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横浜でサラリーマンをしていた当時。お盆休み9連休となるので、どっか行こうかと考えたのが自転車旅行。10代の頃からずっとやってみたいと思っていてなかなか実現しなかったが、良い機会かと。で、行き先を考える。できれば自然豊かな田舎が良い。まず候補に挙がったのが北海道。だが、帰りの日程も2日間くらい取るとすると、実質1週間。ギリギリ無理そうな感じ。もちろん初めてのことなので1日に何kmくらい走れるのかも未知だが、概ね「最低100km、平均150km、MAX200km」であることは分かっていた。北海道までは4〜5日あれば到着するが、そうすると肝心の北海道を2日くらいしか走れない。これじゃ広大な北の大地を堪能できない。残念ながら今回は却下。 う〜ん、では他に行ったことない地方は・・・って地図を眺めていて目に止まったのが四国、その四国の西部を流れる四万十川。俺は子供の頃、川や海で魚を捕って遊んでばかりいたが、家の近くを流れる狩野川はドブ川だった(もちろん上流は綺麗だけど)。そんな俺にとって、四万十川は小さい頃からの「憧れの存在」と言っても過言ではなかった。そしてもう一つ。大好き、いや超好きな「ガンバの冒険シリーズ」の3作目「ガンバとカワウソの冒険」の舞台が、この四万十川と、同じく高知県を流れる仁淀川だったのでした。で、どうせならガンバたちが辿ったルートで走ってみましょうか、ってことになった。地図で見ると距離は北海道よりだいぶ近い。これなら1週間でちょうどたどり着けそうである。ってことで、初めての自転車旅行へ出発となりました。 横浜市・三ツ沢のアパート(社員寮)を朝6:00に出発。悠久の流れを目指す旅がここから始まった。 すぐ近くを走るR1にのり、あとは沼津までひたすらまっすぐだ。以上!(笑) 保土ヶ谷を通り、箱根駅伝でも有名な「権太坂」を越え(この辺りまでが生活圏内)、戸塚方面へ向かう。 横浜新道と合流するとこでは、道路がグッと広くなるため間違って高速道路に入ってしまったかと一瞬思ったが、一般道だった(ちゃんと歩道あるし)。 途中で車道はトンネルに入り、歩道は分岐してトンネルの上を行く。そしてまた車道と合流。そのまま気にせず走っていたら・・・道路がだんだん狭くなってきた。明らかに国道ってカンジではない。 標識を見るといつの間にか県道30号に。完全に迷った。ん〜戻るのも面倒だからそのまま進むか。方角は間違っちゃいないし、最悪でも海沿いに進めば大幅な遠回りにはならないし。 ひたすら県道を道なりに進むと、やっとこ海が見えてきた。R134だ。ぶわおぉっっ!?超向い風!サーファーが闊歩する湘南のビーチ沿いを走る。歩道も広く走りやすい道だったが、途中で向い風のキツさに耐えられなくなり、右折して北へ。R1復帰を目指す。松林と住宅の間を通り、東海道線の踏切を渡るとまもなくR1。 見覚えのある東海道松並木の下を走り、茅ヶ崎駅前の交差点通過。相模川を渡る。ここで初めて標識に「沼津」の文字が。箱根山もやっと見え始める。 しかし、ここから箱根の麓、小田原までが異様に長く感じられた。途中、1〜2回休憩をとる。やっとこ酒匂川。小田原に入る。R1突き当りのT字を左へ、すぐに右へ。小田原城の近くを通る。そういや高1の夏休み、土方バイトでこの近くの建設現場に毎日来てたなぁ。懐かしい。早川の川原でジュース休憩したのは10:00頃。鮎釣りをしていたおっちゃんと少し話した。若い頃はハーレーで全国ほとんど回ったとか。 箱根登山鉄道の箱根湯本駅前を通過。道がぐっと狭くなり、いきなり勾配がキツくなる。ここから最高地点までまで約15kmの上り坂が続く。 天下の険・箱根山アタック開始!行くぜっ!!
