちいいぜぇ!夕方になるとボチボチ客が来た。6人家族、3人家族、2人組みライダー、一人旅のねーちゃん。メシは豪華!タラの粕漬け、ウマヅラの煮付け、イカ・タコ・タイの刺身。小アマダイのフライ、サザエの味噌焼き・・・食べ切れねーっつーの!メシ2杯にビールも付けて、満足&限界。部屋に戻って、そのまま寝てしまった。

夜中、なんだかデカイ昆虫が網戸にガスガスぶつかる音がしてうるさかった。


5日目
佐渡市
→佐渡市両津(両津フェリーターミナル)
2004年08月11日(水)
走行距離80km
最高標高
この日はさすがにゆっくり起きだった。宿で寝たの、初めてだな(笑)洗物もパリパリに乾いてて気持ちいい。朝食はまたしても焼鮭に生卵に海苔にいろいろ出たが全て食べつくす。玄関前で2人組みのライダーと少し会話して、7:30頃出発。

いきなり長い坂道(※)。メッチャ急勾配で出発して数分後には海は遥か下になっていた。登坂の途中に小さなぼろいトンネルがある。・・・たのむから崩落とかしないでくれよ。少し下るも基本は上り。なかなか長い。両津まで47kmの標識。谷間にかかる橋を渡る。山間から沢が一気に海に落ちていた。ここも秘境と言っても差し支えないポイント。頭上のすぐ上をトビが通り過ぎてビビらされることも。 海辺まで下ると、岩場と漁村。「サザエ・アワビ・モズク獲りは禁止」の立て札が。伊豆と同じだな。岩場に石橋がかかってるところで、海まで降りてみる。水はキレイだが魚は少なそうだ。トンネルを越えて進むとなにやら前方に小山ほどもあるバカデカイ岩が海にせり出している。「大野亀」だ。手前には畑と草原が広がり、上り坂。上りきったところにドライブイン。案内の看板によるとこの岩は日本三大巨岩の一つらしい。周辺はカンゾウの群生地となっていた。

※[2012年追記]
この坂道が、かの有名な「Z坂」であったことは、このとき知る由もない。国内最長「佐渡国際トライアスロン」に出るなら、バイクコースの難所となるポイントである。


※[2023年追記]
佐渡国際トライアスロン完走。Z坂、大野亀、小木の坂・・・19年振りに同じ道を走った。



そこから先はup/downを繰り返して徐々に登っていく。二ッ亀。それにしても両サイドとも山や畑が広がり、景色も開けてキレイだ。晴れてくると最高。と、ボチボチ走ってると、早くも佐渡の最北端、弾岬へ到着。あっさり。。。


<写真1>佐渡島の最北端。意外と近かった・・・。

岬方向へ左にへ入る道を間違えて引き返し、再度ドライブインのところから左折。有料キャンプ場へ無断で進入し、灯台へ。案内の看板?プレート?の前に立った瞬間バカデカイ音で歌が流れ始めた。スピーカーがあったので直前に予測できて完全不意打ちではなかったものの、それでも飛び上がるほど驚いた(※センサーが仕掛けてあって、人を検知したら自動的に音楽が流れるようになっていた)。


ここが佐渡島の最北端だ。東側に見えている島は何島だろう?
この先は急な下り坂を海沿いに南下。始めのうちは道も狭かった。内海付属中学校前の自販機でジュース休憩。歩道は広いところは広いのだが、段差も多く、走りやすいとはいえない。up/downが続く。トンネルもちょくちょくある。長く急な直線上り坂、後方からきた車をやり過ごそうと路肩に寄ると、着たのはバイク2台。あ、昨日ドンデン山の山頂で話したカップルライダーだ。手を振ってきたので俺も振り返す。

漁村が多くなり、西伊豆、特に重須〜大瀬崎の雰囲気に近い。お、対向からチャリダー2人、その後にもう一人。こいつは女だな、サングラスしててわかりづらいけど。黒姫大橋から海を覗き込む。海の色はかなり蒼い。歩道もかなり広い。だいぶ走ってちょっとした漁港に降りてみる。さすがにここは水が緑色。両津の町並みがもう見えてきている。残り12km。川の手前、両サイドに売店があるとこの自販機でジュース休憩。ジュース飲みながら川を覗いてみる。その後、もう一人チャリダーとすれ違う。こいつはレーサータイプ。
そしてかなり久々に信号に出くわす。ドンデン山入り口の標識・・・戻ってきた。繁華街の狭い道を抜け、帰りの足代にと第四銀行で金を下ろし、R350に出て直進するとまもなく両津港。ここから汽船に乗って新潟港へ戻ることに。

