プレドニンには多くの副作用があることが知られている。俺も服用開始前に、どんな副作用の可能性があるのか詳しく聞かされた。ところが蓋を開けてみれば、ほとんど副作用なし。まぁ嬉しいことではあるんだけど、過度に心配しすぎるのもいかがなものかと思い、こんなん書いてみた。
何故、副作用が出なかったのか。俺が体験した事実とそれを屁理屈こねて解析した結果、「一般論、違うんじゃないの?」と、思われる点を挙げていく。タイトルの通り、ドシロートが「勝手に推測」したものであることをご理解のうえお読みください(以下の内容について間違いの指摘、他の患者さんの体験談などいただけると幸いです)。
まずは事実を。俺にはどの副作用が出たのか、出なかったのか、下表にまとめた。
○ 副作用がでたもの
× 副作用がでなかったもの
| 一般論 | 判定 | 俺の場合 |
| 太りやすくなる | × | 俺は痩せている。「細すぎ」って言われるくらい痩せている。「ちゃんと飯食べてる?」ってよく言われるが、ちゃんと3食きっちり食べている。加えてポテチ、ケーキ、ジュース、ハンバーガー、大好き。これだけ食べても体脂肪率10%±2%程度、健康診断で測定した中性脂肪は標準値の下限を下回っていた。 |
| 食欲が過剰になる | × | プレドニン服用開始以前から食欲旺盛だった。仕事中の午後のおやつ2回、夕食終えると同時にコーラとポテチ、等々。これ以上食べろと言うのなら、起きている間ずっと食事をし続ける必要がある。それは無理ってもんだ。 |
| 骨粗鬆症になりやすい | × | 骨粗鬆症になってたらフルマラソンなんて走れない。ちなみにフルマラソンってのは、健常な人がトレーニング積んで走ってたとしても、走り方がちょっと悪いと翌日は歩けないほど膝が痛くなることもしばしば。それどころか脚の痛みに耐えられず、リタイヤ、または途中で歩いてしまう人が大勢いる。ましてや10時間超えるウルトラやトライアスロンのロングなんて無理。 |
| 筋肉が落ちる | × | 退院後の1年で体重が19〜20歳頃の最盛期に戻った。特に太腿は、退院後の1年間で、かつてないくらい太くなった。マラソンのほうで述べるが、これは太ったためではなく、筋肉がついたためである。 |
| 目の白内障になりやすくなる | × | 今のところ、なっていない。俺は普通の人よりはよっぽどアウトドア派であり、かつ当時は帽子やサングラスはほとんど着けてなかったので、紫外線を浴びてる量は多かったハズだが。 |
| 体が痒くなる | ○ | 服用開始から3ヶ月経った頃から、少し出始めた。常に痒いわけではなく、1日に1〜2回痒みが襲ってくる、といったカンジ。プレドニン切れた現在、この症状がほとんど出なくなったので、やはり副作用であった可能性がある。 |
| 眠れなくなる | ○ | ハイ、眠れなくなりました!!でも寝られなかったのは入院中、薬の服用量が最多の45mg/dayだったときのみ。ここから40mg/dayに減らしただけでボカスカ眠れるようになり、今となってはもう毎日が睡魔との死闘。 |
| その他 | × | 他にもいろいろあるようだが、出ていない。少なくとも自覚できる症状はない。 |
以下、それぞれ勝手に検証していく。
まず、太らない人はいないと聞いた。医学的根拠は知らないが、「太る」というのは統計的には間違いないと言える。では、俺が太らなかったのは単に運が良かっただけなのか?
否!以下のようなことを考えていくと、俺が太らなかったのはごく当然のことだと分かる。
@元々太りやすい人が服用しているため
膠原病は女性患者、特に中年〜高齢の方が多い。でも女性って男性に比べてもともと脂肪がつきやすいですよね?高齢になれば特に顕著になる。つまりプレドニン服用者の多くは、そもそも薬を飲まなくても太りやすい人である可能性が高いのである。
俺はというと、男で若い(発病当時は20代だったの!!!!!)、つまり対極の位置にいるわけで、統計通りの確率で太るかというと、ちょっと疑問が残る。要するに、統計に偏りがあるのでは?ということ。
A単なるリバウンド
入院中の食事制限から開放されて必要以上に食べてしまう、すなわち単なるリバウンドなのでは?だってダイエットしてた人がリバウンドで太ってしまうのと全く同じ状況でしょ?(次項「食欲過剰」と共通。)
B運動不足がちになるため
この病気はリウマチをはじめ、間接や筋肉に痛みを発する場合が多く、酷い場合は外出するのも辛くなる、即ち身体を全然動かさなくなってしまう可能性が高いのだ。更に、病気になったショックで引き篭もりがちになったり、「骨粗鬆症になりやすい」って説明を受けたことで骨折などを恐れて運動を控えてしまう、ということは容易に推察できる。運動不足になれば普通の人は当然、太ってくる。
以上のような条件が重なった結果、かなり多くの人が服用によって太る、ということになっているとは考えられないだろうか?
そしてもう1つ、次のCがある。
C元々太らない体質の人は?
体質ってもんがあるでしょ?太りやすい・太りにくいってのが。俺はというと極度の「食っても太らない体質」の人間である。
(→詳細:燃費が悪い人=マラソンに強い?)