<写真1>♪箱根の山は天下の険!甘くはなかった。まだ1日目、先は長いっす。。。
古びた温泉街を早川沿いに上る。情緒溢れる町並み・・・が、傾斜がキツくてその雰囲気を味わう余裕無し。推定傾斜45度!(んなワケないか。)早くも立ち漕ぎしないと進めなくなっていた。そしてまもなく自転車を降りて歩いてしまう。箱根を登り始めてまだ大した距離走ってもないのに・・・早くも挫折。 |
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朝5:00、家族を起こさぬようにそっと実家を発つ。先日の疲れが残っており、腰が痛い。富士市方向を目指して旧R1をひたすら西へ。途中右折してR1バイパスへ乗る。
う〜ん、どう考えてもここは自動車専用道路だよなぁ。ま、いいか。
そのまま高架道路を走りつづけ、まもなく一般道へ復帰。
富士川の手前、道の駅「富士」で休憩。富士川の川面には虹がかかっていた。 それにしても・・・なんかず〜っと向かい風なんすけど?強風ではないのだが、西風が止むことなく同じ調子で吹き続けている。これが予想外の足枷となった。 富士川を渡ると一気に山と海が接近。旧東海道の昔ながらの街並みが見られる。R1バイパスの下をひたすら走る。 そして左へ。JR静岡駅方向へ進む。まだ人通りも少ない。静岡駅へ突き当たる。ここまで来たか。そして西へ、まもなく安倍川を渡る。 途中R1が宇津野谷峠を越えているが、気づかなかった。しかし、なかなか大井川が見えてこない。キツくなってきた。 やっと大井川の橋が見えてきた。橋を渡ってすぐのコンビニで飯を買い、川の土手で食べる。身体がダルく、力が入らない。もう帰ろうか?今ならまだ引き返せる。睡魔が襲ってきた。少し眠れば回復するだろうか?小一時間ほど土手で眠る。 ・・・身体を動かそうという気持ちだけは戻ったようだ。行こう。四万十川を見に行くんだ。 [2013年追記] 今にして思えば、このときはハンガーノック寸前の状態だったかと。無知は恐ろしい。 さて、大井川を離れ、R1を直進すると次第に道が細くなり・・・どう見ても国道って感じではなくなってきた。 右手方向にバイパスが通っているようだが、下りる道がない。う〜わからん。完全に道に迷った 引き返し、バイパスのほうへ1km弱進むが・・・どう見ても自動車専用道路。すぐにトンネルがあり、さすがにここを走るのは危険だ。どうすれば・・・? 地図を見て迂回路を探す。菊川駅方面へ迂回するしかなさそうだ。引き返し、先ほどの細い道路を道なりに進む。南へカーブし、R1からは大きく離れてしまうがやむをえない。この道がエライ急勾配で自転車を引いて歩いてしまう。どんどん南下し新幹線も越え、だいぶ行ったところで右折、急勾配を下る。これで道間違えてたら最悪だな。 山道を道なりに下って行くと菊川駅に出た。正解だった模様。線路沿いに、今度は掛川駅へ向う。途中でじーちゃんばーちゃんに掛川駅への道を尋ねたら、このまま直進でOKだと。途中踏切を渡り、ズンズン進むと掛川駅の北口に出た。駅前を右折、やっとR1へ復帰!一安心だ。 その先のR1は、山道では決してないのだが、小さなUP/DOWNが繰り返される。大田川通過、その先は直線急勾配。う〜キツいぜ。
<写真1>浜名湖の畔にて。静岡県脱出まであと一息。
しかし、大井川での休憩が効いたか、その後はダレることはなかった。やっとこ天竜川。ここまでたくさんの川を渡ってきたが、この川が県下一だ。走っていた道路は歩道がなくなっていた。数100m北にもう一本橋が見えたので、そちらの橋を渡る。少し左へ進み、そこから浜名湖まで10kmの直線が長い長い!出発直後なら10kmなんてすぐなんだけど、1日の終わりが近づくと、こんなにもキツいのか。途中、少し早い夕飯にラーメンを食べENERGY CHARGE!!この後、一気にペースアップ!さすがだぜラーメンパワー。 |