観光客多し。みやげ物街を抜けてチケット売り場へ進む。フェリーは本数が多く、ほっと安心。案内所のねーちゃんに温泉の場所を聞く。「きらく」という旅館がお勧めと言われたので、超ダッシュで向かう。フェリーの時間もあるし、港から少しばかり走る必要もあるし。突き当たりT字路を右へ、信号2つ越えて、JAの前を通過、ホテルの看板がたくさん出てるところで左へ登っていく。旅館「きらく」はすぐに見つかったが、なんと風呂は掃除中で入れない!が、旅館の人が「かんぽの湯」が良いと薦めてくれたので、すぐに向かう。ここはすぐに入れた。風呂は4F、ガラガラに空いていてGOOD。裏手にある加茂湖を一望できるし。
さて、残念だがあまり長湯もしていられない。すぐに出てジュース飲んでまた港まで走らす。さっきとは別の入り口からターミナルに入ろうと裏側へ回る。ふと、
「あれ・・・あの人・・・」
という声が聞こえたので振り返ると、またまたドンデン山で出会った例のライダー2人でした。まぁ狭い島だから不思議じゃないか。結局、同じ12:40のフェリーで新潟へ戻ることに。お盆の時期で込んで入るが、バイク&チャリは一番乗りできるのがGOOD。船室も最初に場所取りできるしね。出港時はカモメがたくさん追ってきた。ケータイカメラしかなかったが、シャッターのタイムラグがあるので、動き回る被写体をフレーム真ん中にとらえるのは至難の業でした。船室に戻ると混み混み。。。新潟港までは大した時間もかからず。港は水が茶色く濁っててキタナイ・・・現実の世界に戻ってきたか(笑)チャリは下船は最後だったが、先に下りて行った車も道路に出るまで渋滞はまりまくりだったのでゴボウ抜き!
新潟市 − 地方都市とはいえ、さすがに都会だ。あとは自転車を宅急便で送って電車で変えるのみ。日通がすぐに見つかった。が、ここでは梱包できないからチャリはダメとかなんとかいろいろイチャモンつけられたが、結局、翌日以降の発送でもOKなら可、ということで受け付けてもらった。新潟駅まで歩き、コンビニでサンドイッチとお疲れサワーを買って、上越新幹線「とき」に乗って帰りました。駅のホームでえらい待たされて相当に暑かった&ダルかったのも既に記憶の彼方。



<総括>


◆行程厚木市愛甲→佐渡島
◆期間5日間
◆走行距離650km

・・・一体いくつの峠を越えたのだろう?しかもほとんど全て1,000m超級、草津白根山に至っては2,000m。今までのチャリンコ旅行で、1,000m程度の峠越えでヒイヒイ言ってたのがアホらしく思えてくるほどだ。
更に今回は今までにない困難に幾度も苛まれた。落雷、硫化水素発生、パンク、スズメバチの襲撃・・・。
しかし今回は峠登りで歩くことなく全て漕ぎ切った。学生時代に比べてマラソントレーニングの量が減り、体力は確実に衰えていたが、前年フルマラソンに本格的に取り組んだことがこの進歩に繋がったのだろう。

「ゆっくりでもいい、進んでさえいれば必ずゴールに辿り着く」

坂道は最初から一番低速ギア(軽いギア)を使い、よほどの急勾配でなければ「立ち漕ぎ」はせず一定のスピードで進む。そうすれば一気に筋肉が疲労し足が動かなくなってしまうのは防ぐことができる。

とはいえ、今回も予定していた行程を全て踏破することはできなかった。新潟港に戻ったら、日本海に沿って南下、富山・石川・福井を経て京都まで行く予定だった。しかし4日目のどんでん山で予想外に時間を費やしたこと、また疲労もたまっていたこと。この遅れにより、残り3日間必要なところ2日しかなくなってしまい、後半部は割愛。一度も行ったことのない北陸三県への訪問はお預けとなった。実はお盆休みの後半にデートの予定があったので、予定を伸ばすわけにはいかなかったのだった。が、このデートは結局あまり面白くなかったので、今にして思えばデートなんてやめて全行程いっときゃよかった気がする。

この約2週間後、今回のルートにあった浅間山が噴火しました。ちょっとビックリ。俺が通った国道146号線(軽井沢〜長野原)も封鎖されました。
一覧へ戻る