プレドニン飲んだら太りにくかった体質が太りやすい体質に変わるってことですか?あるTV番組では「太りやすい・太りにくいという体質の違いは遺伝子の違いから来る」と言っていた。プレドニン飲んだらその遺伝子が変異を起こすってことなのか?そんな重大な説明聞いてないし、実際そんなことないんでしょ?体質が変化するのでなければ、太る原因は食事の量が増えるか運動不足ってことになるけど、だったら元々食べても太らない人は、やはり太らないってことになる。
仮に薬の成分に「太りやすくなる」成分が含まれており、脂肪が身体に多めについたとしても、「浪費型」の人はその脂肪をどんどん消費して、やっぱり太らないってことになるように思える。
[2013.01追記]
iPS細胞が話題の昨今、遺伝子関連の番組見てたら「遺伝子にはスイッチがあって、このスイッチがONにならなければ、その遺伝情報が発動しない」という話をしていた。遺伝子そのものが生活習慣などの外的要因によって変化することはないが、スイッチのON/OFFはいくらでも変わる、と。薬によって上述の浪費型遺伝子のスイッチがOFFになることで急に太ってしまう、ということでしょうか。まぁいずれにしてもシロートの勝手な推測ですが。
ホントに薬の作用でこんなのあるんですかぁ?単に、入院中の食事制限から開放されたことによる反動なのでは?
また、俺は薬飲み始める以前から食欲旺盛であり、三食めいっぱい食べて更に間食にお菓子などをいつも食べていた。これ以上食べろというのであれば、起きている間ずっと食事しつづけるレベルになってしまうのだが、こんな俺でも食欲が更に上昇するというのだろうか?三十路近づいてからはむしろ食欲は減ってきている。三食は相変わらずきっちり食べなきゃ活動できないが、間食は明らかに減った。以前は夕食後にジュースや牛乳飲みながらお菓子を食べるのがノルマだったが、今はあまり食べたいと思わない。まぁ歳とった証拠でしょう(単にマラソン練習サボりすぎだからってウワサも・・・)。
[2013年追記]
宮古島トライアスロンの練習量がピークだった2013年3月は恐ろしいほど食欲が増した。12〜13才頃の成長期のときは夕飯にチャーハン3杯食べ、4杯目のおかわりを要求して母親に制止されるほど食べていたが、その頃をも凌駕する勢いの食欲。プレドニンの影響なんぞより、運動するほうがはるかに食欲が増す。
これも女性で高齢の患者が多いことに関連ありそうだ。結局これも統計に偏りがある。
女性は健常者で人であっても、歳とってくると骨が脆くなる人が少なくない。ちょっと躓いただけで骨折してしまい、それが原因で寝たきりになりますます骨が脆くなるってケース、多いですよね?加えて、病気による関節痛や、「骨粗鬆症になりやすい」という説明を受けたことで運動を控えがちになり、余計に骨の弱体化に拍車が掛かってしまう。これの悪循環で、骨粗鬆症になってしまう人が多くなっているとは考えられないだろうか?
これも↑と同じ。女性で高齢の患者、即ち元々筋肉がつきにくい人が多いってことと、「病気だから」ってことで運動不足になった結果でしょう。やはり統計に偏りがある。
その他にもいろいろな副作用があるらしいが、今のところ何も出ていない。少なくとも、自覚できる症状は出ていない。
血圧と心拍数が若干上がったようだが、こんな副作用ってあるんでしたっけ?それとも膠原病そのものの症状?・・・忘れた。擦り剥いた部分の皮膚が回復後に少し固くなるのと同じように、全身の血管が炎症→回復したことで血管が固くなったとか??退院間際(プレドニン服用開始から3ヶ月)になって急激に上がってきたんだけど・・・。それともこれは食事の量と関係あるのだろうか?
| 入院中 | 変化の程度 | |||
| 血圧(収縮期) | 90〜110mmHg | → | 110〜130mmHg | 低血圧から高血圧予備軍へ! |
| 心拍数 | 40〜60/min | → | 50〜70/min | スポーツ心臓から凡人心臓へ! |
| (摂取カロリー) | 2100kcal/day | → | 3000〜4000kcal/day | 大貧民から平民へ! |
最後に。全てに共通することですが、副作用の度合いには
プレドニン量:服用者の体重
ってのも大いに関連あると思う。体重に対するプレドニンの割合が大きくなれば、当然、薬の効果、副作用も大きく出るはずだ。当然、女性の方が男性より身体は小さいし、子供であればなおさらである(小・中学生の頃から発病している方もいる)。
もしかして俺に副作用が出なかった原因は単にこれ1つで説明できてしまうのでは・・・?
まぁ現在までほとんど副作用が出てないからと言って今後も永久に出ないってことにはならないが。歳とってくれば変わるかもしれないし。とはいえプレドニンの量も減ってきてるわけだから、今になっていきなり副作用が出るってのは考えにくい。特に「太る」に関しては、30年生きてきて一度も太ったことがなく、15歳以降、体重がほぼ60kg±3kgでキープ(下限はともかく上限は63kg超えたことがない)している人間がいきなり体重増加し始めるってことだから・・・「絶対ない」と言い切ってしまっても良いと思う。
それでもねぇ・・・。困ったことに、
「プレドニン飲んだら必ず太るぞ。体質なんて関係ない。かっわいそーに」
と言う奴もいれば、
「痩せすぎだよ。ちゃんと飯食ってる?」
と正反対なことを言う奴もいて、世間の人々の無責任さにホトホトうんざり。固定観念にとらわれすぎの人のなんと多いことか・・・。
お願いします、誰か教えて下さい。一体どちらの方の発言が正しいんですか?もし両者の発言が共に正しいのであれば、俺は、
「太り薬(=プレドニン)を飲んでもなお、スリムな体型を維持できる奇跡の人間」
ってことになるんですけど?
でなきゃ両者のどちらかが大ボラ吹きってことですね。
以上、シロートの勝手な推測でした。