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風は止んだ。が、暑い!昨日までとは違って超快晴!じりじりと日焼けが進行するのが感じられる。とりあえず出発してすぐにコンビニで飯を買い、近くの開店前のパチンコ屋の駐車場で食べる。 時間が経つにつれ、暑さが厳しくなってきたため、身体を濡らしながら走ることにした。神社や公園など、水道がありそうなとこがあったら立ち寄り、水道でシャツをびしょ濡れにさせる。それを搾らずにズブ濡れのまま着る。ヒンヤリ感が気持ちいい。それでも日差しに加え、走っていることで風が当たるため、30分もすればすっかり乾いてしまう。それほどの暑さだった。ちなみに神社だった場合、かならず賽銭を入れるようにしていった。旅の無事を祈って。 まずは名古屋まで40kmあまり、ひたすらR1を進む。矢作川など、名前に覚えのある川がちらほら。 安城市、この辺りからさすがに大都会。歩道が広い箇所が多くて助かった。名古屋に入ると高速道路の下をひた走る。そして右手に神社?みたいなのがある少し先の大きな交差点でR1は左折。さらに直進。しばらくは街っぽかったが、しだいに郊外に出て景色が開けてくる。 同じような風景が続くところをひたすらR1直進。やっとこ木曽川の橋が見えてきた。木曽川はデカイ!なんたって橋の途中に信号機のある交差点があるのだ。うしろからヤンキー2ケツ原チャが歩道を走ってきた。あぶねぇなばかやろう。 木曽川を渡り切ったとこで昼飯。チャーハンを食べてENERY CHARGE。そして揖斐川、長良川。有名な長良川の河口堰がすぐ目の前に見えた。 四日市。・・・沼津と大して変わんねーな。歩道が狭く且つ交通量が多い場所が続き、自転車にとっては走りづらい。お盆休みということでR1は大渋滞。チャリの俺と同じようなスピードで進んでいるので、見覚えのある車を何度も抜いたり抜かれたり。車のほうも「あぁっっまたあいつに抜かれた!」って思ってたことだろう。 次第に田舎っぽくなってきた。亀山市から関宿まではR1がバイパスになっていて自転車が走れない。そのためR1を右手にひたすら側道を走ることに。この側道がup/downが何度も繰り返され、キツかった。R1、R25バイパスが交わる亀山JCT。明らかに自動車専用道路のICっぽくて、直進は無理。俺ゃどっち進めばいいの?テキトーに進んでたら狭い路地に入り込んでしまう。う〜これは迷った。 で、公民館みたいなのに突き当たってしまう。そこにいたばーちゃん3人組に道を聞いて、旧東海道を走って関宿方面へ行けると判明。公民館の水道を借りて水を頭からかぶり、出発。 バイパスであるが、ここから先は歩道があった。関宿手前で左折、R25旧道へ入っていく。これでR1とはおさらばだ。国道とは思えない細い道だった。対向から来た人にこの道で間違いないか尋ねたら、 「Oh, no! イミガワカリマセ〜ン」 との返答。なんか東南アジアっぽい人だったみたい。
<写真1>旧R25の峠越え。山猿が出没するほどのド田舎。
なんか思いっきり山の中入って来てきたけど、確かにR25の標識がある。急勾配と小さなトンネルが繰り返され、民家のある場所へ出た。 |
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朝4時半、ほとんど寝てないに等しい状態。しかも身体が冷え切っていたので、出発して最初のコンビニ・サークルKに寄ってグラタン等暖かいものを食べる。 R368を南下、すぐに山道っぽくなってくる。名張市に入る少し前だっただろうか、国道端にコインランドリーがあったので立ち寄る。。実家を出て2日が経過し、着替えがなくなっていたので。公園などで野宿なら水道で洗って夜間干しておくこともできるが、昨日はそれもできなかったし。洗濯&乾燥終わるまで小休止。 名張市に入り、道路沿いにあった自転車屋に空気入れを借りてエアイン。更に進むと大きなT字路に突き当たる。右折してR165に進む。直後、対向から下って来たチャリダーとすれ違い、手で挨拶を交わす。他のチャリダーと会ったのは初日の箱根以来か。ここからはちょっとした山越え。上りが続く。 「奈良県」の標識。ずいぶん遠くまで来たと実感。子供の頃、家族や修学旅行で新幹線や電車を乗り継いで来た場所。そんなところまでチャリで来たのか。 かなり山の中に入ってきた。田舎である。室生村、国道沿いに「非核平和宣言の村」の大きな看板が。こんな山中の小さな村がこうやって明確に意思表示してるのに、国は何やってんだか。情けなくなる。 えっちらおっちら山を越え、榛原、桜井と進んでいく。桜井は歩道がなく車道を走ったので少々怖かった。 山を下ると橿原市、ここで南に折れ曲がり今度はR169を南下、和歌山県を目指す。明日香村を通過。日本の歴史を語る上では外せない地域。日本を旅している感じでよい。 南下していくとまもなく山越えのトンネル。道路が広く整備されており車がスピード出して通過していくので実に恐ろしかった。抜けると大淀地区。まもなく、紀ノ川に突き当たる。道が分かれており、かつ道路工事か何かやっていて進む方向がわからなくなった。と、交通整理している警察官(真っ黒に日焼けしてた)がいたので、R24へ出る道を尋ねると、 「メインの道路はこっち(国道)だけど、こっちは途中で山越える必要がある。それよりはそこの橋渡って川向うの道路を行ったほうが楽だし交通量も少ない。道なりに行けばR24に出る」 と、見事なナビゲートをしてくれた。言われた通りに橋を渡り道なりに川を下る。ウホっこれはイイ。素晴らしき田舎道。川沿いに走ってるので道は激しく蛇行しているが、上りが一切ないのでラクチン。真夏の強烈な日差しと、山と木々が作る日陰のコントラストが目に焼き付いている。途中、自販機休憩。しばらく走ると、言われた通りR24に突き当たった。和歌山へ向かい左折、この辺りが五條市。 昼飯に天ぷらうどんを食べてENERGY CHARGE、更に西へ進む。和歌山県に入った。初めて来る場所。和歌山市までは54kmの表示、もうひと踏ん張り。 紀ノ川は非常に大きな川で、水量も多い。紀伊半島は日本で一番雨量の多い地域。そこに降った雨がこの川に流れ込んでいるのである。ちょっと国道を外れて川のほうへ行ってみた。土手下の道路、その脇を流れる水路にはカワトンボが飛んでいた。R24は広く交通量も多いが、まだまだ自然が残っている地域なんだろうな。
<写真1>和歌山港フェリー乗り場。いよいよ四国へ!
和歌山市までひたすら直進、だんだん疲れてきたがようやく海が近づいてきた。紀ノ川を渡る橋、大きな中洲でグライダーをやってる人が何人かいた。和歌山市街地へ入った。 |
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朝5:00頃起床。一緒に野宿したライダー2人に書置きを残して出発、まだ明けぬ港町を疾走する。国道沿いのコンビニで朝飯。その後右折して山を目指す。周囲には田んぼが広がる。ちょっとした峠を越え、また田んぼの中を走っていると、前方に大きな道路が。あれ?国道にもどっちゃったぞ?迷った。地図で確認するが、ちょうどページの境目だったのでわかりにくい。近くにいたおばーちゃんに尋ねてやっとわかった。
どうやら途中で左折するべきだったのだが、道が細くて気づかず直進してしまった模様。引き返し、やっと正規ルートへ。
本当にこれが県道か?と思うほど細い道を走り、那珂川へ突き当たる。川幅は広く、深い。そしてなぜか水が泥水。そして早くも沈下橋が見られた。この川を左手に見ながら山登りが始まる。行く先を見上げれば、地図見て予想していた通り、果てしなく青い山々が連なっている。 R195、高知へ向けて四ツ足峠アタック開始!行くぜっ!! ・・・しかし標識には「高知135km」の文字が。本当にこの山を越えられるのだろうか? 周囲は農村のようになってきた。ロープウェイのある道の駅で小休止。お遍路の女性がいて少し話す。今日は上那賀まで歩くと言っていた。ちなみにこの当時、お遍路というものの存在を知らなかった俺は、服装からしてこの人は山伏だと思っていた。 とにかくすごい田舎、すごい山奥。高校の分校まであるぞ。あと「おとりあゆ」を売る店が多数みられた。民家はちょくちょくあるが、ほぼ上り坂。UP・UP・UP・FLAT・UP・FLAT・超UP・UP、みたいな感じ。途中にダムが。ここからしばらくの間、このダム沿いに走ることとなる。川の濁りはこのダムが原因のようだ。しかしダムに流れ込んでる小さな沢の水は恐ろしいほどに澄んでいた。ダムの水の色との対比もあって、沢の水の色は透明な水色に見えるほどだった。ダムにかかる橋を渡って対岸へ。対岸の道は木がせり出していて暗く、途中にあった小さなトンネルも電灯がなく暗い。交差点にある商店で休憩。この交差点付近は少しだけ民家があるが・・・どうやって生活してるんだろう。
<写真1>徳島県の那珂川下流。この川沿いにひたすら山登り。
<写真2>四ツ足峠の少し手前。標高1,000m、いつのまにやらこんな山奥まで来ていた。
途中に山肌から湧き水が流れ出している場所が。けっこう水量があるらしく、道路っ端に洗面台みたいなのが据え付けられて、そこに一旦水が溜るようになっていた。当然、着ている物をびしょ濡れにし、絞って頭から冷水を被る。
<写真3>ライダーKが撮って送ってくれた写真。最高の1枚。
ほんの少し下ったところに温泉があったので昼飯&休憩。ここは物部川の源流域、別府渓谷という場所だ。
アマゴの刺身を食べる。休憩室でジュースのんでベンチに座っていると、となりにいたライダーが話しかけてきた。 |
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4:00頃、寒さで目が覚める。ライダーに書置きを残して出発。まだ夜は明けていない。
左手を流れる仁淀川は朝霧が深く対岸が見えないくらい。店が一軒もないので朝食をとっていなかったが、
自動販売機にカロリーメイトがあったので3箱買って食べる。
途中、左折して橋を渡るべきところを気づかず直進してしまい、支流に入ってしまった。越智村の標識で間違いに気づき、引き返して橋を渡る。
川が大きく蛇行する部分は山を突っ切るトンネルができていたので、このバイパス道路でショートカット。
仁淀川も十分清流と呼べる美しさだが、残念ながら途中にダムがあった。 仁淀村。左折して川を渡り、どんどん山の中へ入っていく。 峠が近付くと勾配が恐ろしくきつくなった。 ワインディングロード。 しばらく自転車を引いて歩いてしまう。 それにしても・・・こんな清流と呼ばれる場所ですら、道路っ端を一目見れば空き缶だらけ。 まったくもって情けなくなる。 そしてもう一度自転車を漕ぐ。そしてまもなくトンネルが見えてきた。矢筈峠だ。 この峠を挟んで仁淀川と四万十川がそれぞれ逆方向へ流れ出ているのだ。
<写真1>朝霧の仁淀川。この川と四万十川の源流点は分水嶺を隔て、同じ山にある。
<写真2>「ガンバとカワウソの冒険」で、ガンバたちが野犬と戦ったのはこのトンネルのとこ。たぶん。ここから左手に進み未舗装道路へ入り、源流点を目指す。
トンネルの左に林道の入り口。途中までは舗装されていたが、すぐに未舗装になる。休憩していたライダーに聞いたところ、源流の碑までは数kmだと。未舗装なので傾斜がきついところは自転車を引いて歩くしかない。凄まじい台数のツーリングのバイクが横を駆け抜けていく。当然50%近くがオフロード車なのだが、中には原付ツーリングの者。車は少なく、3台くらいしか通らなかった。そのうちの1台、後方から車がきたので路肩に避けて道を譲ると、クラクションを鳴らしてくれた。途中、広い道(相変わらず未舗装だが)とのT字路に出る。左手、上る方向へ進む。そこから先は上りONLYになってきてずっと自転車を引いて歩くことになる。疲れてきたぞ・・・。しかしそこから間もなくだった。緩やかな左カーブを曲がって・・・
<写真3>「四万十川源流の碑」、やっとこ目的地に到着した!
<写真4>源流の碑から山道に入って少し歩けば源流点に到着。山肌から清水が流れ落ちている。四万十196kmの旅立ち。
小道を進んでいくと、すぐに源流点。山肌から数条の水が流れ落ちている。ココが、本当に始まりの場所なんだな。周辺に建てられている木柱には「シマムタ」「四万十196kmの旅立ち」の文字が。水が落ちている場所まで入り、頭から水を浴びた。感無量である。
<写真5>森を抜け民家のある場所へ。田舎という言葉以外見当たらない。
<写真6>木々の青さに目を奪われる。待ち望んでいた光景だ。
左手方向にある道の駅へ。トンネルを抜けるとすぐだった。アメゴ(アマゴ)の塩焼きなどを食べる。昼食後、引き返しトンネルを抜け、標識のある交差点で左折、川沿いに下る県道391に入る。ちなみに交差点を直進するとまもなく愛媛県、標識にも「宇和島」の文字が。だいぶ遠くまできたもんだ。
<写真7>沈下橋まで下りて撮った写真。ずっと眺めていたい。
<写真8>ゆったりとした青緑の流れ。清流の名に違わない。手前のガードレールが汚いケド。
路肩の用水路を覘いてみる。キレイすぎる。小魚が群れている。驚いたのはマス(おそらくアマゴ)がいたこと。幅・深さとも僅か50cmほどの水路にこんな魚がいるなんて・・・。
<写真9>都会に住んでいた当時の俺には別世界のような光景。川面を渡る風が日焼けした身体に涼しく心地よい。
<写真10>四万十川のシンボルとも言える「沈下橋」。この地域では普通に見られる。
道の駅「四万十大正」までが長い長い!川が蛇行してるところなど、山の峰を越えたら道の駅が見えてくるのでは?
と思っていても、カーブを曲がるとまた同じ景色が続いている。日もだいぶ傾いている。いいかげん疲れてきた。基本的に下り坂オンリーのはずだが、それでもヘロヘロ。もはや景色を楽しんでいる余裕なし。限界が近づいてきたところで、やっと道の駅へ到着。 |
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朝5:28に目が覚めた。遅い!急いで出発せにゃ。朝飯は先日買っておいたポテトチップスの残り半分のみ。まぁ途中で食堂あったら寄ればいい。
朝靄の中を走り出す。 川を左手に見ながら進む。7:30、道路沿いにある食堂に入ってやっとまともな朝飯にありついた。 こんな早い時間からやってるなんてGOOD。店内にはツーリングの客が数人。飯食べながらTVのニュース見てると、 何と沼津で電車の正面衝突事故があったと。こんな遠くまで来て地元の話を耳にするなんて、なんか不思議な気分だった。 川幅はどんどん広くなっていく。こうなると普通なら水が汚れてくるのだが、この川は違う。若干濁ってはきているが、まだまだキレイなままなのだ。 屋形船が目に着きはじめる。竹林や杉林の向こうに川が見えるのもなかなか。沈下橋が相変わらず多いが、通行止めになっているものも多かった。 河川敷が広くなってきた。こうなると川が道路から遠く離れてしまい、よく見えなくなってしまった。 R441は国道とは思えないほど道幅が狭くなっている場所が度々ある。車がすれ違うのがやっとの場所も。そんなとこで大型トラックが居ようものなら 大渋滞!道路っ端で写真を撮っていたら背後に何か動くものの気配。渋滞で停まっていた車から女の子が2人こっちに手を振っていた。 手振り返したら恥ずかしそうに隠れてしまった。
<写真1>道の駅「四万十大正」を出発して少しのとこだったか。旅の最終日、四万十川河口を目指して出発!
<写真2>まだまだ中流域。
<写真3>屋形船が見える。
<写真4>かなり下ってきた。川幅は数100mにまで広がっている。
やっと中村市へ入った。川幅はいよいよ広くなってきた。「河口まで11km、川幅80m」の看板。その後しばらく走ったところでまた看板;
「河口まで5km、川幅600m」。川幅が一気に広がっていくのがわかる。ここまで来ると周囲に民家もある。さすがに水が濁りはじめた。
でも・・・ここまで川沿い走ってきてコンビニが一軒たりともなかったんだよねぇ。すごいことです。
川が道路から遠く離れてしまったので、国道を外れて川沿いの細い道を進む。そのうち道がなくなってしまい、未舗装の草ボーボーの道を突っ切る。
鉄道の袂でやっと普通の道路に復帰。
「とまろっと」まで5kmの標識。ゴールまであとひとっ走りだ。もう周囲は普通の街。とまろっとまで2kmの標識。突如前方が開ける。
これは・・・俺にとっては馴染み深い港町の風景だ。そして大波の音が。太平洋だ!海岸の堤防まで行って海を望む。すんげぇ波だ。
そして河口へ向う。四万十川の河口は砂利の浜になっていた。川べりまで行ってみる。
海に出る直前、川幅がグッと狭くなっていた。当然、その部分は流れが恐ろしく速くなっている。
<写真5>四万十川河口。ゴールです。
<写真6>川の上流方向を振り返る。あの山から走ってきたんやな。。。
そこから来た道を引き返し、中村市の市街地へ向う。「サブリバー四万十」というサービスエリアで風呂&昼飯。
昼飯食ってるとき、俺の後ろの席にいた家族連れのムカつくクソオヤジが偉そうにでかい声で店員に当り散らしていて、
せっかくのいい気分に水を注してくれた。
店員のおねーさんに駅の場所を聞き、さらに自転車を家に送るため宅急便の業者も電話で呼んでくれた。
JR中村駅から電車に乗ったのは15:00過ぎ。中村 → 高知 → 岡山経由で三島まで¥20,080。高知から急行列車に乗換え、岡山からは新幹線で一直線。ここまで何日もかけてエライ苦労して来た道を電車で一気に戻る、この気持ちは例えるなら |
| ◆行程 | : | 横浜市神奈川区三ツ沢上町 → 高知県中村市(四万十川河口とまろっと) |
| ◆期間 | : | 7日間 |
| ◆走行距離 | : | 1,000km |